アラグの「魔科学」とガレマールの「魔導」による刀です。その出自が物語るように、一般的に想像する「刀」とは一線を画す出で立ちで、ルビーウェポンの特徴である爪のデザインが印象的です。
造 … 先反り、鉤爪めいた形状。
刃 … 赤銅色かつ有機的な刃。
鐔 … 「砂漠の薔薇」のような意匠。
柄 … 外殻(体節)のような意匠。
鞘 … 爪の意匠、刀身が一部露出。
IL/Lv … 485/80
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … バトル/NPC交換
公式 … ルビーウェポン・サムライブレード
変幻自在の「爪」を持つルビーウェポンの刀らしく、刀身や鞘には爪のデザインが散見されます。鋒が獲物を捉える鉤爪のようになっており、全体としても生体的・有機的な紋様をしています。
機械でありながら生命でもある……というのはルビーウェポンを巡るお話のなかでも語られますが、それと地続きであることを感じさせる形状です。
鞘には、本体の胸部付近に存在した「コア」と思しきルビーのような宝玉がはめ込まれています。そこから伸びるのは、鋭い爪を備えた腕。
このパーツ、鞘として何らかの機能を持っているわけではないため、どちらかといえば独立した装飾といったほうが正しいかもしれません。しかしながら、ルビーウェポンの刀として存在するためには、この装飾こそが重要なようにも思えます。
鞘本体は一部が中空になっており、鋒が露出するようになっています。そのため、納刀時と抜刀時では見た目が変化。ギミックではなく、同じ構造の刀も存在しますが、特徴的な仕掛けの一つといえましょう。
鐔は八重咲の花を模したような変わり鐔で、純日本刀の面々とは趣が異なりますが、それはそれ。後述しますが、デザートローズと呼ばれる宝石からきているかもしれません。柄は体節めいた重なりが表現されています。エビやシャコみたいなアレ。つまりルビーウェポンは海鮮系だった……?
さておき、なんとも威圧的な鞘としなやかながらも殺傷力の高そうな刀身のバランス、黒と赤を基調とした色彩の中心に坐す宝玉など、数ある刀にも埋もれない個性を湛える一振りといえましょう。ひときわ目を引くルビーを軸にコーディネートを組み立ててみるのも良いかもしれませんね!
寸評へ記載したように、古代アラグ帝国の超兵器「アルテマウェポン」のデータを元に、ガレマール帝国の魔導技術で造られた実質の後継機が「ルビーウェポン」です。驚異的な性能と、その代償については敢えてここで触れませんが、この機体の名称は「APW-III 『ルビーウェポン』」だと判明します。
推測ですが、”Anti Primal Weapon (対蛮神兵器)” の頭文字をとって APW なのかなーと考えています。そしておそらくは「アルテマウェポン」が初代、つまり APW-I。ならば II はどうしたかといえば、開発が凍結されたとか、何らかのトラブル等によって III の実戦投入が先になった等。つまり、今後の登場が予測される「ルビーウェポン」や「エメラルドウェポン」などが II や IV に相当して……なんて妄想。
また、ガンダムなどのロボットアニメ好きが開発スタッフに多く、そういう作品を好きな方には楽しんでもらえる演出が入っている、と公式に語られていました。実際にどうかはぜひ実物をご覧いただければと思いますが、まったく未視聴 (設定やネタはぼちぼち知識がある) の私でも雰囲気を楽しめました。
イヴァリースコラボもニーアコラボも、そのあたりの導入・展開には気をつけていると語っており、触れていなくても楽しめるつくりになっていますので、ご安心くださいね。そういった部分の気配りについて、これまた意見や受け取り方は多々あるものの、世界観の崩壊を防ぎ、ひとまずの説得力を与えているのかなと個人的には思います。細かな無理や不思議はあるけれど、全体として破綻はしてない、という意味でね!
ルビーウェポンは FinalFantasy VII インターナショナル版が初出です。砂漠に出現するボスエネミーで、撃破報酬として「デザートローズ」を入手できます。本品の鐔は、そこに着想を得たのではないか、と。
デザートローズ……砂漠の薔薇は、名前のとおり薔薇の花に似た形の自然石です。砂漠の、かつて水が存在した場所でのみ採集できるとされます。実物は硬度が非常に柔らかく色が黄色や赤系、なんて差はありますが、その形状をモチーフにしている可能性はありそうです。
もし違った場合は、八重咲きの花がモチーフということになりますけれど、ひとまずはデザートローズ由来ということにしておくでござる!
2020 年 2 月 25 日 … 初版公開。
apw-2は、ニャンがぶち壊したアイツなのでは…と思う次第ですꉂ’、з)っ⌒っ
なるほど確かに、ニャンが壊したものがルビーウェポンの初号機で II だった、という可能性も十分にありますね!(ニャンの活躍を完全に失念していました