1. 1277 view|最終更新 21/10/27

侍の足跡・拾之巻 ~世直しムソウサイ伝~

※本記事は侍クエストの核心事項を扱います。閲覧注意にござるよ!

はじめに

本連載「侍の足跡」は、侍ジョブクエストを振り返り、追体験するものです。NPC の発言を網羅し、あのとき光の戦士を取り巻いた状況を、改めて確認していくのが目的。その後、私なりの感想や考察などを書き記しますので、理解の種や他山の石としていただければ幸甚に存じます。

クガネでの動乱も一件落着。各々が進む道をゆくこととなっ……たのですが、早くもまたひとたび、運命の糸が交錯します。[+] を押すと当該シーンの画像がべろんと出てきます。文字起こしはその後に。大変縦長になっておりますのでご注意くださいませ。

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今回は Lv80 クエスト「世直しムソウサイ伝」です。

Lv80 クエスト「世直しムソウサイ伝」

「赤誠組屯所」にて

(→ はい)
(いいえ)

「クイックサンド」にて

「シルバーバザー」にて

 

「シルバーバザー」の桟橋にて

「クイックサンド」にて

講談終了後

後日譚

文字起こし

(赤誠組屯所にて)

マコト:
ご無沙汰しております、Yuki殿。局長になってからというもの、ずっと御用繁多でしたが、この度、何とか都合をつけてもらって、休暇をいただきました。
そして、この機会を利用して、ムソウサイ様の墓前に、ウゲツ討伐の報告に参ろうと思っていたところです。
そんな矢先に貴方の訪問を受けるとは、これも何かの縁。よろしければ、私にご同行いただけませんか?

(頷く冒険者)

マコト:
ありがとうございます。せっかくなので、モモジゴさんにもお声がけしようと思います。それでは、ウルダハのクイックサンドへと参りましょう。

(クイックサンドにて)

マコト:
モモジゴさんの姿が見当たりませんでした。人に尋ねてみたところ、彼は興行の準備中だそうです。
どんな催しを行うのか気になるところですが、ムソウサイ様をこれ以上、待たせたくありません。私たちだけで墓前に向かうことにしますか……。
お墓の場所は、シルバーバザーという町でしたね。それでは参りましょう。

(シルバーバザーにて)

マコト:
気のせいでしょうか?以前に訪れたときより、町が賑わっているような……。
さらには、侍風のなりをした方までいるようですが、ともかく、墓前まで報告に向かいましょう。

饒舌な露天商人:
いらっしゃい、シルバーバザー名物「ムソウサイ饅頭」はいかが?本場から取り寄せた「侍なりきりセット」もあるよ!さあさあ、買った買った!
って、アンタ買う気ないね?だったら、ウルダハで講談を聴いてくるといい。きっと欲しくなるはずだから……!

見覚えのある娘:
あなたはもしや、ムソウサイさんといっしょにいたお侍さん……。私はいつぞやに、高利貸から助けていただいた娘です。あのときは、本当にありがとうございました。
おかげさまで、病気のお父っつぁんは元気になりましたが、恩人が亡くなったことを知り、お墓参りにきました。

オンフラン:
あんたは、あのときの……。覚えていないだろうが、俺はイシュガルドで、悪党の父親に悩まされ、身投げしようとしていた息子だよ。
親父の死後、俺は街を出て旅をしている。ウルダハで、あの爺さんが死んだって聞いたもんで、墓に手を合わせようと、ここに立ち寄ったんだ。

侍風のヒューラン族:
これにて、一件落着。悪の蔓延る世は栄えず!

侍風のララフェル族:
ムソウサイもいいけど、俺は弟子の冒険者推しさ。名も知らない彼女に、夢中だよ!

(ムソウサイの墓前にて)

マコト:
ムソウサイ様……。道を踏み外した、貴方の弟子にして私の兄……逆賊ウゲツを討ち、その野望を阻止することができました。
それも、貴方が遺した最後の弟子、Yuki殿の、お力添えによるもの……。
ムソウサイ様の教えは、赤誠組の侍たちにも引き継がれ、その志はいまも彼らの中で生き続けています。どうぞ安らかにお眠りください……。

ご同行、ありがとうございました。これでもう、思い残すことは……

????:
侍をなめるなぁーーーッ!!

マコト:
何やら尋常じゃないようですね……。行ってみましょう!

見覚えのある男:
格好をマネたところで、侍になどなれるものかッ!貴様にムソウサイ殿の何がわかる……!
あ、あんたはッ!?ひっ、ひええええええッ……!!

マコト:
どうも、貴方を見て逃げ去っていったようです。ムソウサイ様の名も口にしていましたし、ともかく、後を追いましょう!

(シルバーバザーの桟橋にて)

マコト:
追い詰めました、もう逃しませんよ……。

見覚えのある男:
ど、どうか、許してくれッ……!アンタに船上で負けてからというもの、俺は心を入れ替えて堅気になったんだ……。

(何と言う?)
いつかのエセ侍!
→オスティルグレイン!

オスティルグレイン:
そ、そうだ、俺はオスティルグレイン。人斬りの大富豪に用心棒として雇われ、侍でもないのに刀で戦って、アンタに無様に負けた男さ。
あれから、悪党の手下なんかやめて、ガマの脂売りをしながら、真っ当に生きてるんだ。だから、どうか……許してくれッ!

マコト:
どうやら、この人の中の悪は、貴方によって斬って捨てられたようですね……。
Yuki殿は、心改めた者に追い打ちをかけるような方ではありません。どうか立ち上がって、騒ぎを起こした事情を説明してください。

オスティルグレイン:
か、かたじけない……。あれから俺は、本物の侍を目指して、ムソウサイ殿に弟子入りしようとしたんだ。
すでに亡くなったと知ってからは、毎日欠かさず墓前に通って、啓示を受けようとしていた。
だが、ウルダハでムソウサイ殿の世直し旅を題材にした講談が、評判になったとかで、墓に人が押し寄せてきやがったんだ。そんな軟派なヤツらに侍の何がわかるってんだよ……!

マコト:
私はムソウサイ様と縁があった者です。あの方は世直し旅の話が人々に広まることで、ほかの誰かが、世直しに立ち上がることを望むはず。
そして、ムソウサイ様は孤高の方でしたが、決して人嫌いというわけではなかった……。多少、賑やかになったとて、笑って許してくれましょう。

オスティルグレイン:
そ、そうなのか……。確かに俺は、ムソウサイ殿のことをよく知らずに……。そうだ……!
ムソウサイ殿の教えを受けたアンタにお願いだ!どうか、俺を弟子にしてくれッ……!

(何と言う?)
断る!
→…………

マコト:
無理を言うものではありませんよ。ですが、あなたが本気ならば、クガネに来ませんか?剣術道場を紹介することくらいなら、私にもできます。

オスティルグレイン:
あの、ひんがしの国の!?侍の本場で修行できるってのか……!そいつは願ったりだ、どうかよろしく頼む!

マコト:
わかりました。旅は道連れ、世は情けと申します。帰りの旅路をともにすることとしましょう……。
ところで、世直しの旅の講談をしている者は……ひとりしかいませんね?
せっかくですから、帰路につく前に一席聞いていきましょうか。皆さんでウルダハのクイックサンドへ向かいましょう。

(クイックサンドにて)

オスティルグレイン:
俺はムソウサイ殿の旅路の、ごく一部しか知らない。講談でその顛末を聞きたいところだ。

マコト:
やはり、講談はモモジゴさんによるものでした。ちょうどこれから、クイックサンドにて、一席ぶつようなので、是非とも聞かせてもらいましょう。

(講談が始まる)

モモジゴ:
えー、それでは、私めの講談に、ひとつお付き合いください。
このお話は、とある冒険者がここウルダハにて、神秘の東方からやって来た、老侍と出会ったことから始まります。
ムソウサイと名乗るその老侍は、かのコロセウムで腕試しを催し、目にもとまらぬ剣技で、次々と挑戦者を圧倒してゆきました。もはや敵う者なしと誰もが息を呑んだ……。
しかし、そこに現れたのが、さすらいの冒険者。渡された刀を難なく使いこなして見せると、見事、老侍から一本とったのであります……!

世直しの旅にて、数々の悪党を懲らしめてきた冒険者ですが、最後に立ちはだかったのは、なんと師であるムソウサイ!
真剣を向ける老侍を前に、冒険者は泣く泣く刀を抜いた。ついに、師弟による西紀の一戦が幕を開けたのであります!
旅で培ってきた居合を駆使する冒険者!これでもかと言わんばかりに、数々の大技を繰り出すムソウサイ!両者一歩も譲らない攻防が続きました……。

しかし、最後には若き冒険者のちからがわずかに上回り、ムソウサイは倒れてしまいました。
そして、老侍は己にとどめを刺すよう言います。冒険者は目を閉じてそっと刀に手をかけた……。

シャキーーーン!!

刀は空を斬って鞘に収まりました。冒険者は、ムソウサイの中の悪だけを斬って捨てたのです。
老侍はかねての病で事切れてしまいましたが、弟子の刀によって、その魂は救われたのでありました……。いまはシルバーバザーで安らかに眠っているとか。
そして、師の心を引き継いだ冒険者は、いまもどこかで世直しの旅を続けているのであります。
以上、「世直しムソウサイ伝」でした。それでは、今日はこの辺で失礼いたします。

(講談の後に)

モモジゴ:
客席にYukiや、マコトさん、さらにはエセ侍までいると、さすがにやりにくかったぜ。
以前、クガネに行ったときに「無地鼓座」で講談を見て、自分がやるべきはこれだってビビッときたんだ。口ひとつでできるこの商売は、俺にとって天職だな。

マコト:
素晴らしかったです。これからも、Yuki殿と、ムソウサイ様の世直し旅を語り継いでくださいね。

モモジゴ:
任せてくれよ!だが、ずっとそれだけじゃあ、いずれ飽きられて、商売としては成り立たない……。
Yuki、相変わらず冒険に勤しんでいるんだろ?新しい演目のタネにしたいんで、その話を聞かせてくれないか?

(伝える冒険者)

モモジゴ:
まったく、想像を絶する話だったぜ。アンタの世直しの旅は異世界にまで及ぶんだな……。
ありがとよ!その話、新たな演目に加えさせてもらうぜ!

マコト:
さて、講談も聞けたことですし、私たちはそろそろお暇させていただきます。

オスティルグレイン:
よし、俺はこれからひんがしの国で、武者修行を積んで、今度こそ本物の侍になってみせるぞ!

マコト:
クガネにお立ち寄りの際は、是非、屯所までお越しください。それでは、また……。

モモジゴ:
まさか、あのエセ侍が改心して、侍を目指しているなんてな……。きっと、ムソウサイの爺さんも喜んでるはずだ。
爺さんの心がYukiに継承され、アンタが斬ったヤツの心にまで、受け継がれたってことだろう。
これからも、風の向くまま気の向くまま、世直しの旅を続けて、また俺に新しい話を聞かせてくれよな……!

(クリア後、各人)

モモジゴ:
よう、Yuki!「世直しムソウサイ伝」はいつも満席さ。死んでも俺に儲けさせてくれる爺さんに感謝だぜ!
アンタの世直し旅の方はどうだい?新しいネタがあったら、また話を聞かせてくれよな!

マコト:
Yuki殿。よくぞおいでくださいました。旅でお疲れでしたら、屯所で一服していってください。
私は何とか局長の務めにも慣れてきて、隊士たちとともに、クガネの治安維持に従事しています。
ところで、侍を目指してクガネに渡った、オスティルグレインさんをお見かけしましたか?
彼は剣術道場に入門し、修行に打ち込んでいます。転魂塔広場近くで、その雄姿を拝むことができますよ。
オスティルグレインさんのように、夜に蔓延る悪が、心を入れ替えることを願ってやみません。
そのために、今度は私たちが世直しに勤しみ、人を変えるような、新たな物語を紡いでゆきたいと思います。

(広場近くで少年に混ざって木刀を振るオスティルグレイン)

早く先輩に追いつくぞ!

私見と考察

漆黒編で「ロールクエスト」の仕組みが導入されたため、侍ジョブクエストはこのひとつです。各地を訪れるだけでバトルもありませんが、まさにこれまでの総決算のお話でした。マコトはもちろん、ウルダハで助けた娘イシュガルド悪徳貴族の息子、終いにはエセ侍まで登場します。強豪剣闘士兄貴がいないのは残念……でもありませんね。彼、ピンポン玉みたいにぶっ飛びましたし。

今回の物語は、オスティルグレインがメインといって過言ではありません。かつての不遜な小悪党は改心し、本物の侍になる志を抱きました。いささか粗暴なきらいはありますが、それも熱い想いの裏返しといえましょう。事実、マコトの誘いでクガネに渡ると、自分より先に入門した子供をも「先輩」と呼び、まっすぐ修行に打ち込んでいるのですから。

案外、次のジョブクエストではオスティルグレインの成長にスポットが当たるのかもしれませんね。赤誠組に入ったりとか。あるいはちょっと調子に乗ってウルダハのコロセウムに凱旋したところを軽く捻ってあげたりなんかも面白いかもしれません。

罪を憎んで人を憎まずと申します。悪の蔓延る世を生まぬためにも、刀を抜くべき時、振るうべき時を見極めていきたいですね!

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