「助けて」「手伝って」「力を貸して」。
エオルゼアには、きょうも助けを求める声がこだまします。
彼らに救いの手を差し伸べるは、冒険者の本懐でもあって。
しかし、ちょっとまってほしい。
彼らが本当に求めているものは、なんでしょうか。
私やあなたが、代理で遂行してよいのでしょうか。
果たして、彼らはそれを真に望むのでしょうか。
背中を押して欲しいだけなのかもしれません。
あと一歩を踏み出す勇気を。
いま拳を突き上げる情熱を。
きっかけが欲しいだけなのかもしれません。
であらば、どうすべきかは自明。
拙者、彼らの背中を、そっと押す者に候。
拙者、彼らの一歩を、そっと見守る者に候。
ひとは、拙者を、見届け侍……と。
見殺し侍。
もーどぅなのふぇいと、でござるな!
ふむ、奇遇でござるな。拙者もこの者に護衛の任を依頼されたでござる。れう゛なんつとーるから近隣までの護衛であったが、拙者にかかれば何のそのであったが、御仁は「護衛など要らぬ程よのぅ」と強気。なればこそ、この御仁の強さを是非この目に焼き付けようと、自身の強さをまた高める為、ひっそりと後を付けたでござる。
結果は・・・まぁ拙者がこの場で口にするまでもない詮無き事であった。
かの調査員殿、「策士策に溺れる」「驕る平家は久しからず」などの故事を思い出す有様でござった……₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
それでも気づいたら翌日にはまた同じ場所でかわらず護衛を募集されていたため、あるいは彼は既に「れゔなんつ」なのではというのが拙者の最新研究でござる!