刀ではなくタルワールです。サムライブレード等と濁さないあたりが非常に潔いですね。タルワールの特徴を備えた刀とでも言うべき逸品で、ラザハンの歴史を感じさせてくれる一振りです。
造 … タルワールです。
刃 … タルワールにござる。
鐔 … 護拳 との一体型。
柄 … 鐔 と 護拳 と接続。
鞘 … 綺羅びやかな 金物。
IL/Lv … 536/85
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … バトル
公式 … パーラカ・タルワール
反りではなくは湾曲と表現すべき勢いの反りっぷりが白眉でしょう。タルワールと呼ばれているだけあって 折り返し鍛錬 ではなさそうですが、斬り払うのに適した形状ですね。
刀身の中程にあしらわれている 金物 はフルール・ド・リスっぽさがありつつ、独鈷杵っぽさもあります。インド方面モチーフであればどちらがインスパイア元でもおかしくありませんが、個人的にはインド方面が色濃いと嬉しい気がします。
タルワールの特徴である円筒状の 柄尻 ではありませんが、同じく大きな特徴である 護拳 はしっかりと存在しています。西洋剣のサーベルはタルワールが源流と提唱されることもあり、実際そうではないかなと思う拙者です。
鞘は黒塗りの木と思われ、各所に 金物 が配されています。鯉口 のまわりや 鞘尻、足金物 まで繊細な飾りが施されており、宝石なども象嵌されています。緑の 帯執 も美しいですね。エオルゼアの侍は刀を佩かずに差すため、ただの飾りになってしまいそうなのは残念。でも綺麗なのでよし。
弘法は筆を選ばずとも申します。日本刀ではなくとも、斬れ味鋭い剣であれば差し障りはありません。染色は不可ながら、銀一色の刀身、美しい鞘、そして何よりサベネア地方土着のエッセンスを感じられる点で、唯一無二の一振りと言えましょう。
パーラカ……ひいてはラザハンの一帯はおそらくインドをモチーフとしており、つまりタルワールの生まれ故郷です。インドが成立する前、ムガル帝国の時代に各地へ広まり、シャムシールやキリジ、西洋のサーベルなどの元になったと云われます。いわば (日本から見た) 西洋剣の元祖ともいえます。
王侯貴族などは様々な装飾を施し、そこに信条や信仰を盛り込んだとされます。日本刀はまさしくそのように立脚したわけで、武器に精神性を見出して拠り所とするのは洋の東西を問わないのかもしれませんね。
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