折り返し鍛錬 かはなんとも言い難くありますが、随所に刀の特徴が見られます。鐔 付近の「眼」らしき意匠や鞘に表れる竜の姿など、ラザハンの象徴たる一振りといえましょう。
造 … 菖蒲造。
刃 … 直刃 っぽい。
鐔 … 透鐔。
柄 … 黒 鮫皮 に銀装飾。
鞘 … 竜の意匠。
菖蒲造 には見えますが、折り返し鍛錬 による作刀ではなさそうです。鎬地 からニュッと刃が出ているタイプの刀はこれまでにもたくさんの事例が存在するので特別珍しくはないものの、どうやって作るのかなと思ったりはします。これはこれでよい!
鐔 は透かし彫りとなっており、柄 と同じ素材と思われます。鐔は龍の鱗を模したものなのか、はたまたラザハンなどがモチーフか。そして 柄尻 の形状が特徴的です。ここで叩かれたら痛そう。
そして最も印象的なのは、鞘にあしらわれた竜の意匠。そこに至るまでの鱗模様も美しいですが、堅牢な鱗と大きな翼が明瞭かつ緻密に表現された出で立ちは、なんとも壮麗です。
打ち直し前は染色不可ですが、打ち直し後は可能になります。竜のモチーフはもちろん全体的に染まるほか、明滅するギミック箇所も染色に準じます。好みの色味にできるのは嬉しいですね。
これまでにも竜にまつわる刀は数あれど、ここまで明確に描かれた刀はありません。ある意味では人と竜の融和を象徴するとも言え、侍一本の方はもちろん、竜騎士に軸足をおく方の座右にもふさわしい一振りではないでしょうか。
記事を書くまで間違えていましたが「レイディアント」ではなく「レディアント」です。古の “冒険者” は竜関連の「レイディアント」を前方範囲攻撃技として記憶しているので、同様の読み間違いをした方は私以外にも居そうです。たぶん。
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