旧日本軍で用いられた指揮刀をベースとして、ウルダハのイメージをちりばめた一振りといえます。武器そのものの性能として見るべきところはありませんが、ウルダハ……あるいはナナモ陛下に忠誠を誓わんとするならば、この刀を佩くのも良いかもしれませんね。
造 … 鎬造。
刃 … 乱刃、焼幅ひろめ。
鐔 … 護拳(ごけん)。後述!
柄 … 片手巻。
鞘 … 黒塗り、飾太刀拵風。
IL/Lv … 130/50
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … 軍票(不滅隊)
備考 … ウルダハンキャプテン・サムライブレード
読んで字のごとく、拳を護るための機構です。様々な形状があり、このように指の保護を重視した鐙型もしくはP型/D型と呼ばれるもの、現代フェンシングのエペに見られるようなカップ状で手全体を覆うもの、それらの派生や原型等があります。
メリットは、防御面の向上。刀で斬り合うような近接戦闘は鍔迫り合いで指を怪我することも多いのですが、その危険を抑えられます。また、護拳と手を布等で縛れば、揺れる船上での展開時や激しく取り扱う際、刀が滑落するのを防ぐこともできます。と言いつつ、黒渦団の制式刀に護拳はありません。
デメリットは、取り回しや操作性が落ちること。柄を回転させる動作に制限を受けるほか、精神性を重んじる武道においては「防具に頼るなどけしからん!」という感覚も根強いようです。
FFXIVにおいては、いまのところ明確に操刀の邪魔となるような技はありませんが……強いていえば、雪風の終わり際に腿を打っちゃうかも。
護拳は、実際に刀として扱う者それぞれの力量や感覚次第でその印象が変わる機構であり、個々人の信条や思想が多く絡みます。旧日本軍において制式化されていたサーベル様式の刀が「扱いにくい」といった苦情により変更された経緯もあります。そこには、各々の武士道もあったことでしょう。
そんな護拳を制式刀として採用したウルダハに……何か意図や狙いはあるのか!わかりません!!
ともあれ、美術的観点からは日本刀界の異端児または忌み子のような扱いを受けるサーベル式軍刀ではありますが、そういった浪漫や歴史に思いを馳せられるのも、こういう出会いがあればこそ、ですね!
2019年6月16日 … 体裁修正。
2019年5月30日 … 初版公開。
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