共鳴編零式四層、疑似氷神シヴァのエッセンスを再現した一振りです。古イシュガルドに見られる紋様が彫り込まれ、鞘には聖竜フレースヴェルグや聖女シヴァがモチーフと思しき翼の意匠も見られます。
造 … 菖蒲造。
刃 … 直刃風。
鐔 … 古イシュガルド風。
柄 … 諸捻巻。
鞘 … 白銀の翼の意匠。
IL/Lv … 505/80
絡繰 … あり
染色 … 可
入手 … バトル/NPC交換
公式 … エデンコーラス・サムライブレード
折り返し鍛錬かは疑問が残るものの、見事な菖蒲造です。後述するように「想像の産物」であるため、ゆらぎの範疇ともいえます。刀身の鎬地
から鞘に至るまで、銀細工がふんだんに盛り込まれています。
古イシュガルド様の紋様に彩られ、鐺には白銀の翼が誂えられています。これらは染色されないため、いつまでも変わらない輝きを放ちます。もっと大きな飾りにすることもできたでしょうけれど、これくらいのサイズがちょうどよい気がしますね。
鐔や鐺には、白亜の宮殿近辺で見られるデザインが彫り込まれています。ある意味、蒼天のイシュガルド編を統括したような存在とも表現できそうです。ただ、柄尻の円盤部分のデザインがどこにあったか思い出せない……!ご存知の方がいらっしゃればご一報くださませ!
紫紺に輝く大きな宝玉、三連の宝珠などが美しく目を引きます。こちらも白亜の宮殿に見られるデザインです。色味こそ違いますが、モチーフであるのは間違いないでしょう。一方で柄巻は意外なほどオーソドックスで、上等そうな鮫皮に諸捻巻となっています。
全体に装飾が施されており、なかなか存在感のある刀です。入手できるのは第一世界ですが、ルーツは原初世界、とりわけイシュガルドにあります。この一振りとともに、竜詩戦争の終結した世界を旅してみるのも良いかもしれませんね。
希望の園エデンにおいて、乗り越えるべき存在として現れる者たちは、光の戦士の記憶や想像に大きく左右されます。双頭のリヴァイアサン、ロードローラー・タイタンなど。そういう意味で、疑似氷神シヴァはまだマシな部類だったのかもしれません。
また、疑似氷神シヴァを呼び降ろすにあたり、リーンちゃん側でも知識を仕入れていたとのこと。フレースヴェルグとの合体であったり、戦闘中のボイスなどは、聖女と聖竜の話に感化された彼女の感情であったのかなと思います。であれば、デザインに思念が反映されるのもわかる気がします。
そして、この刀は菖蒲造です。融和の時代が終焉を迎え、竜と人が争った時代。竜を屠るため人が手にした武器は、槍。槍と特徴を同じくする菖蒲造の刀は、竜と人の暗い歴史……竜詩戦争を体現するイデアです。でもこれは怨念から生まれたものではなくて。悲しい過去をも携え、お互いが争うためでなく、これまでのわだかまりを突き破り、これからの新たな竜詩をともに紡がんとする願いの表れではないかと思うのです。
……せっかくなので、ポエムついでに最後もうひとつだけ。あくまで「こうだったらいいな」ですが、鞘に嵌め込まれた宝玉は、シヴァとフレースヴェルグと……イゼルを表していると、いいな₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
2020 年 4 月 24 日 … 初版公開。
初めまして。
エデンコーラス・サムライブレードのデザイン詳細を知りたくて調べていたら
こちらのページにたどり着きました。
画像がとても見やすく、またエオルゼアの文化や歴史背景を踏まえた考察も
読みごたえがありとても面白かったです。素敵な記事をありがとうございます。
いらっしゃいませ!目録としての役割を果たせたのであれば何よりです₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
また別の刀を調べたくなったときにもお役立ていただけるよう精進して参ります!