1. 刀剣目録
  2. 5189 view|最終更新 20/03/29

[刀剣目録] ディープシャドウ・ブレード (RE)

動画
静画(ミラプリ/染色例含む)

寸評

ソードブレイカーめいた峰側のギザギザに合口拵に近い形状など、印象的な特徴を多く備える一振りです。くわえて、刀身に刻まれた無数の傷跡は、冒険者の手に渡る前の来歴を想起させます。

形状

鎬造
乱刃
… なし。
… 黒塗革に白布巻?
… 黒鉄と赤の発光体。

仕様 ※()内が改の性能。

IL/Lv … 460/80 (470/80)
絡繰 … あり (あり)
染色 … 不可 (可)
入手 … NPC交換 (NPC交換)
公式 … ディープシャドウ・ブレード (RE)

検分


最初に目を引くのが、ソードブレイカーのような峰の形状。刃文や造は最低限しっかりと刀であり、まるでそこへおもむろにグサッと差し込んだかのようなアンバランスさを覚えます。厚みはほぼありませんが……なんというか、アイス○ッガーみたいな形でござるな!
また、全体として多くの傷がついており、新品ではなく中古も中古、歴戦の一振りといった印象です。どのような経緯でトームストーンとの交換品になったかは不明ですが、傷のひとつひとつに歴史を感じます。


柄まわりは、黒く染めた革に白布を無造作に巻きつけたもののように思います……が、黒鉄でもおかしくない光沢をもちます。また、刀身のサイズと比べればグリップ部分がかなり細め。鐔らしき楕円も見受けられますが、柄の一部にも思えます。合口拵の刀とすれば、上杉謙信の愛刀であった姫鶴一文字などに近いとも言えます。そのあたりは後述。


ギザギザの刀身に負けず劣らず、黒光りする金属で縁取られた鞘のなかごろは赤く明滅し、威圧的・示威的な風体です。どことなくドラゴン族っぽさがあるようにも思います。


打ち直しをすると、染色が可能になります。比較的しっかりと染まりますが、明滅部分は変わらず、刀身や鞘についた傷は隠せません。あくまでこの刀本来のイメージをベースとするのが良さそうです。

荒々しく無骨な外見ですから、合う合わないは大きいかも。しかしながら、実戦で振るってみると、思いのほかシャープな印象を受けます。交換装備は入手直後にすぐさまお気に入りミラプリを被せられがちではありますが、ちょっとだけそのまま使ってみるのも良いかと存じます!

小話


無数の傷が刀全体に見受けられます。そもそもとして第一世界の物品であり、その経緯を考えれば、光の氾濫が起こる以前に存在した侍の佩刀ではないでしょうか。多くの人の手を渡り歩いたのか、どこかで眠りについていたところを発掘されたのかはわかりませんが、その傷のひとつひとつこそ刀に刻まれた闘いの記憶であり、遥か異世界の、それでいて同じ「侍」が駆けた歴史に思いを馳せざるを得ません。

ソードブレイカー状の部分にも傷が多数あることから、イロモノに思えますが実戦で活用されていた気配。ソードブレイカーとは名の通り、相手の武器をガキンとブチ壊すための道具です。右手に自分のメイン武器、左手に防御用の武器を持つ西洋の白兵戦スタイルで、ヨーロッパ式二刀流。フランス語では左(gauche)手(main)、FFシリーズお馴染みの「マインゴーシュ」です。

刀の場合、宮本武蔵クラスの大剣豪あるいは即落ちモブ野武士くらいしか二刀流を試みませんし、するとしても「防御に意識を割くのは邪道!」なんて反応も多そうですね。そもそも形状が衝撃に弱いですから、わざわざ峰で受け止めてまで防御をするより、先手必勝・一撃必殺!かもしれません。塗装の剥がれだって、単なる経年劣化かもしれませんし。

ソードブレイカー的な意味だったのか、あるいは殴打等の用途だったのか、結論はなかなか難しいところではありますが、我々がこの部分を使うことはなさそうです。そう考えるとちょっぴり残念。

……書いてて気付いたのですけど、侍が刀として振るっていたのではなく、剣術士が長めの曲剣としてブン回していたから傷だらけ……なんて場合もありますよね。夢もロマンもありませんが、その可能性はある。よし!このおはなしはおしまい!やめやめ!


合口拵について。鐔がなく、鞘と柄がほぼぴったり噛み合う形状のことで、このタイプで有名なのは前述した上杉謙信の愛刀・姫鶴一文字(ひめつるいちもんじ)と、山鳥毛一文字(さんちょうもう/やまとりげ-)。謙信はこの形状をいたく好んでいたようで、合口拵の太刀や打刀が「上杉拵」「謙信拵」と呼ばれるほどだったようです。……このディープシャドウ・ブレードが合口拵であるのかは議論ありますけども!

……小話というより、私が書きたいことを好き放題書いた感たっぷりですが、たまにはこういうのも!ね!

2019年8月12日 … 初版公開。

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