焦茶色ベースの色使いで、朴訥とした佇まいの一振りです。全体的に落ち着いた色味ですが、木の実の飾りや鐔の一部分には紅色が用いられているおかげで、ぼんやりとした印象はありません。刃文はなかなか豪快な乱れ方をしており、外観の印象とは一味違う姿となっています。
造 … 鎬造。
刃 … 湾れ。
鐔 … 炎の意匠。
柄 … 茶革、平巻。
鞘 … 焦茶色の木材、鉄金物と鍍金飾り。
IL/Lv … 71/390
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … バトル(Lv71ダンジョン)
公式 … レイクランド・ブレード
地鉄は濃い目の黒。刃金もどちらかといえば落ち着いた色味で、ダイナミックな湾れとの対比を感じます。色の都合で判別しにくいですが、ちゃんとした鎬造です。
鐔は黒炎の意匠でしょうか。鮮やかな紅と黒のコントラストが美しく、この刀全体で見ても白眉となるデザインに思えます。柄には焦茶色の革が巻かれているほか、色が同系色で見分けづらいものの、目貫もしっかり存在します。
鞘はおそらく塗装や保護などが施されておらず、うっすらと木目が確認できます。また、木の実を象ったかわいらしい飾りが印象的です。華やかさこそないものの、質実剛健な一振りといえましょう。
原初世界と同様に侍や刀の本場だったであろう東方地帯は「光の氾濫」に飲まれてしまっています。旅行や修行などで東方を離れていて難を逃れた関係者はいるかもしれませんが、世界が滅亡に瀕するなか、伝授する側の人々を失った技術の継承は、様々な意味で困難を極めたことでしょう。
「生き残るため」が何より大事で、かつ何よりも困難であった以上、それ以外の領域が削ぎ落とされていったことは、想像に難くありません。そして百年の時が経ち、第一世界において、侍や刀鍛冶などの技術や体形は失伝してしまったのでは……と考えます。
しかし、打たれた刀は残ります。刀に込められた想いも残ります。この刀が、あのような辺鄙な村に在ることが、何よりの証拠です。
正しい剣法でなくとも……悪く表現すれば、かつてのオスティルグレインめいた生兵法であったとしても……太平の世を守るため、世を脅かす”悪”を斬るため、これを振るった「侍」は居たのです。
同型色違いの刀が複数存在します。
いずれも刃文は乱れ刃や湾れといったところで、鞘や鐔、地鉄の色などのバリエーションとなっています。ほかが黒や赤などを主体としているなか、唯一の茶系です。渋めの装いであればよくマッチしますし、主張が控えめな点を長所と捉えることができれば、使い所はありそうに思えますね。
2019年7月19日 … 初版公開。
この刀身の根元がえぐれてる形はデザイナーのお気に入りなんでしょうかね…
この部分以外が気に入ってても根元から折れそうな見た目がモヤっとして使う気にならないジレンマ_(:3」∠)_
-匿名さん
いらっしゃいませ!
現時点でこれのほかには片山一文字、ロミンサンキャプテン・カタナ、卸金打刀、透き通る空、群狼丸あたりが棟区(むねまち)のえぐれている刀ですね……( ˊᵕˋ )
仰られる通り、機能面で考えても、ソードブレイカー的に受けられたりはしないし、ただただ強度が落ちるだけのように思えます。「エーテルでどうにかする」「居合いに用いる気の流れの都合」という禁じ手で解決ではあるのですが……!