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侍の足跡 ~ 参之巻・海都を震わす人斬りの宴! ~

光の戦士は、いかにして剛毅果断の侍となったのか?

本連載「侍の足跡」は、侍ジョブクエストを振り返り、追体験するものです。NPCの発言を網羅し、あのときに光の戦士を取り巻いた状況を、改めて確認していくのが目的。その後、私なりの感想や考察などを書き記しますので、理解の種や他山の石としていただければ幸甚に存じます。

今回は、Lv54で発生する「海都を震わす人斬りの宴!」編です。[+]をポチると当該シーンでのテキストがべろんと出てきます。構成上、大変タテに長いですので、スクロールやフリックが大変かもしれません。ゆるせ☆

侍Lv54クエスト「海都を震わす人斬りの宴!」

「りむさ・ろみんさ:上甲板層」にて


待っていたぞ、Yuki殿。お主の刀を差した佇まいも板についてきたな。「うるだは」の悪を討ったことで、侍の風格が出てきたようだ。
さて、この潮の香り漂う都で、悪を探っていたところ、「いえろうじゃけっと」と申す者たちに捕まりかけてな。聞けば、この街で連続殺人事件が起きているというではないか。
被害者は皆、鋭利な刃物で斬り付けられていたもので、腰に刀を差していたワシが、犯人と疑われてのう……。
モモジゴの証言で事なきを得たが、遺体を検分させてもらったところ、確かに刀傷が残されておった。もしや、我らと同じ侍の仕業……?
無暗に殺生を繰り返すとは、刀を持つ者にあるまじき所業。この事件の犯人こそ、この都の討つべき悪とみた。侍の大義にかけて、悪を許さず!


よーし、犯人捜しといこう。なんだか、わくわくしてきたぞ……。さっそく、人が集まる「国際街商通り」で、事件の情報を集めようぜ!


スヴォズブレート : 連続殺人事件?ああ、この国際街商通りでも、もっぱらの話題さ。なんせ、被害者に馴染の客がいたもんでね、早期解決を望むよ。


キョキョルン : 連続殺人! 怖いっちゃ!だって、キキルン族もやられたっちゃ!がたがた、ぶるぶる、夜も眠れないっちゃ!


イエロージャケットに捕まったときは、そら大変だったよ。刀を差した東方風の爺さんなんて、いかにも怪しげだもんな……。


うーむ、被害者の共通点とは……?


ベーンシング : あの事件のことを聞きたいのかい?酷い話でね、この街に寄った旅人まで殺されたんだ。いったい、何の恨みがあってそんなことをするんだろうか……。


市場の馴染客と旅人、そして「ききるん族」か……。被害者に共通点は見受けられぬようだ。
こちらが集めた情報では、被害者は皆、船着場付近で行方がわからなくなって、遺体で発見されている。
ふむ……犯人は無差別に、桟橋を通りがかった者を殺していると見た。


通り魔ってやつか、恐ろしいねぇ……。だが、そうなってくると、どう犯人を捜せばいいんだ?


ここは、囮を仕掛けるというのはどうだ。人通りの少ない深夜の桟橋を歩き回り、犯人を誘き寄せて、ひっ捕らえるのだ。


そいつはいい考えだ!で、誰が、囮となるんだい……?




ええっ! 俺っ!?な、なんでまた、俺なんだよ~!


被害者に共通点はないと言ったが、不思議と、この街に多い海賊連中は含まれておらん。つまり、武器を持っていない者だけが狙われたわけじゃ。
ということで、腰に刀を差しているワシも、Yuki殿も、囮役は務まらん。いやはや、残念至極である……。



臆するな、犯人が現れたら、すぐにワシらが捕えてやる。それでは、「船着場」の方へ向かうとしよう。

「りむさ・ろみんさ:下甲板層」にて


ああ、なんでまたこんな目に……。くわばら、くわばら……。


しからば、いい頃合いになったら、作戦開始といこう。







で、で、で、出たァァァァ~ッ!!



むう、あの刀は……。


ひっ捕らえる間もなく、犯人に逃げられてしまったな……。お主の悲鳴に大層たまげたようだ。


め、面目ない……。


まあよい、実はあやつが持つ刀に見覚えがあってのう……。祖国の港街クガネでは、「えおるぜあ」から来た豪商が、銘刀を買い漁っていると、たいそう噂になっておった。
立ち寄った小鍛冶の店先で、売約済みになっておった刀に、あの一振りに似た銘刀があったのを思い出したのだ。確か買い手は、「ららふぇる族」の豪商という話じゃったが……。


この辺りのララフェル族の豪商といえば……ゲゲルジュさんだ。俺は踊り子の興行でお世話になったことがあるけど、あの人がそんなことを……?


該当する者がいるのだな、その者を追究してみよう。して、どこへ向かえばいいのだ?


ゲゲルジュさんは、「コスタ・デル・ソル」に住んでいるよ。何かの間違いだと思うけどなぁ……。

「こすた・でる・そる」にて


ゲゲルジュさんは、下衆なところもあるけれど、それは、ほら、あっち方面のことだからなぁ……。


さあ、単刀直入に、この者を追究してみよう。


ゲゲルジュ:ワシのまどろみを邪魔する者は誰じゃ……って、あなたは?三大珍味を集めてくれた冒険者殿ではないか!
きょ、今日はまた、東方の者まで連れだって、いったい、どんな用件で参られたのじゃ?
なるほど、ワシに連続殺人の疑いがかかっておると……。もちろんそれは間違いじゃ、ワシは潔白である。じゃが……犯人に心当たりがあるぞ。
それはきっと、「グルミ・ボルルミ」の奴であろう。貿易で巨万の富を得て、悠々自適に暮らす道楽者じゃ。そいつは、東方の物のコレクターでな、特に刀を集めておる。
こないだも、由緒ある銘刀とやらを自慢しながら、人を斬ってみたいとぼやいておったが……まさか実行するとはな。昔から趣味の悪い奴だったものの、ついに一線を越えよったか……。


その者で間違いなさそうだな。おのれ、道楽で人を斬るとは、まさしく鬼畜の所業……。
ゲゲルジュ殿、一度は疑ってしまったこと、誠にあいすまぬ。どうか、その不届き者の居場所を教えてもらえぬか?


奴は船に住んでおってな、しばらくはこの辺りに投錨していたが、そろそろ、場所を変えるとか言っていたのう。


船か、乗り込むのは難しそうだな。でも、今逃してしまうと、もっと困難なことに……。


ぬほほほほ、ちょうどよかったのう~。実はワシのもとに、そのグルミ・ボルルミから、船上で開かれる「宴の招待状」が届いておったところなのじゃ。
冒険者殿に借りを返すためにも、その招待状をやろう。船着場で待っている、「グルミ・ボルルミの従者」に渡すがいい。
そこの興行師にでも、ワシの変装をさせれば、気付かれずに、他の者も従者として船に乗り込めるであろう。奴は厄介な商売敵でもある、片付けてもらえば、こちらも助かる。


かたじけない、恩に着る。では、モモジゴには変装をしてもらい、船着場へと向かおう。


もしかして……また、俺が危険な目に遭うんじゃないか……?


ぬほほほほほ、船上の宴とはまた、高まるのう~!……似てる?


なかなか、風光明媚な眺めじゃな。紅玉海を思い出すわい……。


これはこれは、ゲゲルジュ様のお付きの方ですね。それでは、招待状を拝見してもよろしいでしょうか?
……確かに。それでは、グルミ・ボルルミ様の船へとご案内します。

グルミ・ボルルミの船にて










媚びへつらう招待客 : さすがはグルミ・ボルルミ殿!宴も東方の趣向を凝らしていて、実にお見事!


グルミ・ボルルミ : ホッホッホ、こんなものは大したことない。さて、自慢の刀のお披露目といこうかのう……。



これは、ゲゲルジュ殿……よくぞ、いらしてくださった。おやおや、貴方も東方の侍風の用心棒を、雇われたようですな!
それは、結構、結構。しかし、私の刀のコレクションにはかないますまい!


罪なき人々を斬った刀を見せびらかす気か……?鬼畜の沙汰も、ここまでだ。



お主、ゲゲルジュではないな……?しかし、どこかで……。


アンタに斬り殺されかけた者だよ。忘れたとは、言わせねーぜ!


そうか、あの夜の……。フフフ、刀というのはな、眺めるだけより使うほうが、何倍も愉しめると気付いてしまってのう……。



外道め……もはや縄をかける気も失せた。……斬捨御免。


善良な市民の宴に押しかけて、脅しをかけるというのか?よかろう、私の用心棒と手合せしてもらおう。余興には持ってこいだ……表へ出よ。

甲板にて


出あえ、オスティルグレイン!









……刀の握り方がなっとらん。格好だけの偽者と見た。



オスティルグレイン : 偽者も本物もあるもんか。侍ってのは、刀を持った剣術士のことだろう?俺は剣術を極めたんだ、この銘刀の斬れ味を試してやるぜ。


やれやれ……。Yuki殿、本物の侍の違いを見せてやろうぞ。


いや待て……すぐ終わってしまってはつまらん。お主の出番は最後にとっておこう。うってつけの前座を呼んでやる。





さあ、我らは高みの見物といこう。


ほう……ではワシも下がるとしよう。偽者どもなんぞ、Yuki殿、お主ひとりで充分じゃろう。


者ども、この曲者を斬り捨てぇい!

バトル:忍者風の傭兵を倒せ!


ムソウサイ:これもまた修行の一環……。エセ忍者どもなんぞ、お主ひとりで充分じゃろう。
グルミ・ボルルミ:さあ、せいぜい余興を盛り上げてくれい!


(ポップアップ)ハッ!!
(ポップアップ)うおおおお!
ムソウサイ:多勢を相手にするときは、「桜花」や「満月」を活用し、一網打尽にすべし!


(ポップアップ)なかなかの余興
(ポップアップ)もっとやれい!
(忍者風の傭兵をすべて撃破)
グルミ・ボルルミ:ホッホッホ、なかなかやるではないか。それでは、私の可愛いペットを放ってやろう。
グルミ・ボルルミ:ヴァナラちゃん、エサの時間ですよぉ!
目標アップデート→ヴァナラを倒せ!
ムソウサイ:むう、魔物を放つとは卑怯な……。あのケダモノは、お主に任せた!
ムソウサイ:エセ忍者どもは、ワシが片付けよう……参る!
ムソウサイ:そのケダモノは、動作が鈍い、動きをよく見て避けるのだ!
(範囲表示なしの範囲攻撃2種、回避に失敗したら上のセリフを再表示)
(成功したとき)いいぞ、その調子じゃ!


(ムソウサイの暁天一発で倒される忍者風の傭兵)
(ポップアップ)バカな…一撃だと…

(ポップアップ)つ、強い…
(ポップアップ)何者なんだ…強すぎる…


グルミ・ボルルミ:わ、私の可愛いヴァナラちゃんが……!
グルミ・ボルルミ:お、おのれ、こちらも侍の出番だ!


太刀持ちのオスティルグレイン:さあて、ぶった切ってやるかぁ……。
ムソウサイ:真打ちの登場といったところか。
目標アップデート→オスティルグレインを倒せ!
(刀を持ちながら剣術士の技を繰り出すオスティルグレイン)
ムソウサイ:どうせ、そやつは刀の握り方も知らん偽物じゃ……。
ムソウサイ:中途半端な侍かぶれの剣術士なんぞ、相手にもならんわ。
オスティルグレイン:だ、黙れクソジジイ!


(ポップアップ)食らえ!
(ポップアップ)おりゃあああ!
(ポップアップ)死ね!
(ポップアップ)やってしまえい!
(ポップアップ)早く片付けよっ!


オスティルグレイン:見せてやるよ、侍の技ってやつを!


(後ろに回り込まれた挙げ句に回天乱れ雪月花を食らうオの字)
ムソウサイ:なんという大振り……見るに堪えん。
ムソウサイ:当たるわけなかろう、止まって見えたわい。


オスティルグレイン:これでも食らえっ!
ムソウサイ:目潰しとは卑怯な!
オスティルグレイン:うるせえ!勝てばいいんだ!勝てばよぉ!
(さっくり回避されたうえ再度乱れ雪月花を叩き込まれる。がんばれ♥がんばれ♥)


オスティルグレイン:クソッ!こうなったら……奥の手だ!
ムソウサイ:刀で戦うことすら放棄するとは……。侍はおろか、剣術士の誇りすら捨てたか……。


オスティルグレイン:バカな……この俺が……負けるとは……。


グルミ・ボルルミ:ぜ、全滅だと……?かくなるうえは……逃げるが勝ち!


ムソウサイ:逃がすものか!あやつを追うぞ!

「こすた・でる・そる」船着き場にて


やっと追い詰めたぞ。船を捨ててまで逃げおって、この卑怯者めが……観念せい。


わ、私の部下を全滅させるとは……。お主ら、いったい何者……?


我が名はムソウサイ、そして、この者は我が弟子Yuki殿。人の姿をした浮世の鬼に、天誅を下しに参った侍である。


ムソウサイ……どこかで聞いたような……。ハッ、東方で刀を買い付けるときに聞いた、伝説の剣豪の名ではないか! どおりでかなわぬわけだ……!
え、ええい、いくら剣豪といえども、私の持つ銘刀の切れ味にはかなうまい……!
お主もこの刃の餌食となるがいいッ!!


罪なき人々を殺めておいて、反省の色ひとつないとはな……。よんどころなし……斬る。


このような者、Yuki殿には斬らせたくもない、ワシの務めじゃ……。


さて、思わぬエセ侍との戦いになったが、冒険者殿にとっては役不足であったろうな。
侍にとって、最もよい修行となるのは、実力が拮抗する侍と、剣を交えることなのだ。しかし、この地には、なかなかおらんのが難点じゃのう……。


ふう、解決したね。それにしても、爺さん、アンタすげー人らしいな?


なあに、昔の話じゃ。今は気ままな、隠居の老いぼれよ……。


グルミ・ボルルミの奴を片付けてくれたか。越えてはならん一線を越えたのだ、当然の報いよの……。
この後始末は、任せておくがいい。ワシの私有地で起こったこと……外には漏らさぬ。


何から何まで、かたじけない、恩に着る。


これにて一件落着。悪の蔓延る世は栄え……



爺さんっ! 大丈夫かっ!?



ああ……案ずるでない。少し、疲れたまで……歳は取りたくないのう……。
さあ、次の都へ向かおう。風の向くまま、気の向くまま……。





ほう、どうも森の方に風が向いているようだ。モモジゴよ、森の都へと参ろうぞ。


森都といえば、グ、「グリダニア」か。あそこは……まあ、いいや、向かおうか。

「ぐりだにあ」にて



ハ、ハハハ……あ、相変わらずいい街だね。


森と調和した、素晴らしき街ではないか。しかし、そんな街にも隠れた悪はいるもの。ワシらが探り当てるまで、お主は己で鍛錬を積んでおいてくれ。


さ、さっそく、俺、この街の悪を探すため、情報収集に行ってくるよ~!

全テキスト生データ(ポップアップ等は含まれません)

ムソウサイ : 待っていたぞ、Yuki殿。
お主の刀を差した佇まいも板についてきたな。
「うるだは」の悪を討ったことで、侍の風格が出てきたようだ。
ムソウサイ : さて、この潮の香り漂う都で、悪を探っていたところ、
「いえろうじゃけっと」と申す者たちに捕まりかけてな。
聞けば、この街で連続殺人事件が起きているというではないか。
ムソウサイ : 被害者は皆、鋭利な刃物で斬り付けられていたもので、
腰に刀を差していたワシが、犯人と疑われてのう……。
ムソウサイ : モモジゴの証言で事なきを得たが、
遺体を検分させてもらったところ、確かに刀傷が残されておった。
もしや、我らと同じ侍の仕業……?
ムソウサイ : 無暗に殺生を繰り返すとは、刀を持つ者にあるまじき所業。
この事件の犯人こそ、この都の討つべき悪とみた。
侍の大義にかけて、悪を許さず!
モモジゴ : よーし、犯人捜しといこう。
なんだか、わくわくしてきたぞ……。
さっそく、人が集まる「国際街商通り」で、事件の情報を集めようぜ!
スヴォズブレート : 連続殺人事件?
ああ、この国際街商通りでも、もっぱらの話題さ。
なんせ、被害者に馴染の客がいたもんでね、早期解決を望むよ。
キョキョルン : 連続殺人! 怖いっちゃ!
だって、キキルン族もやられたっちゃ!
がたがた、ぶるぶる、夜も眠れないっちゃ!
モモジゴ : イエロージャケットに捕まったときは、そら大変だったよ。
刀を差した東方風の爺さんなんて、いかにも怪しげだもんな……。
ムソウサイ : うーむ、被害者の共通点とは……?
ベーンシング : あの事件のことを聞きたいのかい?
酷い話でね、この街に寄った旅人まで殺されたんだ。
いったい、何の恨みがあってそんなことをするんだろうか……。
モモジゴ : イエロージャケットに捕まったときは、そら大変だったよ。
刀を差した東方風の爺さんなんて、いかにも怪しげだもんな……。
ムソウサイ : 市場の馴染客と旅人、そして「ききるん族」か……。
被害者に共通点は見受けられぬようだ。
ムソウサイ : こちらが集めた情報では、被害者は皆、
船着場付近で行方がわからなくなって、遺体で発見されている。
ムソウサイ : ふむ……犯人は無差別に、
桟橋を通りがかった者を殺していると見た。
モモジゴ : 通り魔ってやつか、恐ろしいねぇ……。
だが、そうなってくると、どう犯人を捜せばいいんだ?
ムソウサイ : ここは、囮を仕掛けるというのはどうだ。
人通りの少ない深夜の桟橋を歩き回り、
犯人を誘き寄せて、ひっ捕らえるのだ。
モモジゴ : そいつはいい考えだ!
で、誰が、囮となるんだい……?
モモジゴ : ええっ! 俺っ!?
な、なんでまた、俺なんだよ~!
ムソウサイ : 被害者に共通点はないと言ったが、
不思議と、この街に多い海賊連中は含まれておらん。
つまり、武器を持っていない者だけが狙われたわけじゃ。
ムソウサイ : ということで、腰に刀を差しているワシも、
Yuki殿も、囮役は務まらん。
いやはや、残念至極である……。
ムソウサイ : 臆するな、犯人が現れたら、すぐにワシらが捕えてやる。
それでは、「船着場」の方へ向かうとしよう。
モモジゴ : ああ、なんでまたこんな目に……。
くわばら、くわばら……。
ムソウサイ : しからば、いい頃合いになったら、
作戦開始といこう。
モモジゴ : で、で、で、出たァァァァ~ッ!!
ムソウサイ : むう、あの刀は……。
ムソウサイ : ひっ捕らえる間もなく、犯人に逃げられてしまったな……。
お主の悲鳴に大層たまげたようだ。
モモジゴ : め、面目ない……。
ムソウサイ : まあよい、実はあやつが持つ刀に見覚えがあってのう……。
祖国の港街クガネでは、「えおるぜあ」から来た豪商が、
銘刀を買い漁っていると、たいそう噂になっておった。
ムソウサイ : 立ち寄った小鍛冶の店先で、売約済みになっておった刀に、
あの一振りに似た銘刀があったのを思い出したのだ。
確か買い手は、「ららふぇる族」の豪商という話じゃったが……。
モモジゴ : この辺りのララフェル族の豪商といえば……ゲゲルジュさんだ。
俺は踊り子の興行でお世話になったことがあるけど、
あの人がそんなことを……?
ムソウサイ : 該当する者がいるのだな、その者を追究してみよう。
して、どこへ向かえばいいのだ?
モモジゴ : ゲゲルジュさんは、「コスタ・デル・ソル」に住んでいるよ。
何かの間違いだと思うけどなぁ……。
モモジゴ : ゲゲルジュさんは、下衆なところもあるけれど、
それは、ほら、あっち方面のことだからなぁ……。
ムソウサイ : さあ、単刀直入に、この者を追究してみよう。
ゲゲルジュ : ワシのまどろみを邪魔する者は誰じゃ……って、あなたは?
三大珍味を集めてくれた冒険者殿ではないか!
ゲゲルジュ : きょ、今日はまた、東方の者まで連れだって、
いったい、どんな用件で参られたのじゃ?
ゲゲルジュ : なるほど、ワシに連続殺人の疑いがかかっておると……。
もちろんそれは間違いじゃ、ワシは潔白である。
じゃが……犯人に心当たりがあるぞ。
ゲゲルジュ : それはきっと、「グルミ・ボルルミ」の奴であろう。
貿易で巨万の富を得て、悠々自適に暮らす道楽者じゃ。
そいつは、東方の物のコレクターでな、特に刀を集めておる。
ゲゲルジュ : こないだも、由緒ある銘刀とやらを自慢しながら、
人を斬ってみたいとぼやいておったが……まさか実行するとはな。
昔から趣味の悪い奴だったものの、ついに一線を越えよったか……。
ムソウサイ : その者で間違いなさそうだな。
おのれ、道楽で人を斬るとは、まさしく鬼畜の所業……。
ムソウサイ : ゲゲルジュ殿、一度は疑ってしまったこと、誠にあいすまぬ。
どうか、その不届き者の居場所を教えてもらえぬか?
ゲゲルジュ : 奴は船に住んでおってな、しばらくはこの辺りに投錨していたが、
そろそろ、場所を変えるとか言っていたのう。
モモジゴ : 船か、乗り込むのは難しそうだな。
でも、今逃してしまうと、もっと困難なことに……。
ゲゲルジュ : ぬほほほほ、ちょうどよかったのう~。
実はワシのもとに、そのグルミ・ボルルミから、
船上で開かれる「宴の招待状」が届いておったところなのじゃ。
ゲゲルジュ : 冒険者殿に借りを返すためにも、その招待状をやろう。
船着場で待っている、「グルミ・ボルルミの従者」に渡すがいい。
ゲゲルジュ : そこの興行師にでも、ワシの変装をさせれば、
気付かれずに、他の者も従者として船に乗り込めるであろう。
奴は厄介な商売敵でもある、片付けてもらえば、こちらも助かる。
ムソウサイ : かたじけない、恩に着る。
では、モモジゴには変装をしてもらい、船着場へと向かおう。
モモジゴ : もしかして……
また、俺が危険な目に遭うんじゃないか……?
モモジゴ : ぬほほほほほ、船上の宴とはまた、高まるのう~!
……似てる?
ムソウサイ : なかなか、風光明媚な眺めじゃな。
紅玉海を思い出すわい……。
グルミ・ボルルミの従者 : これはこれは、ゲゲルジュ様のお付きの方ですね。
それでは、招待状を拝見してもよろしいでしょうか?
グルミ・ボルルミの従者 : ……確かに。
それでは、グルミ・ボルルミ様の船へとご案内します。
媚びへつらう招待客 : さすがはグルミ・ボルルミ殿!
宴も東方の趣向を凝らしていて、実にお見事!
グルミ・ボルルミ : ホッホッホ、こんなものは大したことない。
さて、自慢の刀のお披露目といこうかのう……。
グルミ・ボルルミ : これは、ゲゲルジュ殿……よくぞ、いらしてくださった。
おやおや、貴方も東方の侍風の用心棒を、
雇われたようですな!
グルミ・ボルルミ : それは、結構、結構。
しかし、私の刀のコレクションにはかないますまい!
ムソウサイ : 罪なき人々を斬った刀を見せびらかす気か……?
鬼畜の沙汰も、ここまでだ。
グルミ・ボルルミ : お主、ゲゲルジュではないな……?
しかし、どこかで……。
モモジゴ : アンタに斬り殺されかけた者だよ。
忘れたとは、言わせねーぜ!
グルミ・ボルルミ : そうか、あの夜の……。
フフフ、刀というのはな、眺めるだけより使うほうが、
何倍も愉しめると気付いてしまってのう……。
ムソウサイ : 外道め……もはや縄をかける気も失せた。
……斬捨御免。
グルミ・ボルルミ : 善良な市民の宴に押しかけて、脅しをかけるというのか?
よかろう、私の用心棒と手合せしてもらおう。
余興には持ってこいだ……表へ出よ。
グルミ・ボルルミ : 出あえ、オスティルグレイン!
ムソウサイ : ……刀の握り方がなっとらん。
格好だけの偽者と見た。
オスティルグレイン : 偽者も本物もあるもんか。
侍ってのは、刀を持った剣術士のことだろう?
俺は剣術を極めたんだ、この銘刀の斬れ味を試してやるぜ。
ムソウサイ : やれやれ……。
Yuki殿、
本物の侍の違いを見せてやろうぞ。
グルミ・ボルルミ : いや待て……すぐ終わってしまってはつまらん。
お主の出番は最後にとっておこう。
うってつけの前座を呼んでやる。
グルミ・ボルルミ : さあ、我らは高みの見物といこう。
ムソウサイ : ほう……ではワシも下がるとしよう。
偽者どもなんぞ、Yuki殿、
お主ひとりで充分じゃろう。
グルミ・ボルルミ : 者ども、この曲者を斬り捨てぇい!
ムソウサイ : やっと追い詰めたぞ。
船を捨ててまで逃げおって、この卑怯者めが……観念せい。
グルミ・ボルルミ : わ、私の部下を全滅させるとは……。
お主ら、いったい何者……?
ムソウサイ : 我が名はムソウサイ、
そして、この者は我が弟子Yuki殿。
人の姿をした浮世の鬼に、天誅を下しに参った侍である。
グルミ・ボルルミ : ムソウサイ……どこかで聞いたような……。
ハッ、東方で刀を買い付けるときに聞いた、
伝説の剣豪の名ではないか! どおりでかなわぬわけだ……!
グルミ・ボルルミ : え、ええい、いくら剣豪といえども、
私の持つ銘刀の切れ味にはかなうまい……!
グルミ・ボルルミ : お主もこの刃の餌食となるがいいッ!!
ムソウサイ : 罪なき人々を殺めておいて、反省の色ひとつないとはな……。
よんどころなし……斬る。
ムソウサイ : このような者、Yuki殿には斬らせたくもない、
ワシの務めじゃ……。
ムソウサイ : さて、思わぬエセ侍との戦いになったが、
冒険者殿にとっては役不足であったろうな。
ムソウサイ : 侍にとって、最もよい修行となるのは、
実力が拮抗する侍と、剣を交えることなのだ。
しかし、この地には、なかなかおらんのが難点じゃのう……。
モモジゴ : ふう、解決したね。
それにしても、爺さん、アンタすげー人らしいな?
ムソウサイ : なあに、昔の話じゃ。
今は気ままな、隠居の老いぼれよ……。
ゲゲルジュ : グルミ・ボルルミの奴を片付けてくれたか。
越えてはならん一線を越えたのだ、当然の報いよの……。
ゲゲルジュ : この後始末は、任せておくがいい。
ワシの私有地で起こったこと……外には漏らさぬ。
ムソウサイ : 何から何まで、かたじけない、恩に着る。
ムソウサイ : これにて一件落着。
悪の蔓延る世は栄え……
モモジゴ : 爺さんっ! 大丈夫かっ!?
ムソウサイ : ああ……案ずるでない。
少し、疲れたまで……歳は取りたくないのう……。
ムソウサイ : さあ、次の都へ向かおう。
風の向くまま、気の向くまま……。
ムソウサイ : ほう、どうも森の方に風が向いているようだ。
モモジゴよ、森の都へと参ろうぞ。
モモジゴ : 森都といえば、グ、「グリダニア」か。
あそこは……まあ、いいや、向かおうか。
モモジゴ : ハ、ハハハ……あ、相変わらずいい街だね。
ムソウサイ : 森と調和した、素晴らしき街ではないか。
しかし、そんな街にも隠れた悪はいるもの。
ワシらが探り当てるまで、お主は己で鍛錬を積んでおいてくれ。
モモジゴ : さ、さっそく、俺、この街の悪を探すため、
情報収集に行ってくるよ~!

ひどいまとめ

ひどいまとめ

爺「辻斬りおるらしいで、しばこか」
爺「無実の民を殺しまくって反省なしとか鬼フェルこわ」
爺「でもなんか修行になりそうやし、弟子にまかせたろ」
爺「……と思たけどやっぱエセ侍やんけ!!!!」
爺「ほなワイがやるわ、ほい天誅」

私見や考察(※長い)


Lv50クエストは侍の心得を説いたもので、Lv52クエストは実践的なケーススタディが軸でした。今回のお話は前回にもまして明瞭な勧善懲悪物語……になるはずだったところ、突発的に生じた「余興」を受け、お話がガラリと展開した格好です。もちろんメタ的なお話をすれば、そういう設計なのですけどもね。

辻斬りの容疑を突き付けた際、悪びれもせずに白状したグルミ・ボルルミ。直後のムソウサイの反応からもわかるように、あの場で斬り捨てられていても不思議ではありませんでした。しかし、終盤に語られた「実力が拮抗する侍と剣を交える」状況をムソウサイが期待したため、泳がすことにしたのでしょう。前回のお話で出てきた「刀の抜き方」であるとか「小義を捨てて大義を得る」の判断ではなく、悪を始末する前に、利用できるところはしておこう的な、したたかな計算があったように思います。
結果、エセ忍者に虚仮サムライを打ち据えただけではありましたが、侍の命でもある「刀」をぞんざいに扱うアレを通して本分を再確認できた……という意味で、反面教師にはなったのかもしれません。

ムソウサイとの世直しの旅において、このお話は最も明瞭な勧善懲悪ストーリーです。外道に堕ちて人を殺める鬼畜に、因果応報の天誅を下す。これを弟子である光の戦士に任せることもできたでしょう。しかしながら、

罪なき人々を殺めておいて、反省の色ひとつないとはな……。よんどころなし……斬る。
このような者、Yuki殿には斬らせたくもない、ワシの務めじゃ……。

と、自らの手を下したのです。なぜか。

弟子の成長と覚悟を見定めるのも師の定めであり、この一件で見極めることもできたでしょう。ムソウサイが激情に駆られ、そこに思い至らなかったとも考えにくい。であれば、それこそ甲板でのあれこれなどを経るなかで、自分が討つべきだと考えを固めたように思えます。

いまこの悪を斬らせれば、弟子の手が汚れるのでは……という危惧があったのではないでしょうか。

「天誅」「世直し」の名を借りてはいるものの、有り体にいってしまえば、殺人です。……正義や大義、信条や信仰など、様々なモノが依り代となりますが、そういったお題目がなければ……そのように正当化し、自らを慰めなければ、人を殺める行為は、心を歪ませてしまいます。
そして、人を殺めるという行いは、その者が掲げていた正義や大義、信条や信仰を断ち斬るのと同義なのです。ゆえに、その者の抱えた闇や葛藤……大きな言葉で言えば人生そのものの輻射を浴びることとなるのです。

自らの大義を確立できた時分ならまだしも、つい先日まで、刀の抜き方も知らなかった弟子を、そのような危険に曝していいものだろうか?ムソウサイの脳裏には、かつての弟子を巡る苦い記憶が甦ったに違いありません。伸びしろがあるからこそ、様々なことを吸収できるからこそ、いまこの時は大事を取る。……結果、あのようなお話になったのでは、と。
もちろん、既に様々な(と一言にまとめるのも憚られますが)経験を積んできた「光の戦士」としては、大した悪でもないかもしれません。それでも、ひとりの「駆け出し侍」として考えれば、この対応はありがたいことだと思うのです。それだけ、ムソウサイの期するものが伺い知れるお話だったと言えますね。


次回、肆之巻・森都を濡らす詐欺師の涙ァ!

 

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