ビスマスを素材とした刀で、スカエウァ・マジテックサムライブレードと同じデザインです。あるいは彼の作品を知ったガレマール帝国の研究者が新素材でリファインした……なんて推測もできそうな一振りです。
造 … 菖蒲造。
刃 … 折り返し鍛錬 ではなさそう。
鐔 … 太極図風の意匠。
柄 … 諸捻巻 風。
鞘 … 二股の変わり鞘。
IL/Lv … 533/84
絡繰 … あり
染色 … 不可
入手 … 製作/クエスト/NPC販売
公式 … 蒼鉛鋼打刀
スカエウァ刀と同じく、鎬造 にも見える 菖蒲造 です。最大の注目点である変形も同じで、以下のような機序となっています。上の動画にもありますのでご確認くださいね。
二股に分かれた刀身がドッキング→刀身中程にある収納式ブレードが鐔に向かって展開→変形完了後に魔導的な刀身補強等の効果が発動(=発光)?の順。
峰 側には物理的な補強パーツも展開されており、一般的な刀とはやはりフォルムが違います。
あるいは、鞘 へ納める際のガイド的な意味合いなのかもしれません。そしてやはり、鞘の後ろ部分はどのような意味があるのでしょうね……?
スカエウァ刀のように染色はできないため、蛍光する部分は青から紫色の間を行き来します。ベースは黒色で、柄尻 や 鞘尻 の装飾が金色に近いといったカラーリングです。この色味とギミックに惚れた、という方には唯一無二の一振りとなってくれることでしょう。
ビスマスは現実世界にも存在する元素です。最も有名なのは、ビスマスを溶かしてから固める際に生じる美しい「骸晶(がいしょう)」でしょう。金属的な性質としては脆く、低温で溶融します。本品にもあるように「蒼鉛」と呼ばれ、実際に鉛の無害な代替品として活用されてもいます。ただ、ビスマス単体の色はブルーではなくシルバーであり、「蒼」が持つ意味のひとつである「古びた」を指して「古びた鉛」的な名付けかなと思います。
そんなビスマスがエオルゼアでインゴットとして流通しているわけですが、ビスマスインゴット、錫との合金です。これは低融点合金と呼ばれる組み合わせで……明確な比率は推測ですがビスマス5:錫1だったとすると……だいたい140℃くらいで融けます。
ここから導けることはふたつ。エオルゼアは現実世界と物質法則が元素レベルで違うために現実世界に立脚した化学的アプローチが不毛な可能性と、ある程度は近似したうえで、武器素材として致命的な欠点を補って余りあるエオルゼア科学的な処理が存在する可能性です。魔化学がまさに。……なんてことを考えるのも楽しみのひとつですね!
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