生物的な特徴のある刀で、刀身を飾る装飾は豪華ながら風流でもあります。「龍」のモチーフを取り入れたい場合はうってつけの一振りと言えましょう。
造 … 鎬造っぽい。
刃 … 不明、雲を象った飾り。
鐔 … 龍の意匠。
柄 … ぐるぐる巻き。
鞘 … 龍を象った大金物。
IL/Lv … 180/60
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … 対人戦績(PvP)交換
公式 … 龍華刀
黒地の刀身に雲を象った金物が目を引きます。鎬造の特徴を備えますが、刃文を明確に確認することはできず、日本刀的な分類は……詳しい方におまかせだ!
刀身を打ってから金物を取り付けたと思われますが、金物ギリギリまで刀身があったとしても綺麗な一本の曲線にはならず、根本でぐにゃっと反っていたり、途中で曲がっているor穴を穿っている様子があります。そのあたりは、東洋の龍=ヘビ的なイメージから来ているように思います。
鞘は、中頃から鞘尻にかけてあしらわれた龍の金物と、大きく空いた鯉口が特徴的です。柄巻と下緒に相当するであろう布・糸は見られるものの、どちらも無造作に巻きつけられており、荒々しさを感じさせます。
鐔にも龍が彫られています。これは抜刀時、龍の彫り物が対峙した相手の正面になるよう配されています。流れる雲を絡めた形状によって指側の保護も果たしており、美術的価値と実用性を兼ね備えたデザインであると言えましょう。
この刀には公式の来歴設定が存在します。
四聖獣「青龍」の加護を願って打たれた名刀。刀身が根本で大きく湾曲している他、全体に流れる雲を象った金細工が施されている。実用性はもちろんのこと、その美術的価値が注目を集めているようだ。(出典 – Encyclopedia Eorzea II P.200)
風雲沸き立ちうねる刀身は、青龍をイメージしたもののようです。実用性……についてはエオルゼア世界のことゆえ何とも言い難くはありますが、美術的価値はなるほど納得の凝り具合ですね。
青龍関連としては、青龍自身から手に入る刀も存在します。
日本名の「龍華」は、りゅうが/りゅうか/りゅうげ(大阪)/Lung Hwa(台湾)などの読みができるようです。変換の手間を考えると「りゅうげ」が地名ゆえに一発で楽ちんですが、なんとなく音がちょっとアレなので、私はこころの中では「りゅうか」と読んでいます。
各言語の表記は以下。
英… Katana of the Dragon Lotus
仏… Katana de la grâce du dragon
独… Katana des Prachtvollen Drachen
Dragon Lotusは、龍(Dragon)と蓮(Lotus)で、いわゆる東洋的な龍の絵画を彷彿とさせます。西洋文化から見た仏教画の要素、オリエンタルなドラゴンをイメージさせてくれます。
la grâce du dragonは「龍の恩寵」と訳せましょうか。青龍の加護を願う想いがよく分かる名付けですね。
Prachtvollen Drachenは、Prachtvollen(華麗な/絢爛な/豪華な/)龍となるのかな!ただ、龍を意味する単語はDracheで、複数の時にはDrachenとなるようですが、青龍という特異な存在を指すにあたっては、単体形のほうがふさわしいような気もしますけれど、ドイツ語わからないでござるぅ₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
いずれにしても、そのデザインや名称から、各国ともに「東洋の龍をモチーフとした刀」であることは伝わっているかなと思います。特徴的な外観ゆえにコーディネートの難易度は易しくなく、PvP戦績での入手であることから佩用者も多くない印象ですが、その物珍しさをとるのもまたアリですね!
2019年6月22日 … 初版公開。
この記事へのコメントはありません。