1. 刀剣目録
  2. 5520 view|最終更新 20/03/29

[刀剣目録] 蒼天刀 / 円卓之剣

動画
静画(ミラプリ/染色例含む)

寸評

拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」と同じ形容を冠する一振りです。その名の通り蒼天騎士がモチーフであろう刀は、円卓之剣ともなれば神聖なる輝きを放ちます。製作品のほうがILは低いものの、搭載しているギミックを基準に、製作品を「改」扱いとしています。

形状

菖蒲造
… 細直刃。
… 短剣符の意匠。
… 光霊銀と白銀製。
… 光霊銀と黒鉄、白銀の飾り。

仕様 ※()内が改の性能。

IL/Lv … 205/60 (180/60)
絡繰 … あり (あり)
染色 … 不可 (不可)
入手 … バトル/NPC交換 (製作)
公式 … 蒼天刀 / 円卓之剣

検分


比較的細めな直刃の菖蒲造に見えますが、素材や形状から、本式の「刀」というより「カタナ」かなと思います。後述しますが、その形状や威力に着目した騎士が個人的に刀を輸入したとの逸話があり、同様に皇国へ持ち込まれ、それを元に打たれた刀があってもおかしくはありません。


これも後述しますが、刀身の素材は白銀鋼(プラチナインゴット)と推測されます。地球感覚で考えれば非現実的とはいえ、エオルゼアでござるからね。また、直刃としたものの、白銀の刃と黒鉄の峰ですから、折り返し鍛錬ではなく鋳造だったとしても納得。個人的感覚を申し上げれば、イシュガルドは特に中世ヨーロッパ感が強いため、トーゥハンド!パイク!バトルアックス!鉄塊!みたいなイメージもありますし。ねっ。


鐔は短剣符(ダガー=†)らしきデザインが見られます。イシュガルド正教は十字架を推してはいませんけれど、中世キリスト教を彷彿とさせる狙いで十字架に寄せた部分はありそうです。とはいえ、成立からして荒々しいイシュガルド正教、ダガーあるいはソードをモチーフとした可能性も高いのかなと感じます。


蒼天刀・円卓之剣のどちらとも、鐔と柄尻および鞘飾りが明滅します。円卓之剣はさらに刀身がキラッキラしますので、なかなかのピカピカ具合です。


鞘は青緑が鮮やかな光霊銀(ハイミスライトインゴット)を基調に、黒鉄と思しき型を嵌め、白銀の飾りが施されているようです。鞘尻の特徴的な形状はモチーフがありそうですが……なんだろうコレ。ご存知の方、あるいは推理された方はご一報いただけますと幸いにござる!

輝きを放つ刃(物理的に光りもする)、光の加減によって表情を変える鞘と、なかなか個性的な刀です。なにより、蒼天騎士団の制式装備と言えるクオリティ。単体でのコーディネートはもちろん、蒼天騎士団ロールプレイをお考えの際には、ぜひともご検討いただきたい一振りでございます。

逸話


長きに渡り鎖国政策をとってきたイシュガルドにおいて、ドマや東方諸国に根付く「侍」およびその得物である「刀」は、遠く彼方の存在といって過言ではありません。そんななかでも、僅かではありますが、イシュガルドに渡った刀は存在します。

排外主義を隠さぬ教皇庁、その中核の蒼天騎士団が「東方文化」を受容するのは想像がつきませんが、彼らは【ネタバレ】に手を染めていたわけで。良く表現すれば、実利の前には柔軟だったのかもしれません。


続いて、蒼天「刀」と円卓之「剣」という名称について。西洋式を剣、東洋式を刀(定義は他にもいろいろ)と区分しますが、なぜ同じ形状なのに「刀」と「剣」なのか。

あくまで妄想ですが、クラフターが製作したものは、由来のとおり「刀」と名付けられたのでしょう。一方、蒼天騎士団はガチガチの西洋式であり、主体は彼らです。であれば、円卓……彼らを象徴し、彼らとの関係を明示する名称を冠するにあたり、刀ではなく「剣」とされたのではないでしょうか。

小話


かつてのイシュガルドでは、異端審問に象徴される密告と弾圧が蔓延していました。異端者とは「イシュガルド正教を信仰せず、ドラゴン族に加担したり、ドラゴン族との戦いを否定した者」のこと。イシュガルドの定義および運用では、魔女裁判の要素も含まれていたように思います。

現実では「キリスト教徒だが(カトリック的に)誤った信仰を持つ者」が(狭義の)異端者です。異端ではない自分たちを10点としたとき、9点や7点の連中が異端者。そして魔女裁判は悪魔主義者を裁く場で、悪魔主義者は-30000点スタートですので魔女は異端者ではない(もっとやべぇヤツ)、というのはさておき。


こういうのって、だいたいは「正義」が焦点になります。イシュガルド「正」教、と名乗るくらいでもありますし。多数が信奉する正義(「社会」とも呼ばれる)に基づいて人を裁くことは秩序のために必要ですが、イシュガルド正教は創られた歴史、偽りの正義を喧伝していたわけです。

ドラゴン族(より正確にはニーズヘッグ)との関連もあったとはいえ、正教の欺瞞が積み上げた犠牲は山よりも高く、生み出した悲しみや憎しみは海よりも深く。ただ、その偽りに救われた者達は少なからず存在し、是々非々は横において、拠り所にしていた者達も多数。何事も功罪がある、というわけですね。


正義の反対はまた別の正義なんて手垢まみれの表現もありますけれど、自分の正義や常識でもって他者を爪弾くことを戒め、常に省みることを忘れないようにいたいと思います。個人的には「正義」「普通」「常識」を臆面もなく掲げる方とは距離を取るようにしています、というのもさておき。

さて、ならば「正義」と「大義」とは。

「侍の大義にかけて、悪を許さず!」が、師であるムソウサイの教えです。大義と正義は何が違うのか……は、さすがに蒼天刀も円卓之剣もぜんぜん関係ないので、また別の記事にて!

2020年1月8日 … 初版公開。

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コメント

    • 通りすがり
    • 2020年 1月 08日 9:03am

    鞘尻のデザインはハルバード風なのかなーと思いました。イシュガルドの色々なところに飾ってある象徴的な武器ですし。
    下側の三日月が斧、上の小突起が槍で。

      • 松乃雪
      • 2020年 1月 14日 8:51am

      なるほど確かにハルバードっぽい……!記事中でそれっぽいことを書いていながらすっぽりと抜け落ちておりました( ˊᵕˋ)ありがとうございます!

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