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  2. 249 view|最終更新 19/05/05

二十四の侍・巻の壱 ~安楽愚の胎動~

かつて、神仏をも恐れぬ「魔科学」で世界に覇を唱えし大帝国、安楽愚(あらぐ)。魔科学の前には、餓連魔悪流(がれまある)の「魔導」すら児戯に等しいと云う。

 

伝承上の存在とされていた水晶塔(くりすたるたわぁ)は、第七霊災を境に、突如として銀泪湖に「出現」。幾星霜を経て姿を見せたその意味、そして塔に眠る真実を確かめんがため、我々は亡洞那(もうどぅな)へと向かった……。

 

 

 

 

~ いろいろあった ~

 

 

 

 

 

 

 

 

「防衛機構、破壊成功だ!」

「ふぁー、さすが力也や!」

力也?」

「だから俺はシドだと……あとなんだ、目線が……。」

「……次はうちらの出番やな?(ええ乳しとるやんけ)」

「俺、超える力ないけど、今伝わった気がする。」

 

 

「ああ、冒険者部隊を編成し、迷宮を踏破してくれ。」

「俺も行きたかったなぁ!」

「適材適所だ。俺たちは防衛機構の残骸の調査を……」

「よーし、みんなこっちやー。」

 

 

 

集めてきたで!

侍が……24人?

いやいやいや!!

 

「もー、なん?グっさん。」

「グっさん……いや、これは……ちょっと違うだろ!?」

「ぇー……グっさんシナジー論者なん?」

「いやいや、守り手も癒し手もいねえじゃん!?」

「心配いらへんって!息ぴったしやから!!」

 

 

出発前に一人減りそうじゃねぇか!!」

「……いや、待て!こいつらなら大丈夫そうだ。」

「どういうことだよ?」

 

 

説明しよう!「力也七つ道具」のひとつ、

「シド・スカウター」は、ILがわかるのだ!

 

 

なんだ今の声!?

「こいつらなら、問題なく踏破してくれそうだぜ。」

「ほな、ちゃちゃっと行ってくるわ!」

 

「大丈夫なのかよ……。」

「ああ見えてやるときはやる奴さ。俺たちも続こう。」

 

 

「シド!いま、リンクパールからすげえ咆哮が!」

「……無事を祈るしかないさ。」

 

敵の断末魔かよ!!

 

 

「あんなぁ力也、首のない鎧がおんねんけどー。」

「アラグの魔科学、亡霊をも使役する力、か……。」

「(力也でいいのか)……なぁ、刀は霊体に効くのか?」

 

「刀が当たらへんなら剣圧でぶっ飛ばしたるわ!」

「なんだよその理屈!?」

 

 

秒殺かよ!!

 

 

 

「毒沼に火の床もあるのか……気を抜くなよ!」

 

 

 

 

「……なあシド、たくあんって何だ?」

「東方風の野菜の塩漬けだ。侍が好むらしい。」

「持ち歩いてんのか……?」

「”侍は消耗が激しいから沢庵が欲しい”んだと。」

「TPはTakuanPointの略やん、グっさんほんま賢人?」

聞いたこともねぇよ!!

 

 

 

「ベヒーモス……って、クルザスの!?」

ほう、経験が生きたな

もう勝負ついてるから

!? …ところで、レポートの枚数は」

9枚でいい

!?

 

 

 

「なんか……すげえ楽しそうだなぁ。」

「同志と共闘できる喜びを噛み締めているんだろう。」

「……俺には、獲物を見つけた山賊に見えるけど。」

 

 

 

 

「ええか!いくでみんな!」

 

 

侍 流 星 群 !

 

 

シャキンシャキンうるせぇ!?」

「武士(もののふ)どもの吶喊が見えるようだぜ……!」

戻ってこい力也!!違ったシド!!

 

 

「力也にグっさん、終わったでー。」

「ああ、すぐ向かう。」

「……これ、どう記録すっかな……。」

 

 

「待たせたな、まずはよくやってくれた!」

「歴史に名を刻んだな!……24人の侍が。」

「しかし広大な広間だ……さすがは大帝国か。」

 

「そや、曲刀使いのゴツいおっさんおったで。」

「……ティターン、アラグの革命戦士か!」

「さすが賢人、それだけでわかるのか。」

 

「てことは、あっこにもそういう連中がおんのかー。」

 

 

「おそらく、だけどな。」

 

「賛成やー。疲れたー団子食べたいー。」

「確か、東方料理の調理人がモードゥナにいたな?」

「せやで、持ってきてもらおか!」

 

「……なぁ、ところで……。」

「なん?」

「シルクスの塔も、侍だけでいくつもりか?」

 

 

 

 

当然やろ!

 

 

 

― 第二回に続く! ―

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