ドマの侍大将ゴウセツ。彼の愛刀は「サモンジ」と号される業物です。止むに止まれぬ理由から一時手放すものの、それがゆえに光の戦士一行と再会を果たし、その隣には……なんてお話はなかなかに印象的でした。
しかしコレ、いったい幾らだったんでしょうか。(下世話
だいぶお高いらしいのは確かながら、具体的な数字は出てきません。ので、想像と妄想で仮定してみよう!が本記事の主旨にござる。
ダジャレなの?よしだ?
↑の記事通り、ゴウセツのサモンジは現実世界の「江雪左文字」がモチーフと考えられます。というわけで、まずは江雪左文字について。
江雪左文字は我が国の国宝ですが、かつて一度だけ売りに出されたことがあります。時は昭和九年、落札価格は24,300円也。現在の価値にして48,600,000円、約5000万円ですね。ただし、5000万円は昭和九年当時のお話。現代でならば、少なくとも桁がひとつ変わるでしょう。直近では国宝・山鳥毛一文字が6億4401万円にて譲渡されましたが、当初の売却希望額は10億円。入札形式であったなら、もっと跳ねても全く不思議はありません。というか、国宝に相場は無いんですよね。文字通りの「唯一無二」にござるんるん。
続いて、ハイデリン世界における「名刀」の価格については、以下二点に集約されます。
1. 業物の刀は家が買えるほどの価格。
2. やらかしたアルフィノも大きい金額なら大丈夫。
業物の刀は家が買えるほどの価格
事件屋紅蓮編でも同様の設定がありますので、そこから深堀りしていきます。
ソボロ助広…最上大業物十四工に数えられる名刀匠、スケヒロによる作。新刀上々作にも分類される逸品であり、愛刀家にとって垂涎の一振りと言える。値をつけるとするならば、豪邸が数件建てられるほどの価格になるという。
仰々しいフレーズがいっぱい₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎最上大業物十四工とは、この刀匠が作る刀は切れ味が良いですよ~という格付けです。リストアップされる時期によって12人だったり15人だったりしますが、敢えて14人としているのはやっぱりフォーティーンだからなの?よしだ?はさておき。そのうえでソボロ助広は新刀上々作……比較的新しい世代のなかでもかなりイイ線いってる刀匠の作品だよ!との評価だとわかります。ちなみに上々作より上の最高位は最上作と評されます。クガネにおいて、そんな刀のお値段は数件の豪邸が建てられるほどだとか。
サモンジは長く実戦で使われてきたと考えられます。その使い込まれ具合がイイという評価もできますけれど、日本刀が高騰する要因の美術的価値は低くなっていることでしょう。ソボロ助広が観賞用として取引されてきたと仮定すれば、流通価格に差が出そうですね。そのあたりを頭に入れたうえで次へ。
アルフィノは大きい金額なら大丈夫
ついつい質屋の言い値でポンと買ってしまったアルフィノも、復興事業ほどの大金が動くのならキッチリしているとの評価です。アルフィノさんの金銭感覚が垣間見えますがさておき、一国や一地方の事業に匹敵するほどの価格ではないことがわかります。つまり、サモンジの価格はこのレンジ。サモンジレンジ。
……もうお気づきとは思いますが、ここまで具体的な金額はまったく出てきていません。私がぼかしているのではなく開発さんがぼかしているのですがともかく、明確に何ギルという算出は大変困難……と毎度毎度ぶん投げるのも考察精神に悖りますので、私の独断と偏見で定義してみます。
・クガネの家 … 1000~3000万ギル
・ソルトリー復興事業 … 1~10 億ギル
そして、
・サモンジ … 3000~5000万ギル(予想)
です!どちらかと言えば安く見積もっています。名刀なのは間違いないけれど、ハイデリン世界かつクガネでの販売価格と考えれば、これくらいかなって。
なぜなぜ
いまさらではありますが、あくまで私個人の想像と予想です。これが正しい確証はなく、あなたがコレだと感じた金額があなたのエオルゼアにおいては正しい金額です。以下は、なぜ私がそう考えたのかを述べます。
「クガネの質屋」
クガネが中立を是とする港町だからです。
サモンジは「質流れ」の状態にあったと語られ、その噂が流れた際には愛刀家たちが色めき立ったともいいます。それなのに、光の戦士一行の前に買い手がつかなかったのは不自然に思えます。それこそソボロ助広を購入したカゲヤマあたりは食指を伸ばしそうなものですし、それを見越して相応にふっかけられるケースも考えられましょう。実際にアルフィノさんが見事にカモられましたし。
ここで重要なのは、クガネは万国に開かれた出島で、その中立性によって危うい均衡で成り立っていること。一方への肩入れはしておらず、表向きは分け隔てせず、平等に取り扱う気風であることです。であればこそ、ガレマール帝国に反旗を翻した「ドマ反乱軍」の中心人物であるゴウセツの刀には、相応の遠慮が生じたのではないでしょうか。帝国の仇を買い求めるようなものですから。
サモンジに手が届くほど財を成したクガネの豪商なら、そうしたバランス感覚には優れていそうです。帝国の手前、売る側の質屋も大手を振って丸儲けするわけにもいかないでしょう。目立たない程度で、申し訳の立つ範囲で……などと、ほとぼりが冷める頃合いを測り、あるいは根回しをしていた刹那、当事者であるドマ反乱軍が賢しい商人たちを出し抜いて掻っ攫ったのではと推測します。
「歴戦の刀」
実戦に長く使われ、美術的価値が低いと考えられるからです。くわえて、現実世界とハイデリン世界では、刀の価値を決める要素が相当に異なる可能性も挙げられます。
長年に渡りゴウセツの愛刀を務めてきたのであれば、様々な疵がついていることでしょう。そうしたものは歴戦の証として評価されもしますが、刀を芸術作品として捉えるのであれば、ハイデリン世界においても、やはりマイナス査定になる場合が多いと考えられます。
また、ハイデリン世界の刀は武器としても現役の実用品です。実用品として捉えた場合も、やはりそこまで高くはならないように思います。ゴウセツほどの達人ならば精霊銀打刀でも強いでしょうし、素人がサモンジを握っても剣豪にはなれません。価格性能比の観点から、実践用の刀はある程度で価格の頭打ちに至るのではないでしょうか。
あるいは「気=エーテル」が摂理として存在し、それを利用した刀術が発展していることから、ひとりの所有者が長年使い込んだ場合は他人のエーテル波長と合いづらく性能が伸び悩み価値が……なんて理由付けもできそうですね。こういう妄想や後付は楽しいでござるなぁ₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
まとめ
・明確に「いくら」かは不明
・人それぞれの解釈で楽しむのが正解
・タタルさんが怒るくらいは高い
私と同様に5000万ギルくらいと考える方もいるでしょうし、ハウジングの価格から割り出そうとする方もいるでしょう。それに対し「ハウジングは純粋なエオルゼア世界の物価ではない (=異質であるプレイヤーの介入がある)」と議論もできるし、バスカロンの扱う高級酒が一本数万ギルという言及からの切り崩しを図れもします。
関連記事でも示したように、現実世界を参考やモチーフにする程度に留め、ハイデリン世界は丁寧に描写されています。環境は様々に違うけれど推測や推察ができる範囲の差異で、それでいてファンタジーな独自色も感じられる範疇です。であればこそ、こうした傍証・参考資料をかき集め、それぞれの思い描くエオルゼア像を構築していくのが、おそらくは唯一の正解なのだろうと考えます。
つまり、わからないことがわかりました。ただ、わからないなりに推測できる状況には到達しました。この後どう判断するかは、各々に委ねられています。さあ、どうしましょうかね!という毎度おなじみのぶん投げで終わりにござる!!!!
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