水晶をそのまま刀に仕立てたかのような風貌の一振りです。狭義の日本刀には該当しませんが、この素材としては最大限の善処を見せていると言えましょう。そしてもちろん、水晶公の得物とも共通のモチーフがあしらわれています。
造 … 水晶。
刃 … クリスタル。
鐔 … 紅血の……?
柄 … 真鍮と水晶。
鞘 … どこか見覚えのある意匠。
IL/Lv … 403/74
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … 製作/クエスト/NPC販売
公式 … 霊青打刀
刀というよりは、水晶の剣です。折り返し鍛錬などではなく、素材(霊青岩)を最大限に活かしたモノのように思われます。細長いものを見繕って仕立てたのかもしれません。そのため、刃文や造などはなく、狭義の刀には含まれません。広義では「侍が装備できる」なのでセーフ。
さておき、これはこれで痛そう。突いた後に抜こうとしたり引き切ろうとして突起がひっかかりそうですが!第一世界の世界情勢(推測)的に、こういう落とし所になるのはやむを得ないのかもしれません。
柄まで水晶です。エーテル(剣気)の都合上、このほうが具合がいいのかもしれませんけれど、さすがにいささか握りづらそうな気がしないでもありません。個体によっては結構トゲトゲしていそう。やっぱり何か柄巻したほうが良いんじゃないかな!また、このアングルでは少し見づらいですが、鐔付近の飾りに紅色の宝玉が嵌め込まれています。水晶……紅……どこかで……。
鞘には、これまたどこかで見たようなベルトが。本来の意図は強度の補強といったところでしょうけれど、やはり「彼」を想起させるデザインですね。
染色はできず、水晶の輝きが存在感を放ちます。遠目に見れば、絶シリーズなどに見えなくもない、かもしれません。そうでなくとも、クリスタリウムの侍として佩くにはうってつけの一振りです。ほかとの組み合わせは難しいかもしれませんが、そのコーディネートにおいては中核となってくれるでしょう。
お気づきの通り、水晶公を彷彿とさせます。鞘全体は彼の左腕、鞘尻は彼の杖に近しいデザインとなっています。おそらくは似せようとしたのではなく、上述の通り水晶の特質を考えたうえで割れないよう補強した結果、似たような形状に行き着いたのだと思われます。出発点と目的地が同じであれば、似通うのも不思議ではありませんしね。ただし、金物のデザインが水晶公の杖と似た形状であったり、紅血の魔眼を模したであろう紅の宝玉など、そこはかとなくそれっぽさを匂わせる出で立ちとなっています。水晶公匂わせ刀。
現実世界とハイデリン世界でまず大きな違いがあり、そのうえに原初世界と第一世界の違いも存在します。この水晶……素材の名では霊青材と呼ばれる物質も、原初世界のクリスタルやクラスターとは異なる性質を持つのでしょう。語られた設定、あるいはまだ語られぬそれに思いを馳せて妄想に耽ってみるのもよいかと思いますよ!
2020/10/16 … 初版公開。
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