万魔殿パンデモニウム辺獄編の零式にて取得可能な刀です。その位置づけを反映してか、ギミックもらしいモチーフがあしらわれています。メインストーリーではありませんが、パッチ 6.05 のネタバレを後半に含みますので、閲覧はご注意くださいね。
造 … 菖蒲造 風。
刃 … 直刃 系。
鐔 … 地透かしの 透鐔。
柄 … 刀身と同素材で 柄巻 なし。
鞘 … 革もしくは布張り。
IL/Lv … 605/90
絡繰 … あり
染色 … 可
入手 … バトル/NPC交換
公式 … アスフォデロース・サムライブレード
オメガの刀などと同様、超文明産の刀にありがちな「刀かどうか微妙」な逸品です。出自的に 折り返し鍛錬 ではなさそうですし、刀の概念自体が存在したのかも怪しいですが、侍が握れるのならばそれが刀ゆえに。
腰反り に近い体配であり、どことなく古めかしさも醸しますが、何より古代文明産ゆえに。鐔の表面は鱗状の紋様が見て取れます。区 のあたりには切り欠きがあり、宝玉らしきものが嵌め込まれています。光っている文字については後述します。
鐔の裏面はだいぶすっきりとしています。柄巻 がないのはいささか心配ですが、案外グリップする素材なのかもしれません。鞘は布で巻いてあるのか、少しテクスチャが違いますね。目貫 に相当する部分にもなんらかのデザインが見えます。
鞘側にもギミックがあります。文字の集合に見える刀側と異なり、こちらはエンブレムのような趣です。この刀に縁のある場所、あるいは組織などを象ったものでしょうか。
染色すると、ギミック部分以外の全体が濃いめに染まります。メタル系でもお構いなしに染まるため、色々な色調に合わせることができそうです。布で巻いたと思しき鞘の具合には要注意ですね。
スタイルはシンプルながら、その質感は独特の存在感を放ちます。抜刀時に展開されるギミックも良いバランス。古代の品という希少な存在にストーリー的な部分も見るもよし、単純な造形美や美意識としての魅力を見るもよし、の一振りです。
刀身の周りに浮かぶ紋様は、キュプロス文字とフェニキア文字ないし原エラム文字やウルク古拙文字やシュメール楔形文字あたりとの近似を確認できました。地球に存在した各種古代言語をインスパイアしつつ、独自の言語や文字としているような印象を受けます。そのあたりも含めて「らしい」刀といえましょう。
だとして、これらの紋様や文字列はどのような意味を持つのでしょうか。みだりに顔を見せることも憚られた世界で、自らをアピールすることを白眼視される社会で、これらは何を示したのでしょうか。
秩序か、あるいは混沌か。何しろ「万魔殿」に浸っていた刀なのですから、案外エキセントリックだったりするのかもしれません。解答があるのも面白いですが、そのあたりを想像に委ねられるのもまた面白いものですね。
この記事へのコメントはありません。