1. 日記
  2. 3780 view|最終更新 19/05/22

アメノミハシラで出会った人のお話。

絶地
はじめに

このような出来事がありました。経験したことを活かすために……いろいろと、考えたのですけれど。ストレートに表現するのが良いかなと思いましたので、そうすることにします。今回の件、コンテンツ「アメノミハシラ」及び、「データセンター内パーティ募集」の理解が前提です。賛否いずれにおいても、この二点を理解しない言説は、只の我田引水に過ぎないことを注記します。

論点はみっつ

さて、まず、論点はみっつ。ひとつ。誰が悪く、どうすれば回避できたか?

募集側に多少の瑕疵もあれど、募集文を確認せず、その旨を黙って参加した方(以下A氏)の非が多い。行えば回避できたであろうことは、A氏が募集内容を確認し、確認をしそこねたのなら正直に申し出ること。
あるいは募集側の自己防衛として、入念に確認をしていたら、事態の回避ができた可能性もあったと考えます。

ふたつ。途中解散に至った原因は何で、どうすれば回避できたか?

A氏が募集内容の要項を満たさず、実力面で他メンバーを納得させることもできなかったこと。それがリーダー(募集主)のフラストレーションへ繋がり、リーダーの語気が強くなったことによる感情面の摩擦。
結果、双方とも感情的になり、A氏が自己主張≒募集内容の否定≒パーティプレイの否定……となり、続行不能へ至ったのが原因。
21層~80層の間、経験者とは思えない立ち回りが散見された際、核心的な確認と指摘により、被害を低減できた可能性はあります。

みっつ。この出来事は「初心者排除」に該当する行為なのか?

……一言で言いましょう、絶ッ対に違う。その思考をなぞるなら、これは「経験者への冒涜」と言えます。

といったところで、より深掘りして参ります。

誰が悪かったのか?


世の中、10:0はそうそうありません。片方だけが悪いと決めつけてしまえば楽ではありますが、必ずやこぼれ落ちるものが……なんてお話はさておき。
募集側にも、A氏にも、私にも落ち度があります。ただ、そのなかで最もやらかしちゃったのは、A氏なのです。初見未予習で進めたい、という遊び方が悪いのではありません。踏破に足る実力のなかったことが悪いのではありません。
募集内容を無視したうえで、自らのやり方を他のメンバーに押し付けようとした。その一点が、唯一にして最大の悪なのです。

 

パーティ募集という仕組みにおいて、提示される募集文は、絶対です。

繰り返します。「パーティ募集においては募集内容が絶対」です。

絶、対、です。

 

あくまでもどこまでも、募集主の提示する条件および目的が、パーティプレイ上、唯一かつ絶対です。そして参加は任意かつ、自らの意志により選択できます。望まない条件であれば、見送ることができるのです。こうした住み分けシステムである以上、経緯がどうあろうと、踏み越えた側が「誤り」なのです。

タンクだけで蛮神戦、ルガディン男だけでレイド攻略、初見だけで高難易度突撃、etcetc。これらだって、募集内容が絶対であるからこそ成り立ちます。

「タンクだけじゃ難しいよ、ヒーラーでついていくね!」
「ルガ♂のみは暑苦しいわ、アタシが参加してあげる!」
「初見ばかりじゃ大変だ、俺がギミック解説をしてやるぜ!」

二番目は可愛いルガ♂ならむしろ良い。逆転優勝。
さておきどうです、ぶち壊しでしょう。今回は、これと似た状況……いやむしろ、より救い難い状況なのです。だって、募集内容を確認すらしていないのだから。急がないと枠が!の焦りは近接DPSである私も理解しますが、その思いだけを押し付け、相手の要求は知らん!なんて振る舞いは、筋が通らない。

___
募集側の落ち度にも言及しておきましょう。ひとつは「念入りな条件確認を怠った」こと。そして「プレイ中の違和感を放置した」こと。最後に「感情的に指摘してしまった」こと。

まず、「念入りな条件確認を怠った」こと。アメノミハシラは特殊なコンテンツです。ジョブやアイテムレベル等、パーティ募集システムで弾ける要素以外のウェイトが大きく、ゆえにパーティ募集の文章が重要となります。しかし、双方ともに人間である以上、勘違いや見落としは発生するもの。募集文の内容と意図を理解しているかどうか。ご自身が募集条件に合致するのかどうか。そのパーティが自らの望む遊び方なのかどうか……などを読み解いてもらう必要、およびそれを確認するチャンスがありました。出発前に触れられていたならば、あるいは。

次に、「プレイ中の違和感を放置した」こと。日本語が怪しかったり、何故か召喚士に着替えていたり、やっぱりナイトがいいと再度21層からの攻略となったり、道中で動かなくなったり、高層で中央を通り誘引を踏んだり、ナイトのスキル(というかコンボ)について理解していなかったり、敵視の稼ぎが悪くエネミーがピンポン玉になったり、灯籠開通後に奥の宝箱を開けに行って2,3匹連れてきたり、80層ボスで即死ギミックを7度喰らったり。

……そのような、この人やばいかも?本当にこれで80層以降行けてるのかな?を、上述の確認不足にもリンクしますが、まぁ募集文は読んでるだろうし……で放置してしまったこと。「ちょっと確認なんですけど」を言えていれば、被害の拡大前に食い止められたかもしれません。例えこれまでの数時間がそれによって水泡に帰しても、損切りは早いほうが良いのだから。

そして、最後の最後は「感情的に指摘してしまった」こと。「なめすぎですよ」というリーダーさんの発言は、例え相手に非があろうと、褒められません。……同じ時間を過ごした私としては、宜なるかな、と思う節もあるわけですけれど。この発言が”火”に油を注いだことは、揺るがない事実。いっさいの感情を、募集側だけが抜きにすれば、不用意であったことは確かであるのです。

 

途中解散へ至った原因は?



大本の原因は、A氏の不用意と認識不足、および求められる水準に届かない実力です。A氏が募集内容を確認しなかったこと、パーティプレイは募集内容が絶対と理解していなかったこと、それらをカバーし、周囲を納得させるの実力もなかったこと。他メンバーが理解承知して参加した募集内容と相容れない、自分のやり方を、自分の都合だけで押し通そうとしたこと。これらが、解散に至った原因です。

棘があるリーダーの言語表現や、私の指摘といったものは、上述の原因がなければ、生じることのなかった現象に過ぎません。

冒頭でも触れましたが、アメノミハシラは、ギミックやセオリー、敵の行動を理解する4名が、3時間以上の時間をかけ、丁寧に攻略するコンテンツなのですね。だって、もしも全滅してしまったら、攻略にかけた時間が、文字通り無に帰すのです。ゆえに、不注意や無理解からくる不慮の壊滅を回避するため、「踏破済み」「高層到達者」が対象の募集は多い傾向があります。

しかしながら、この段落冒頭の画像のように、クリア経験者以外の募集だってあるわけです。募集内容をよくよく確認し、ふさわしいパーティに参加するか、見当たらないようならば自ら募る。それだけ。

 

この一件は「初心者排除」に該当するか?


全くもって、これっぽっちも、ひとかけらもそうは思いません。むしろ逆……時間と労力を費やし、知識と経験を積んだ「経験者への冒涜」です。被害者面する気はありませんが、この点は大変な憤りがあります。後述しますが、初見未予習を大事に思うからこそ、こんな的外れの見当違いを承服しがたい。

誰もが、最初は初心者です。私だって、この募集のリーダーだって、最初はセオリーも定石もわからない初見でした。その地点から、前段画像にあるような、「高層未経験でもok」のパーティで経験を積み、学習した結果、経験者へと成長するわけです。

コンテンツ実装から時間が経過し、参加者がいない等、そのような練習の場が皆無ならば、同情の余地も大きい。けれど、決してそうではない現状。その過程を経ず、自分はそんなことをしたくない!こちらに配慮しろ!!しないなら排除主義者だ!なんて主張、露程も認められません。認めてはなりません。
コンテンツファインダーで結成されたパーティ、あるいは「初心者ok」のパーティ募集においてであれば、初心者排除である、といえるかもしれません。けれど、そうではなかった。自分の誤りを隠し、すり替え、被害者のように振る舞い、相手に非があるように喚く物言いは、決して許されるものではありません。

……更に、みんなもそう思ってるの?と、1対3でいじめられるかわいそうな自分を演出。そういう論法というのが、その、たいへんアレである私が、最後のトリガーを引きました。

ちょっとだけ、自分語りをします。ルーレット等でもたまにいる、初見さんや若葉さんを切り捨てた、効率最重視のプレイ……まとめたり、常にスプリントだったり。そんな時は「もう少しゆっくりいきませんか?」と提案をするし、むしろ自分がペースを握れるよう、ルレはタンク申請がほとんど。

なるべくならすべてのエリアを回りながら、簡単なチャットもできたらいいなと思っています。サスタシャでケンカを始める海賊たち。ブレイフロクスのおっちょこちょいなゴブリン。戦闘以外の風景に、まっさらで触れられるのは最初の一回だけ。二度とないことだから、できたら味わってほしいなと思うのです。

そして、そう考えるからこそ、私自身も「初見未予習」パーティを募ります。

初見未予習でのプレイも楽しく、大切に感じているからこそ、それを振りかざし、あまつさえ非難の材料にし、結果、初見未予習での攻略という遊び方をも貶める振る舞いが、私はどうしても看過できなかったのです。……これが、今回の一件の顛末です。

最後の一言を発したのち、「初見未予習でいくパーティを探すか募るほうが良いですよ」と伝えたかったのですが、すぐに離脱されてしまい間に合わなかったのがちょっと心残り。この後、出過ぎたことをしました、と残るお二人に伝えましたが、とんでもないですよ、と仰っていただけたのは、少しだけ救われた気持ちがあります。

 

ツイートへの反応に関して


Twitterのみならず、FFXIVまとめサイト各所にて引用され、かなり反響のある記事となっていたようです。様々な反応や意見を拝見したかったがためにつぶやいた面もあり、お陰様でいろいろなアングルや感想を知ることができ、ありがとうございました。そのあたりを含め、反応への反応をこちらに。

まず、自衛としての確認方法、とても参考になりました。直接教えてくださった方、まとめブログのコメントへ書かれた方、双方に改めてお礼申し上げます。上の画像のように、クリア称号をつけてもらったり、アイテムの使用順を決めたりは、相互確認が出来て良いですね!81~のキマイラの咆哮をいつ止めるか(1回目・氷結だけetc)、魔土器が十分ある時の進行等、事前相談が密なほど安心です。やりすぎも途中でわからなくなるので、ある程度、ね!

そして残念なことに、ごく一部で、このツイートを取り上げ「FFXIVはやはりギスギスしたゲームだ」と主張してしまう方がおられました。コンテンツファインダー等での出来事と混同しているご様子で、クロスワールドのパーティ募集機能をご存じなかったのでしょう。

……情報をどのようにチェリーピッキングしようと、そのヒトの足跡、人生、写し鏡ですので結構ですけれど。現実を理解せず、過去の知識と狭い経験だけに縋り、ただただ自らが盲信する主張を叫ばんがために生きるのは、なんと申しますが、ああならないようにしたいなぁ、という他山の石が思わぬ一石二鳥。私のツイートのなかで、「こういう方の被害者意識からくる物もあるのでは」と記しましたが、FFXIVに限らず、特定のコンテンツに対する攻撃的主張や批判とは、そのような方たちの手による物もあるのでは……と感じました。そもそもそんな有様を「生きている」と言えるのか、なんてお話はさておきまして。

ほか、「これって晒しでは」や「実名が知りたい」という反応も。
晒しとは、特定個人が明瞭に判別できるモノだと私は考えます。その点において、今回の一連は晒しにはあたらないと判断し、プライバシーに配慮したかたちで、ログの公開をしました。

が、他者の言動をオープンにすること自体に、嫌悪感を持つ方もいらっしゃるでしょう。その捉え方については理解できますし、お目に入れてしまったことへの忍びなさはありながら、私にも私なりの考えと信念があっての行動である以上、何卒ご理解いただけたらと存じます。

そして、申し訳ないのですが、キャラクター名等の公開だけはするつもりがありません。同様の被害を出さないため、という多数益を考えれば、おそらく実名公開がベストなのだろうとは思います。しかし、”パーティ募集は絶対”と同じくらい、私のなかでは譲れない、してはいけないことなのです。……とはいえ、これだけ特徴的な喋り方をなさる方ですから、邂逅すれば、きっとわかることでしょう。

なかには「創作だろ」という反応もありましたが、創作であることを誰より願ったのは、開始5時間の経過後、「じゃあ今から攻略動画見ます」と言われた私たちです。

 

まとめ


FFXIVに限らず、人生レベルでの視座において、

「十人十色」

であることを、私は是としています。みんな違って、みんな良い。物憂げなアウラちゃんも、活発なアウラちゃんも、等しく素晴らしいのです。優劣にあらず、各々の良さを理解したうえでどちらを好むか、という住み分けです。……そう、住み分け。辞書(Weblio辞書)を引いてみましょう。

同じような領域や場所などで、直接的に対立したり競合したりしないようにして、お互いの利益をある程度まで守りながら、共存して行くこと。

同じ「サッカー好き」と称しても、マリノスファンがいればアヤックスマニアもいて。ユース年代を追いかける人がいれば、特定の世代や選手、あるいは監督を好む人がいて。ジャンルの中へひとたび踏み入れば、大分類は大分類に過ぎず、様々な属性と嗜好が存在するという点、実感のある方も多いのではないでしょうか。

両立できる要素なら両立させればいい話だけれど、両立できない属性、反発し合う嗜好も、世のあれこれには、多々あるわけです。それらを可能な限り、多様性として認めるために必要なのが、住み分け。
今回は、そういった住み分け自体を踏みにじる行為であり、更には「初心者」というモノを盾にした振る舞いが、より一層の忌避感に繋がり、拡散に至ったと考えています。初心者は尊重され、楽しみを奪われない環境であるべきですが、

「アメノミハシラに挑める程プレイして、初心者?」

というのが、私含む多数の人々の印象だったように見受けられます。いつまでも初心者の殻を被ってはいられないのです。ママのおっぱいを吸うのは赤ちゃんで卒業なのです。無論、初心忘るべからず、とは申します。この方とは違ったカタチで、初心を忘れないようにいたいな、と思いを新たにする私なのでした。

以上です。
この一件が、誰かの未来に役立つことを祈って。

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