翡翠に輝く重厚な鞘も目を引きますが、ひときわ特徴的なのはノコギリのような刃。一般的な日本刀とは異なる形状とはいえ、長い刀身を活かした引き斬りの適性は高いと考えられ、これはこれで機能美を感じさせる一振りです。
造 … のこぎり。
刃 … 刃文なし。
鐔 … エメラルドウェポンがモチーフ。
柄 … 柄巻なし、樹脂?
鞘 … エメラルドウェポンがモチーフ。
IL/Lv … 515/80
絡繰 … あり
染色 … 不可
入手 … バトル/NPC交換
公式 … エメラルドウェポン・ブレード
刀身は長く、先端では鋒が大きくかつ反っており、全体はノコギリのような刃をしています。折り返し鍛錬ではなさそうです。出自から、帝国由来の金属のように思います。こういう表現はどうかとも思いますが、パン切り包丁っぽさがあります。
侍が扱う日本刀として考えれば邪道かもしれませんが、日本刀は威力を発揮するための熟練と注意が必要なのも事実。こうした材質と形状をしていれば、多少粗雑に扱っても効果的な攻撃となりえます。目に見えるレベルでのノコギリっぷりと刀身の長さがありますから、無造作に斬りつけて力任せに引き切るだけでも良いでしょう。
ただし、柄巻も鮫皮も見当たりません。力を込めながら引き抜く際は、グリップが効くかが重要です。持ち手が滑ってしまえば、抵抗と摩擦が大きそうなこの刀はすっぽ抜けてしまうかも。あるいは、帝国製の樹脂グリップはそのへんをクリアする性能があるのかもしれませんが!
鞘は先端側になるほど大きく太くなっており、どことなくエメラルドウェポンの姿を彷彿とさせます。中程にある宝玉は抜刀に呼応して光ります。使用者の剣気……エーテルに反応しているのかもしれませんね。
狭義の日本刀には含まれませんが、ひとところに囚われず、様々な装いや流派を味わうのも楽しみのひとつです。重厚な緑や個性的な刀身、ひと目では侍の刀と思えないような形状にこそ味があるとして、これを佩いてみるのも良いですね!
エメラルドウェポンは、ファイナルファンタジーVIIインターナショナル版に登場した隠しボスです。同輩のルビーウェポンにもおなじく武器が存在します。
あちらはサムライブレードでこちらはブレードなのはなにか意味があるのかな。ないのかな。₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾
刃物でモノが切れる理由は摩擦熱や引張応力などいろいろありますが、いちばんわかりやすいのが「刃のトゲで切り離されるから」ではないでしょうか。日本刀も滑らかに見える刃には顕微鏡レベルの鋭く強いトゲトゲが無数にあり、ゆえに引き斬ることが能うわけです。
そして、切る対象によって適したトゲもまた変わります。木材用の伐採ノコギリなら荒目ですし、お刺身用の柳刃包丁なら非常に細かくなります。粗ければ大物をギコギコ切り倒すのに向き、細ければ柔らかなものを滑らかに切り離せるわけです。そういう部分で考えると、若干おおげさにも見えるこの刀は、刀身の長さも含めて、デカブツをゴリゴリ叩きのめすのが設計思想なのかもしれません。そういう野武士スタイルも個性があっていいと思うでござる₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
2020/12/11 … 初版公開。
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