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  2. 793 view|最終更新 20/03/13

エスナはやく!やくめでしょ!

ごきげんよう、ゆうたもとい松乃雪です。本日は巷で話題の新型コロナウィルス (2019-nCoV) による肺炎について、とりとめなくつらつらと書き殴ってみようと思います。

非常事態宣言はやく!やくめでしょ!

非常事態宣言とは「国際的に脅威となる公衆衛生緊急事態 (Procedures concerning public health emergencies of international concern)」の通称です。

・国際的な拡大で、他国に公衆衛生の危険がある
・国際的に協調した対応が求められる状況である

と認められた場合に宣言されます。これが宣言されると、各種検疫体制の強化といった実務的な対策が求められるほか、ヤバイんだなと周知されます。では現時点で宣言されないのはなぜかというと、まだ国際的な感染拡大に至っていないから。既に日本を含めた他国で発見されているのはそのとおりなのですが、中国国外においての感染拡大はない (中国国内で感染した人が国外に出ただけ) だから、となります。

感染拡大を確認してからだと遅いのではと感じますが、2009 年の豚インフルエンザ (H1N1) では宣言が早すぎたため経済損失が生じた等と WHO がバッシングを受けました。いや経済より生命じゃないのと思いますけれど、まぁそんな風な「大げさにするなキャンペーン」が展開されたわけです。となれば慎重になります。結果、2019 年のエボラ出血熱では「まだ国外に出てないから!」と、宣言されるまで 4 度の会議を重ねる事態に。

よって、早めに対策を促したい思いとか、春節に伴う経済への影響とか、ヤバイと周知された結果の民衆のパニック加減とか、まぁいろいろな要素に板挟みされながら現状があるわけです。中国政府が対応を進めており、それを受けてまたどうなるか、ですね。

こわい

わかんないことは怖いですよね。恐怖は無知から生まれると申しますが、新型である以上、どうしてもわからない部分は出てきます。ですけども、既にわかっていることもたくさんあるんですね。対象を適切に認識し、正しく恐れて備えることが大事。実態以上に怯えるのも、侮るのも不適切です。

現時点で、ヒト同士の感染が確認されています。ウィルスの大きさ等から空気感染ではなく飛沫感染と推測され、濃厚接触 (同居する家族や席が近い同僚のイメージ) によって感染すると考えられています。そのため、ごく一般的な感染対策が有効とされます。つまりは

・手洗いをしっかり
・人混みを避ける

を徹底することでリスクを減らせます。マスクは飛沫感染の予防効果は大きくない (眼からも感染する) ので、可能であれば。パニックにならず、デマや流言に惑わされずに、できる対策をしっかりすることが大事。まったく未知の殺人ウィルスではない (と現状は思われる) のですから、相手に応じた適切な対策が重要です。

「怖いから情報公開して」の弊害

身も蓋もないことを申し上げれば、感染者がどこを訪問していたとか、国籍は何であったかを知ったところで意味がありません。重要なのは、公衆衛生学・疫学的に考え、感染の拡大がありえたかどうかであって、そこに関連のない情報は文字どおり関係がないのですね。空気感染をする&その場で数分以上も漂い続けるとか、特定の国籍や人種にだけ働きかけるナニカなら話は別ですが。

どこを訪問していたか、何人かというのは公開する価値と意味がないばかりでなく、「○○県にいた!」「なら××に滞在したのかもしれない」「つまり××はウィルスに汚染されている!」みたいな無知からくる見当外れの三段論法で風説の流布をかますヒトが必ず出てきます。既に Twitter などでは散見されますね。

それが生み出すのは、軽蔑すべきただのデマと差別です。正確な情報を知ろうとせず、理性ではなく本能で行動する振る舞いです。火事場泥棒、暴動や略奪と大差ありません。不安なら何をしても許されるわけではありません。と言うと「では県単位などの曖昧な情報公開はするな!」なんて All or Nothing な方も発生しますが、声をあげる前に情報を扱う知能を備えるほうが先ではと思っちゃったりするわけです。

各国政府への不信感とか水際対策とか風説とか

このあたりに触れると一気にお話が拡散しちゃうのでほどほどにしておきますけれど、いくつか。

水際対策

感染者をひとりも入国させるな、というのは無茶です。現実として潜伏期間が存在する以上、検知できない感染者がパスしてしまうのは防ぎようがありません。これ以上の検疫体制となると、それこそ緊急事態宣言がないと国際社会での理解を得られないなどのお話になってきます。個人的には、まぁ妥当ではという印象。

より重要なのは、国内での感染拡大を防ぐことです。上で挙げたような対処方法や情報の周知徹底が求められます。そこに寄与するのがマスコミを含めた発信者ですが、昨夜の厚労省における記者たちの質問を聴く限りは、ちょっと期待できないのは非常に残念なところ。不要な不安を煽ってはいけないので公表は差し控えますと言われているのに、感染者が単に通過した県だとか国籍を執拗に尋ねていてゲンナリ、なんてお話はさておき。

不信感

日中政府に対する思惑は人それぞれあって然るべきですが、今回の事態に「かこつけて」いろいろと行動するのはあんまり賢くはない気がします。

たとえば、この事態にかこつけて陰謀論や人種差別的なことを放言すれば、この人は日頃からそういうことを考えているんだなぁとバレます。不安なときや怒ったときに本性がでちゃうもので、そういう誘爆による自爆を気をつけたほうが良いんじゃないかなぁなどと。私も中国共産党や中国人集団は好みませんけれど、この機に乗じて感情的なバッシングをしようとは思いません。

流言

上で触れたように、まだ多くのことが不明な段階です。情報が錯綜し、無知からくる恐怖に苛まれかねません。そんなとき、ヒトは自分が備えた知識や経験則に結びつけようとしたり、納得できる説に飛びついたりしてしまいます。恐怖をやわらげ、安心するために。「それなら理解できる」「そういうことだったのか」と思い込みたいがために、正しさを捨てるんですね。

それはそれで 20 世紀の人間めいて微笑ましいですが、既に 21 世紀も 20 年を数えますから、ね。

どうすべきか

・人混みを避け手洗い重視
・ちゃんと食べてよく寝る
・不安とはうまくつきあう
・根拠のない情報を警戒する
・感情を理性の下におく

まず手洗い。基本再生産数とか政府の対策とかデマとか関係なく、人混みを避けて手洗いをしっかりすること。栄養と休息をしっかりとること。それだけ。これが効果ないほどの凶悪なウィルスであったなら割とどうしようもありませんので、そのときは一緒に死のうね♥(唐突なヤンデレ

そして、マスコミや SNS でいろいろと情報の洪水に見舞われるかと思いますが、よく吟味すること。上で挙げたように、厚労省の会見で公衆衛生学上無意味な質問を投げるような質だったりして、報道を丸呑みするのはよろしくありません。かといって、ではネットに真実が!というわけでもなく、むしろネットのほうが基本的な質は劣悪です。よく吟味しましょう。

そのために重要なのが、感情を理性の支配下におくこと。さらに言えば、そういう振る舞いをできているヒトをよく観察すること。情報や知識が人間を形成する以上、自分が触れる情報によって自身が形成されるわけです。裏返せば、学習を怠り、不安不満を撒き散らす人からは距離を取ろうねということ。根拠と理性がそこにあるかを考えて捉えたいですね。

まじめなことをかいてつかれちゃったのではちみつください!

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