1. 随筆
  2. 387 view|最終更新 19/05/05

PSO2で現在発生している事態に関して。

私も以前プレイしていた、ファンタシースターオンライン2。離れたとはいえ嫌いになったワケではないし、お友達もたくさんいるから、ぼちぼちと気にかけていたのです。

そのPSO2で、(個人的には)ちょっと大変な事態が起きました。

「錬成の導き」を用いた特殊能力追加に関する不具合の詳細とお詫びについて

 

具体的には後段に譲りますが、重要なシステムに関する重篤な不具合が発生し緊急メンテ、直したよ!と再稼働するも治っておらず再度緊急メンテ。

なんとか修正し、この過程で発生したユーザーの不利益は補填する……のだけれど、そのやり方が雑。

といったかたちで、特殊能力追加システムの根幹に関わる事態です。当記事は、この一件についてのお話。

 

 

はじめに

ユーザーへの不利益となる不具合をバキッと発生させた以上、PSO2運営に対する指摘、批判的な表現が多くあります。

しかし、これだからぷそつーはだめだ!14においで!のような、狡っ辛い宗教勧誘をするつもりはありません。

この一件から見いだせることを、いちオンラインゲーマーとして、かつてのアークス、そして光の戦士として伝え、考える記事です。

また、オラクル(PSO2)に降り立ったことのない光の戦士に向けて、エオルゼアで言うとどういうコトなのか?を、注釈として入れていきます。

 

※さっそく光の戦士向け解説※

PSO2には「(禁断の)マテリア装着」に相当する機能、「特殊能力追加」が存在します。……が、機能や目的こそ近いものの、個人的感覚で言えば、特殊能力追加は、FFXIVに比べて非常に複雑かつ高難易度、更に最後は運……確率任せです。

確率任せにしたくない場合、難易度と必要経費は青天井に。FFXIVも確率任せではありますが、逆に言えば確率だけです。度合いが違う。どれほど小さく見積もっても、零式とノーマルくらいの差はあります。

理論値や近しい強化を施すためには、ACスクラッチ(課金ガチャ)が実質不可欠であり、リアルマネーや種々の手間を費やしたうえで、成功率数十%という世界。

しかし失敗すれば、その準備ほぼすべてが水泡と帰す仕組みです。特殊能力追加、ぷそつーの真のエンドコンテンツだと思っています。(真顔

 

そして、今回のお話の核である「錬成の導き」は、成功率を5%上昇させる性能を持ちます。エンドコンテンツでのシナジー5%がいかに莫大か、光の戦士は良く知っているはず。

……しかしながら、その成功率5%上昇効果が、設定ミスにより発動していなかった。のみならず、発動していないのに、画面上では発動しているように表示されていたのです。

結果、リアルマネーすら注ぎ込んだ超高額素材たちが、しめやかに爆発四散。そういった物事の経過についてお話している記事となります。

 

 

事態の発生と経過

1月23日16時45分…アップデートに伴うメンテナンスの終了。実装されたクエストで”錬成の導き”が入手可能に。
1月23日深夜頃…「成功確率100%なのに失敗する」との話が広まる。
1月24日(2時~3時の間)…公式が不具合を認識
1月24日(4時前)…当該クエストの一時配信中止を、上記告知に追記する格好で発表。
1月24日11時35分…緊急メンテナンス実施の告知
1月24日19時15分…メンテナンス終了、サーバー稼働。当該クエストも配信再開。
1月25日9時および13時…当該クエストの配信実施。
上記配信のあと…依然として100%での失敗が確認され、報告が行われる。
1月25日17時35分…緊急メンテナンス再実施の告知。
1月26日3時0分…メンテナンス終了、サーバー稼働。
1月26日4時45分…上記告知に追記する格好で補填内容を発表。
1月26日6時20分…更に追記で「補填内容の見直しを含め検討」を告知。

よって、当記事では1月26日6時20分時点での対応を一旦の区切りとし、その内容について記述していきます。

当然ながら今後の進展がありますので、最終的結末の確認等は、各自別途でお願いしますね。

 

 

最初に感じたこと

まず、人間誰しもミスはあります。大事なのは、ミスをしたあとにどう対処するか?です。

その観点で不具合報告を見たとき、原因に触れていないことに違和感を覚えました。

ミスをしたのでお詫びします、その姿勢は大事です。けれど、何故その不具合が発生したかも大事です。

 

もちろん現在調査中(修正終わったけども)、文言の精査中かもしれません。まだまだ対応の初期段階(修正終わったけども)でありますから、これから触れる予定なのかもしれません。ただ、ちょっと遅れているだけ。そうであってほしい。

しかし、今回の一件は通常の不具合とは重要度が違います。「表示される数値と内部の数値が異なっていた」のです。

数字という、ただひとつ、額面通り信じられるモノを、見事に破壊したわけです。

クライアント側とサーバ側で分けて処理している、とは発表されました(→こちら)が、実数値が異なっていたのがなぜかは、単なる「不具合」とだけ書かれています。

以前、「VITA版がなぜ動くのかわからない」と話してもいましたし、もしかしたら、なぜこの不具合が出たのかすら、判然としないのかもしれない。

人の出入り、制作の変更中止、プログラムコードの管理は至難です。であれば、報告できないのも理解はできますが、それはそれで、今回たまたま表出しただけで、一体いつから……というお話にも。

 

成功率95%と100%が雲泥の差であることは、ご理解いただけるでしょう。前者には失敗の可能性があり、後者は必ず成功する。

けれど、100%と表示されたのに失敗したのだとしたら、90%と表示されていても、内部的には80%なのかもしれません。その状況が、過去から現在まで存在していた可能性すら浮上したのです。

……その重大さに、果たして気付いているのでしょうか。なんで一言も触れないのかが、ちょっとよくわからない。

 

そのあたりに気付ける人間がただの一人もいないチームなのか、吸い上げのできないマネジメントがのさばっているのか。せめて僅かでも、明らかにできる範囲で、可能な限り早く伝えるべきです。

お詫びの品を明らかにする前に、明らかにすべきことがあります。

いずれにしても、現時点の評価としては悪手も悪手です。開発運営側として「違う数値を設定するのは当然」となっていたため、この視点が抜け落ちていたのでは~とか、そのあたりをごまかすための方便を作成中、なんて、大変に意地悪なことすら言えてしまうほどに。

ミスに対してお詫びの品で誠意を見せる、というのは次善の策でありますが、原因が明らかでない状態では、対症療法、その場しのぎと勘ぐられても文句をいえません。それで納得する人たちだけがターゲット、なら良いのですけれど。

 

※ヒカセン向け解説※

PSO2では、不具合やバグが発生するたび、いわゆる「お詫びアイテムの配布」を行ってきました。

それが不満を抑える役目も果たしていたのですが、今回はそのラインナップが更に議論を呼ぶことに。

 

運営としても、不具合がもたらす影響の大きさは認識しているようです。お詫び品のラインナップがとんでもない。

 

能力追加成功率(100%)。

 

つまり、絶対に成功するようになるアイテムです。表記が本当に正しいなら、ですけどネ。うわぁゲスい。

冒頭から何度か触れている通り、現時点では「再考」の状態です。しかしながら、一時的にもコレを選択肢に入れたのがマズい。

理論値やそれに近い特殊能力を付与された装備は、ある種のステータスを持ちます。ステータスの源泉は、費やした金額、道筋を見出した計算などはもちろんながら、人事を尽くして天命を待ち、見事に乗り越えた姿にこそある、と私は考えます。

……つまり、確率の壁を乗り越えたから。

 

失敗すれば「それみたことか」「もったいない」と嘲笑われるリスクを背負い、それでもなお果断に手を伸ばし、見事掴み取りし者のみが辿り着く地点。

数多の屍がうえにひとり立つ、勝利者の姿。……それを、ノーリスクでも届き得るところにしてしまう。過激なことばを使えば、”貶める”とでも言いましょうか。

無論、それほどまでの不具合であります。運営側の、それほどの衷心からだという表明かもしれません。最大級の譲歩であり、収益で考えれば痛手でもありましょう。

 

けれど、モノよりも大事なココロの部分は、果たして、この補填品で満たすことができるのでしょうか。……私だったら、あんまりうれしくはないかな。

再考してくれるのは有り難いことだけれど、一度でも、運営として話し合った結果が、これだったのなら。

 

※ヒカセン向け解説※

最上級の特殊能力追加には多額の投資が必要と書いてきましたが、それを工面するにあたり最高効率なのが、課金アイテムの販売です。

PSO2は着せ替え装備が非常に豊富で更新が早く、売れ行きも好調。ガチャを回し、入手アイテムを売って軍資金を作り、素材を買い集める……という流れが、最も効率よい金策なわけです。

課金ガチャには「BIND属性の能力追加成功率アップアイテム」や、「現金換算で数千円になる高額な能力追加アイテム」や、「ガチャを指定回行うことでもらえる能力追加アイテム(もうガチャですらない)」など、能力追加へ挑むにあたっても効率が良い選択肢なのです。

よって(あくまで統計などのない個人の見解ですが)、課金額で見た場合、能力追加ガチ勢が、PSO2の収益を支えていると考えられます。……そこの機嫌を損ねる不具合や補填内容ってマズいやろ、というお話。

 

 

今後

紅蓮打刀

ミスが起きたのは、残念ながら仕方ありません。冒頭で書いたように、その挽回、そして今後に繋げていくことが大事。

やるべきかなと思うことはひとつ。確率が二重表記になっていた理由、補填内容決定の経緯、そのあたりを発表できれば上出来かなと感じます。

 

懸念されることはふたつ。まず、補填内容や各種対応に起因するユーザー離れと収益の悪化。

こればかりは身から出た錆であり、見返すには今後の積み重ねしかありません。

案外影響がない、なんて可能性も考えられますけれど、まさか当事者、張本人はそんな甘い見立てを……まさかね。

 

もうひとつは、開発運営に携わる人員の疲弊。週末前に致命的バグが発生、断続的にド夜中にまで渡る修正作業とか、罵詈雑言含まれる問い合わせ対応とか、考えただけでつらい。

……結果、離職者が出て組織体力の低下、なんて負の連鎖。

よくある「開発を責めないように」という諫言は、これを防ぐものです。言うべきことは言うべきですが、言うべきでないことまで言うべきではありませんからね。

……ただ、今回の件は、前述した通り、ステータスやプライド、そういったものが治める領域に抵触してしまったのが、不幸中の不幸。

で、私ならどうするかを考えてみたのですが、「”能力追加成功者”というステータスの維持を第一とした対応」がよさそうかなーって。

 

成功率+100ではなく+50や+80あたりにし、ある程度は矛を収めてもらえるところを狙います。

リスクを残すのは、前述の通り、それを超越することこそがステータスという層へのアプローチ。

ある意味、その層以外は無視です。だって、お金を使ってくれる層ではないんだもーん。

ピケティが言ったように、上位1%が富の1~2割を持つ以上、一番カネ払いのいい上得意客を気持ちよくさせることが大事です。……ピケティの主張とはぜんぜんアレな気はしますが!

ともあれ、どのような方針を採るのかは、今後明らかになります。アークスの皆さんは刮目して待つべし、ですね。

 

ではアークス、PSO2プレイヤーたちはどうか。まず、意図や目指すものがどうあれ、運営側の決定を一旦は凍結させるほどの意思表示をできたのは、誇って良いことだし、凄いことだと感じます。

ユーザーが声をあげて届けることは、今後も一層重要になってきます。

そして、この問題自体は次の段階へ進んだわけですけれど、再回答待ちという状況ばかりは、どうしようもありません。

よって、次なる状況へ柔軟に対応できるよう、これまでの(運営や自身の遊び方の)振り返り、これからどうしたいか、を考えておくのが良いように感じます。

もちろん、焦る必要はありませんから、激情や感覚に身を委ねず、しっかりと判断されることを祈ります。続けるなり、おやすみするなり、すべては自分の目と耳と頭で決めること。

関係の薄い方にとっては、何を大げさな!と感じるのも当然です。ただ、私がよく引用するニーメラーのことばを思い出すとき、分水嶺はまさにいまここではなかろうか、と考えてしまうのです。

 

光の戦士としては対岸の火事だけれど、他山の石とすべきお話であります。運営が何らかのミスや勘違いを起こし、その対応がまた的外れであったとしたら。

FFXIVには「公式フォーラム」があるため声を挙げやすいけれど、それゆえ、失望や落胆が増幅されるかもしれません。

PSO2の酒井プロデューサーと同じく、吉田プロデューサー&ディレクターも、「オンラインゲームは国の運営と似ている」と発言しています。

私個人としては、国というよりは宗教かなと思う節はあるのですが、双方のトップが(文言やアプローチこそ違えど)同様の表現をしていることは、示唆に富んでいるなと感じるのです。

もちろん、砂蠍衆の治めるウルダハがあれば、強権的なトップが牽引するガレマールもあるわけで。

いまの「エオルゼア国」がどのような体制で、どのような舵取りをしているのか。ある意味で改めて見つめ直す良い機会かなと感じます。

 

 

おわりに

紅蓮打刀と天つ水影流装束。

なぜこのような記事を書いたのかというと。PSO2やSEGA憎きとか、いま話題だからとかではなく、現在もPSO2を楽しく遊んでいる方たちが、ちょっとしょんぼりしていたから。

で、調べてみたら大変な状況であったので……ということ。

正直な話、PSO2やSEGAや酒井Pやがどうなっても良いんです。(冷酷

ただ、彼らが作り出し営む世界を選び、楽しみのために自らを注ぐかつての仲間が、彼らの不手際によって苦しめられるのは看過できない。ので、雪ちゃんドッカン激長文なわけです。

覆水盆に返らずとは申しますが、雨降って地固まるとも申します。一度出したお詫びを引っ込めたのは、英断であると言えましょう。

願わくば、以後の対処も同様に英断であることを祈り、次は「ぷそつー運営やるじゃん!」の記事を書けたら嬉しいな、と思う松乃雪なのでした。

 

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