拙者、結論を先頭に持ってくる侍でござる!レベルシンクやアイテムレベルシンクとは、
・コンテンツの味わいを守るための仕組み
・「制限以下の技は発動不可&マテリア無効」などの効果
・適正 Lv/IL の最強装備+マテリアが微差で強いことが多い
・高難易度バトル等でなければ神経質になる必要はない
・制限を超える装備を用意してあればだいじょうぶ!
これにて御免ッ!
冒険者として経験を積んでくると、システム的にレベルや強さの上限が設定される「シンク」という状況に遭遇します。想像してみてください。Lv30 コンテンツへ Lv70 が乗り込めば、敵は濡れティッシュ。歯ごたえもギミックも有名無実となり、コンテンツの妙味が破壊され、ゲームの楽しみを奪いかねません。
けれど、Lv50 も Lv70 もコンテンツ中は Lv30 とみなされるなら、ひとまずその心配はなくなります。レベルシンクやアイテムレベルシンクとは、そうして「コンテンツのパワープレイ(力押し)を防ぐ仕組み」なのです。本記事は、この仕様についてさわさわ₍՞◌′ᵕ‵◌₎ノ” していきます。さわさわ…₍՞◌′ᵕ‵◌₎ノ”
レベルシンク
まずはレベルシンク。例えばサスタシャ浸食洞の攻略に参加するとしましょう。参加条件で色々書かれてあるうち、赤枠内の記述の意味は、
「Lv15~18 向けだから Lv15 ないと申請できないよ」
「Lv19 以上は、このコンテンツ内では Lv18 とみなすよ」
ということ。Lv18 を超えていたら、みんなまとめてLv18。Lv18 扱いゆえ、Lv19 以降で習得するスキルは使えません。
同時に、現状最高峰の超強力希少装備に身を包んでいたとしても、Lv20 くらいの店売り装備一式であったとしても、Lv18HQ 装備相当に補正され、マテリアを装着していても完全に無効です。
レベルシンクとは、Lv と装備を自動で調整してくれる仕組み。本機能のおかげで、必要 Lv や推奨 IL が低いコンテンツへも特段の用意なく参加でき、各種ルーレットが機能し、最初期コンテンツにも人がいるわけですね。
アイテムレベルシンク
続いてはアイテムレベルシンクに。”平均アイテムレベル 45~”は「平均 IL が 45 以上ないと参加できないよ」ということ。言い換えれば、システム的な足切りです。これくらいの装備を揃えないとクリアは難しいから用意してね、の意味。IL と Lv は密接に関係しているため、レベルシンクの効果も含みます。
平均 IL が足りないと上記表示で選択不能に。実際、平均ギリギリで挑むとなかなか大変で、パーティのお荷物になってしまいます。常に最高装備を揃える必要はありませんが、できる範囲で IL を高く保ちましょうね。そして “アイテムレベルシンク:110” は「IL110 を超える装備は一律 IL110 とみなすよ」の意味。
この装備でワンダラーパレス攻略に参加しても IL110 扱いです。レベルシンク同様にマテリアも完全無効。なら IL110 装備にマテリアをはめたら……なんてお話は後ほど。で、45 ないとダメなうえに 110 を超えてもダメなのか?といえば……だめなんですよね₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
ゲームの難易度設定は、ボクシングの階級制度のようなものです。階級 = コンテンツに応じた体重 = Lv/IL 設定があって成り立ちます。低すぎてもダメで、高すぎてもダメ。そうした調整のうえで、ゲームの難易度や味わいを保っているのです。適正 Lv/IL が現行環境から大きく離れた一般コンテンツには、ざっくりとレベルシンク。プレイの難易度をしっかり担保したいコンテンツにはアイテムレベルシンクが追加で設定されるイメージです。
サブステータスについて
アイテムレベルほどではないものの、装備の性能を大きく左右するのが「サブステータス」です。装備詳細を見たとき、アイテムレベルなどの下にある「Bonuses」の値がそれ。各項目の説明は省きますが、STR や VIT などの基本ステータスはもちろん、サブステータスもシンクの影響を受けます。
各ステータスは IL と装備部位ごとに上限が設定されています。ダイレクトヒット(DH)やクリティカルヒット(CH)等においても、IL300 の武器なら 251、IL300 の胴なら233、という具合で個別に決まっています。ですので、基本的にはその上限を超えてさえいれば = シンクがかかる装備以上であれば、強さに大きな差は出ません。
IL300 の紅蓮打刀と、元は IL400 で IL300シンクとなった強化ネロ刀の比較です。注目すべきはサブステータス。先程お伝えしたように、IL300 武器のサブステは、各 251 が上限です。武器を除いた各サブステの値は「DH1339、SS(スキルスピード)1155、CH1534」ですから、そこにプラスされた数値を見ていくと……
紅蓮打刀 → DH+251、SS+175、CH+80
強化ネロ刀 → DH+245、SS+251
であることがわかります。
シンク前の SS+350 からだいぶ目減りするものの、単純な合計値で見れば、強化ネロ刀はアイテムレベルシンクがかけられても紅蓮打刀+マテリアと遜色ないのがわかります。いわゆる「換算値」で厳密に評価すると紅蓮打刀は 130.619 で強化ネロ刀は 120.945、つまりIL300 シンクでは紅蓮打刀にマテリアが強い、が結論ですけどね!
しかし、当該レベルでの最強装備が意志と SS、高 IL 装備が DH+CH 等の比較になった場合は、マテリア無効をふまえても高 IL シンク装備のほうが良い場合はあります。もし強化ネロ刀のサブステ構成がそうだったとしたら、換算値が143.284となり逆転します。良い塩梅で数値調整はされているように感じます。
上記のとおり、シンクされない範囲で一番強い装備にマテリアを装着するのが強いケースは多いです。しかし、アイテムレベルシンクは多様なパターンがあり、そのすべてを網羅するのも現実的ではありません。シンク下で明らかに弱くなる!なんてことはありませんから、その時点で用意できる一番の装備ひとつで問題ありません₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
おわりに
ひとえに「コンテンツの味わいを残す仕組み」です。小学生の試合に本気のプロ選手が混ざっては色々とよろしくないですよね。そんな状況を防ぐためであり、意地悪システムではありません₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
また、縛りが増えていくだけではなく、実装からしばらく経過したコンテンツでは Lv や IL に任せてゴリ押しのできる「制限解除」が認められたりもします。様々な状況を判断のうえ、細やかな設定が行われているといえましょう。
このシステムがゲーム体験にもたらす利益は多く、正しく理解すれば恩恵も受けやすくなります。シンク後の数字も表示できるようにしてほしいなーというささやかな思いもなくはありませんが、ある環境で工夫をするのも楽しさのかたち。楽しくプレイするために、ちょっとずつでもシステムの理解を深めていきたいですね!
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