ヒエン率いるドマ侍衆に感銘を受けたアラミゴの鍛冶職人が打った刀です。刀身に施された装飾と、大ぶりの鞘を彩る巻布が印象的。刀身の装飾はモンク僧の技術を応用しているらしく、赤・緑・白の色使いがドマ国旗からきているならば、この刀は「紅蓮の解放者」にふさわしい一振りと言えそうです。
造 … 菖蒲造。
刃 … 広直刃。
鐔 … これは……鐔……?
柄 … 白革巻。
鞘 … 焦茶、金の装飾と赤緑の巻布。
IL/Lv … 310/70
絡繰 … なし
染色 … 可
入手 … NPC交換
公式 … アラミガンサムライブレード
ユニークな来歴の刀であり、デザインにも存分に設定が活かされています。刀身にあしらわれた飾りは、モンク僧の言う「チャクラ」にまつわるモノ。彼らの纏うアーティファクトにも、これとよく似る装飾が見て取れます。
見様見真似+モンクのエッセンスを織り交ぜたためか、菖蒲造+峰側に独特な装飾の形となったようです。色味はわずかに黄みがかっており、アラミゴに産出する不変鋼が用いられているのかもしれませんね。
鞘に巻かれる布は赤と緑で、柄巻は白。ドマの国旗の配色と同じであり、この刀を打った鍛冶師の想いが伝わってきます。染色すると一色になってしまうのはご愛嬌ですね!鐔……鐔は、これ鐔なのかな!?形状としては護拳のようにも思えます。おかしくはないけれど、特徴的ですね。
サイズとしては太刀のなかでも大きく、峰の中程にある装飾のおかげで、光ったりオーラを発したりする連中はさておき、抜刀時の存在感はなかなかです。アラミゴに由縁のあるプレイヤーは、ドマとの繋がりが籠もったこの刀を側に置くのも良いのではないでしょうか。
この刀には公式の来歴設定が存在します。
アラミゴの武器職人が打った刀。アラミゴ奪還戦の折、救援に現れたドマの軍勢に深い感銘を受けたことで、製作を決意したらしい。モンク僧の闘器に用いられる気を伝達する仕組みを応用し、刀身に特殊な処理が施されている。(出典 – Encyclopedia Eorzea II P.200)
光の戦士への義によって参戦した、ヒエンを筆頭とするドマの民。そのなかには侍も多数含まれていました。彼らがいなければ念願の祖国奪還は成し遂げられなかったと考えたアラミゴの鍛冶師が、その働きに報いるために鎚を取った……という素敵なお話。
刀鍛冶ではなく、手に入る素材も制作環境も違う以上、本場のような刀を打つのは難しかったことでしょう。それでも、感謝の念をなんとか形にしたい、そのためにどうすれば……を考えた結果、アラミゴの地に息づく技法を取り入れることにしたのではと推測します。
モンクは「チャクラ」、侍は「気(剣気)」を用いることで、それぞれの戦技を繰り出します。名称こそ違えどふたつの源泉はエーテルであり、アプローチの角度が異なるだけで、目的地は同じ。ゆえに親和性も高く、このように応用が利いたのでしょうね。
2019年6月23日 … 初版公開。
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