1. 刀剣目録
  2. 4033 view|最終更新 20/04/13

[刀剣目録] 軍用刀

動画
静画(ミラプリ/染色例含む)

寸評

翠色の鮫皮と水色の宝玉が美しい一振りです。刃文は珍しい逆丁字となっており、優美な中にも力強さを感じる姿に仕上がっています。

形状

鎬造
逆丁字
… 菱形、風巻の意匠?
… 翠鮫皮、濃緑糸平巻。
… 黒塗木、中程から石突まで大金物。

仕様

IL/Lv … 120/51
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … ダスクヴィジル
公式 … 軍用刀

検分


柄と鞘にみられる色調が美しい。染色できるものは別として、似たような色味の刀は多くなく、比較的珍しいと言えます。


刀身は若干ながら黄みがかっており、柄と相まってどことなく柔らかい印象を受けます。逆丁字の刃文がちょうどいい塩梅になっていますね。


鞘の宝玉は小ぶりながらよく澄んで、効果的なワンポイントとして存在感があります。鞘尻から中程まで伸びる大きな金物は凝った装飾が施され、黒の塗り鞘が美しさを引き立てます。

全体としては少し豪華な趣はありますが、派手すぎず地味すぎず、良い具合に思います。染色こそできませんが、特徴的な翠や水色を取り入れたい場合には選択肢となることでしょう。

逸話


この軍用刀には、公式の来歴設定が存在します。

ダスクヴィジルに遺されていた刀。デュランデル家に仕えるある騎士が、対ドラゴン戦術を研究する過程で、その硬い鱗を断ち斬る目的で東方より輸入したらしい。しかし、保守的なデュランデル家の本家は、これを認めなかったという。(出典 – Encyclopedia Eorzea II P.200)

デュランデル家はイシュガルド四大名家のひとつ。ダスクヴィジルを巡るお話は……長くなってしまうためここでは割愛しますが、竜詩戦争におけるイシュガルド側の要衝です。そして、そこに詰める騎士達の間で様々な試行錯誤があったことは、想像に難くありません。より効果的な攻撃手段を模索するなかで、東方の「カタナ」に目をつけた騎士が居たのでしょう。しかし、デュランデル家は四大名家でも強硬な排他主義を掲げており、イシュガルド流騎士道にそぐわない武器を良しとしなかった……というのが顛末。

無論、カタナが取り入れられていたとて、竜詩戦争あるいはダスクヴィジルの運命を変えることは能わなかったでしょうけれど、幸か不幸か砦もろとも氷雪のなかで眠りにつくこととなります。そして竜詩戦争が終結し、竜を屠るための刀は、融和の時代を導いた冒険者の手に渡りました。……この刀は在り方を変え、融和の時代を守りゆくために振われることでしょう。

小話

「軍用刀」というワードは日本軍の用いた軍刀を想起させますが、この刀は割と純粋な日本刀風です。軍刀に近いのは、ウルダハンキャプテン・サムライブレードおよび色違いの時神刀でしょうか。

あえて補足をすれば「デュランデル軍用刀」とか「イシュガルド軍用刀」といったところ。もっとも、伝統的な日本刀は満州の寒さに耐えられず容易く折れてしまったそうで、イシュガルドのような寒冷地では使い物にならなかったのではと想像されます。まして、硬い鱗のドラゴン族が相手となればなおさら……!

……と考えれば、排他主義によってとはいえ、採用されなかったのは結果的に正解だったといえます。もしokが出ていたら、無理に使ってポッキリ!となり、冒険者の手に渡らなかったかもしれませんね。

2019年6月16日 … 初版公開。

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コメント

    • たまこ
    • 2019年 6月 16日 10:52pm

    軍用刀は結構人気がありますね。
    僕も通いました(大変だった、、、

    寸評とか小話とか楽しいです。
    更新、楽しみにしてます!

      • 松乃雪
      • 2019年 6月 17日 7:30pm

      -たまこさん
      いらっしゃいませ!
      良い感じのデザインと色使いで、いまほど選択肢の多くなかった時分にはよく見かけましたね。
      いまもこの雰囲気は独特なものがありますし、個性があって良い一振りです!
      そしてお褒めのお言葉ありがとうございます!
      まだまだ知識も語彙も表現力も足りないものだらけですが、たまこさん含めた閲覧者の方々、そして自分が楽しめるものを目指していきたいと思います(*´꒳`*)

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