1. 1847 view|最終更新 21/12/19

早乙女装束を検分する。

Lv89 メインストーリークエストにて入手可能となる「早乙女さおとめ装束」のご紹介記事です。以前から一枚絵は公開されていましたが、こうして実際に身に着けて動いてみると、色々と発見がありますね。

明珍みょうちん春田はるたに続く侍のアーティファクト装備について、特徴などをわかる範囲でご案内してまいります。

補足: 早乙女とは

刀の五箇伝ごかでんほどではありませんが、前述の明珍派や春田派などと並び著名な甲冑師の流派です。特に兜の形状と製法に特徴があったとされますが、今回実装されたのは甲冑ではなく着物の一種。あくまでインスパイアである点は言わずもがな、です。

名称については以前予想をして見事に当たった……のですが、ブログサーバ移転時にその記事が吹っ飛んだんですよね。web.archive にひとまず残骸が……というのはさておき、各部を見ていきましょう。

頭: 早乙女半頬はんぽお

半頬と号しますが、顎は覆われていません。漆黒版アーティファクトの春田半頬が原義に近い半頬です。これはアイブラックっぽさがありますね。面頬よりもカバー範囲が狭いので半頬。隈取くまどりをイメージしたと吉田 P/D が言及していたとおり、その趣を感じる意匠です。隈取にしては小さいものの、歌舞伎めいた派手さでは印象が強くなりすぎてしまうので良い着地点でしょう。どうやってくっついているのかは謎。

本元の隈取は、演目内における人格や身分を色と形状で示すものです。演目で正義と描かれる側は紅と墨で、悪とされる側は藍と墨で隈を取ります。とすれば、これはどちらにもなりうる墨の目張り。正義とはを問う戦いに身をおいた者なれば、その意味もまた深きものでしょう。

胴: 早乙女陣羽織じんばおり

以前に予想した通り陣羽織でした。鮮やかな金襴きんらんを用いたえりと肩口の大袖おおそでが印象的で、印籠いんろうを提げられるのもポイントですね。印籠は裏地側から帯に繋がっているのかな。赤地に黒、各部の金銀覆輪ふくりんが美しいカラーリングは紅蓮時代の明珍装束から共通する特徴です。動きを妨げない程度の腹当はらあてもあり、軽快ながら要所を抑えた装い。

特筆すべきはやはり腰刀こしがたなでしょう。現実世界の侍では想像だにしないものですが、それはそれです。ゲーム内でも実際には使われないお飾りとはいえ、サブウェポン的な運用を想定した意匠と思われます。合口拵 らしいのも用途向きで良し。同じく白の 出し鮫柄目貫 がある刀と合わせたくなりますね。

ちなみに、伊賀忍着にも同様の腰刀があります。あちらは忍刀しのびがたなかな。襟が高く、髪型との干渉がちょっと気になりはしますが、それを差し引いても高品位な陣羽織といえましょう。女性は印籠を使わなかった、とかも些細なことなのです。

腕: 早乙女篭手

指が露出する、いわゆるオープンフィンガーグローブです。手首部分も甲がついておらず、防御力は必要最低限で操作性を追求したといえましょう。歴代アーティファクトのいずれも同形状であることから、いかに重要な要素かわかるというものです。実際、小指の使い方をも含め、刀を握る「手の内てのうち」こそ極意とする口伝や書籍は枚挙に暇がありません。繊細かつ精緻な刀さばきが剣気の源泉なれば、さもありなん。

そのあたりを踏まえれば、篭手というよりは手袋と称したほうが実態は近そう。実際、前腕を保護するパーツは陣羽織に含まれています。揃いの陣羽織とあわせて着用することで篭手と呼ぶポジションなのでしょうね。

両脚: 早乙女袴

濡鴉の袴に金銀の装飾、赤の重ね布が羽織との統一感を呼ぶ、美しい袴です。男女ともに行灯袴あんどんばかま (女袴) ながら紐を体の中央で十字に紐んでいる (男袴) ため、いわば男女折衷の意匠といえます。一番の白眉は赤布でしょう。外観の美しさのみならず、右足の前側は別の生地になっており、踏み込み等の足さばきを妨げないよう配慮されています。繋がっていると突っ張ってしまいますからね。よく考えられています。

ひだの数こそ現実世界の武道で一般的な五本ではないものの、それはそれ。ハイデリン世界では「五倫五常」とは別の行動規範や道徳があるのか、あるいは機能性や剣気との親和性が優先されるのか……興味深いですね。

両足: 早乙女脛当

早乙女篭手と同様、攻撃面に重きをおいた素材と拵えになっています。鉄板ではなく黒染の革を主体に、金の鼻緒と留め具。上の緒うえのお下の緒したのおは紫の紐が通され、膝を守る立挙たてあげを赤の紐で固定しています。紐で縛り上げるのではなくパカっと半分に開いて装着するタイプなので脱ぎ履きは楽だし、立挙も革ならば着たまま正座しても膝が痛くなりにくいでしょう。

非常によくできた脛当ではありますが、唯一の懸念は、足裏が比較的ツルツルなこと。踵こそ分かれているものの、雪原で踏み込もうものならズルリと股割りが起こりそうな素材と形状です。エーテルやデュナミスでなんとかするでござる。

まとめ

明珍装束よりは重装、春日装束よりは身軽といった印象です。現実世界の作法や製法とは異なりながらも細部まで作り込まれており、襟が髪型に干渉してしまう点を除けば、個人的にはかなり好評価です。現時点で天つ水影流に赤い袴をあわせていますが、こちらを取り入れるのもやぶさかでないほど。

ミラプリ候補としては、なかなかのポテンシャルがあるように思います。華やかさがあるため、メタル系の染色も違和感がないのは貴重です。繻子織サテンっぽくなりますから、一張羅的なミラプリ要員にも良いかも知れません。せっかくの良い装束、活用していきたいですね!

刀については、また近日中……私が 6.0 を完走したらご紹介にござる!

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