「○○・マジテックサムライブレード」は、魔導技術を用いられたと思しき刀シリーズのひとつです。これまでは限られた設計者の作だけ存在していましたが、本品は比較的簡素な量産品のようです。真鍮製らしきパーツが印象的な一振りです。
造 … 刀ではなくブレード。
刃 … 鋳造と思われます。
鐔 … スチームパンク風味。
柄 … 樹脂製っぽい。
鞘 … 魔導技術の
IL/Lv … 545/88
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … 製作/クエスト/NPC販売
公式 … ■
折り返し鍛錬 ではなく、ガレマール帝国らしさ溢れる工業生産品と推測されます。ガレアン族はエーテルの扱いが不得手であり、剣気=エーテルが媒介する剣技の補助機構と思しきパーツが見受けられます。
柄 はゴムのような樹脂と思われ、真鍮や銅の蒸気管、圧力配管とボンベ、バルブやレバーらしき突起物など、ファンタジーに技術力で挑むかのようなパーツが随所に散りばめられています。
これは推測ですが、鞘に嵌め込まれた宝玉が何らかの疑似魔力源的な代物で、抜刀術の際に消費される剣技を補っているのかな、なんて。鞘尻 のボンベなどは剣先用の一時貯蔵庫的なものかなって。
一般的な刀ではないからこそ、各部も特徴的です。半ば 護拳 のような構造ではありますが、なんらかの調整弁なのでしょう。納刀時にも操作できるようになっているのが見て取れます。
極限まで削ぎ落としていく侘び寂びの美しさとは趣が異なりますが、これはこれで美味しく頂ける造形美があります。帝国所属の浪人へ扮するにはうってつけの一振りといえましょう。
6.0 で登場したガレマール帝国本土には自動車のみならず地下鉄まであり、少なくとも二十世紀過ぎの現代地球と同等の機械文明と判明しました。そんな文明が「剣気」をどのように定義し、構築するかは非常に気になるところです。サイエンスフィクション的な。私は詳しくはないですけれども。
また、そもそもガレマール帝国は国家主義的なイデオロギーが強そうなのに、なぜ工業品として生産されたのか。ドマ現地民はガレアン族と異なりエーテルの扱いが不得手というわけではないため、こうした補助は不要そうです。あるいは、進駐軍の子供世代がドマで育つうち、侍の技を身につけるガレアン族が生まれ、その求めに応じて製作された……のかもしれませんね。
素材のうち、比率が多いのはコンドライトインゴット。コンドライトはコンドリュールと呼ばれる独特の球状組織を持つ石質隕石のことであり、それらを用いた鉄ということになります。
素材としては特異にも思えますが、上述した小話のように、ハイデリンにおけるガレアン族のエーテル的性質の補完目的であれば、ハイデリン外の素材に白羽の矢が立つのは合理的にも思います。しかし隕石由来ならば産出量が……と思いましたが、それこそダラガブの破片やアラグ関連、あるいは魔大陸の都市鉱山が供給源だった……なんて推測もできそうですね。
この記事へのコメントはありません。