そろそろなんだな、という感覚があるでござる。駆け足で進めようと思っていたのですけど、途中から「これは一気にやっちゃうのもったいないな」と思ってじっくりに切り替えた私です。
私がエオルゼアに降り立ったのは、アウラチャンが実装されてから蒼天のイシュガルドがメインストーリーの頃。竜詩戦争を終結に導き、エオルゼアを導き……続いて、ドマとアラミゴの解放者となりました。その過程で……遠い星から来たりしオメガ、悠久の輪廻と蒼き夢を抱くアレキサンダー、第七霊災の真相を秘めたバハムート、そして過去から未来へと縁を紡いだクリスタルタワーを巡る冒険を経験してきました。5.0は、それらの総決算と評することができるように思います。昔からストーリーを追っていたプレイヤーさんが軒並み(万感の想いで)立ち上がれないのはそのあたりが、ね。
これまでもここからもあくまで私個人の印象ですが、いままでは光の戦士の一人称、あるいは光の戦士とその周辺を主軸にしたお話、という印象があったんですね。もちろん周囲にはたくさんの仲間たち、大勢の敵対者がいたけれど、お話の範囲としては、自身が直接的に関われるような色合いが濃かったように感じるのです。そして、それは冒険譚としては十全に正しいものだと思います。けれど、漆黒の反逆者においては、丁寧に丁寧に、周囲……いうなれば「別世界のひとびと」の存在を強く意識させてきたように感じたのです。
文字通り、原初世界と第一世界という別世界のひとびと。享楽に溺れる側と搾取され施される側のひとびと。異なる正義と信条を掲げ、自らの理想のためにもがくひとびと。違うからこそわかりあえず、違うからこそ理解に至るものがあります。それはまさしく、先に挙げたエオルゼアの出来事すべてをふたたび包み込むかのようで。
登場人物の正体や、それぞれのおおまかな行動指針、お話の大枠は、ある程度予想できました。しかしながら、ここまで大きな範囲でお話を織り込んでくるというのは、予想外でした。きっとこの感想も、第一世界の冒険が一段落したとき、いまはまだ予想だにしないモノになっているかもしれません。さらにいえば、次なる冒険に踏み出した後に振り返ったときにも、また異なる表情を見せるのでしょう。
であれば、いまこのときに感じられる想いを大切に味わっていこう、と思う私でございました!
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