1. 随筆
  2. 189 view

PLLとの付き合い方。

最初に注意書きをいたしますと、この記事は、

「公式放送なんてダッセー!見る価値ないぜ!」
「配信の視聴なんて時間の無駄!見ているのは廃人かニートだ!」

みたいな、タチの悪いキュレーションメディア的なブツではありません。こういう考えで世界に触れとるのもおんねんな、くらいのテンションでお願いします!

さてさてー。昨夜、PLL(Producer Letter Live … 英語圏ではLetter from the Producer Live)がありました。コレがナニカはご存知の方がほとんどかとは思いますが、FFXIVのアップデート情報やこぼれ話などを伝える、公式のストリーム配信です。各種イベントに付随して実施されることもありますね。
様々な新情報、アップデート内容の先取り解説に裏話などなど、FFXIV関連をより深く楽しむことのできるコンテンツ、です。

……ただ、私はそれらから、ちょっと距離をおいています。

視聴することで得られる情報、明かされる事実たちはとても魅力的だけれど、それを上回る「見ない理由」が、私のなかにあるからです。何度かは見てみたのだけれどね。そして、見るか見まいかを悩んでらっしゃる方には、もしかしたら、なるほどと思うナニカがあるかもしれない。今日はそのあたりを、久しぶりの随筆がてら、書き殴ってみたいと思います。目次は以下のよっつ。

・エンターテイメントは時間の争奪戦
・得られるものは玉石混淆
・どのように時間を使うか
・ゲームの本分は

それではいってみよう!

 


娯楽同士で、時間の争奪戦が起きています。
情報洪水・データの氾濫なるフレーズが登場して久しい昨今、様々な娯楽もまた溢れ、ユーザーの取捨選択がしやすい環境となりました。この状況から生じるのは、コンテンツ間の競争、そして囲い込みです。魅力的なコンテンツを持続的に発信し、反応したユーザーを逃さないこと。他コンテンツに目移りする時間や機会そのものを、物理的に削ること。
……そういうのは、ちょっとこう……ちょっと……な、アレやねん。そんくらいせなアカン世界やっちゅうんはわかっとるんやけども。

放送を作る方々がそのような意識だ、と言うつもりはありません。純粋に楽しんでもらいたいという気持ちや、熱心にチェックしてくれるプレイヤーへのささやかなリワード感覚と想像します。それでも事実として、数時間を使わざるをえないワケです。
作業しながら聞く等のやり方もあるし、リソースの消費具合や価値観は人それぞれだけれど、私にとって、得られる対価は支払ったものに見合うのか?を考えるとき、すこし難しいかなーというのがひとつ。

そんな私とは反対に、価値があると判断する方も大勢いらっしゃるから、現在のような盛況であることも理解しています。理解したうえで、自分はこうしたいと振る舞える自由があるのは良いですね。これが、放送を見ないと不利になるような仕組みだったら、たぶんエオルゼアにいない……!

 


情報がすべて正しく、また受け手側も正しく理解できるとは限りません。
「拙速に過ぎる」こともよくあります。

配信で語られるものは、多岐に渡ります。アップデート情報、設定の裏話、おっさん同士のいちゃいちゃ、etcetc……。
色々とカテゴライズできますが、私の尺度としては、

「現在と過去の話(確定している)」
「未来の話(確定していない)」

の、ふたつ。
前者であれば問題ないのだけれど、後者については、いささか取扱い注意なのです。そして、PLLの話題は後者の内容が主となり、良くも悪くも各地を賑わすのです。

例えば、ジョブ関連でこういった修正がある、と発表されたとしましょう。次のパッチからこのようになる!と伝えられはするけれど、実際のところは、実装されて蓋を開けてみないと、わからないんです。
具体的な機序や効果がわからない、パーセンテージがわからない、その他の調整との相乗効果がどれほどかもわからない。「かなり」「そこそこ」「少し」あたりのフレーズが盛り込まれていたら、より一層わからん。そんな内容を、偏見と早合点でもって取り扱ってしまえば、ただの妄想に過ぎなくなります。
単純な妄想より、公式情報だ!という幻想の後ろ盾があるぶん、むしろタチはよろしくありません。

レビューやディベートは、バイアスを廃し、エビデンスに基づかねばなりません。が、そのために必要な定量的情報が、配信の場で語られることは、まずありません。配信側は話題にしてもらうのが狙いだから、クリティカルなところはぼかして伝えるわけです。つまり、配信で語られる未来の話は、情報として粗悪なのです。……話の種としては、上等なのだけれどね。

もちろん、100%に近い「ほぼ確定」であるお話も多々あります。その変化予定を確定のものとして扱うのも、悪いことではありません。ただ、完全にアクセルベタ踏みで突っ込んでしまうのは危険なのです。戻れる余地は残しておきたいタイプ。

端的に言えば、実装されて全貌が判明してから、あーだこーだすればいいんです。気になったときに自分から調べられます。それこそまさしく、情報洪水の恩恵でもあります。……というわけで、時間を割いてあまりに不確定情報を求めるのは性に合わへんな、というのがひとつ。

 


情報を受け取り判断すること自体が大きなコストであり、限りある時間を使うものである以上、未確定の件にあーだこーだと議論を重ねるのは、それ自体を娯楽として楽しめない限り、時間の空費になりかねません。後々になって、やっぱり撤回します、なんてことも侭あるわけですから。

さらに、未確定の話を(未確定だからこそ)拡大解釈し、楽観的になったり、悲観的になったり、自虐的になったり、攻撃的になったり。語弊はありますが、不健康な付き合い方をする方もみえます。断片的な情報だけで判断し、騒ぎ楽しむ趣味を否定はしないけれど、そーいう喧噪に巻き込まれないため、というのもひとつ。

蛇足を申し上げると、本当に情熱を持ち、真摯に向き合うつもりがあるのならば、噂話レベルの情報で判断せず、事実に立脚して思考し、試行し、振る舞うべきと考えます。たとえば本当に好きなアイドルやタレントがいたとして、裏取りしたのかも怪しい週刊誌のゴシップ記事があっても、念のため頭の片隅へ置いておくくらいで、鵜呑みにしたりはしないでしょう?

あやふやな話で右往左往し、一喜一憂することは、そういう趣味がある方を除き、時間の浪費です。速度至上主義が「情強」等と持ち上げられますが、単なる拙速に終止すれば、元も子もありません。その素に触れる場をできるだけ減らしたい、というのもひとつ。

事前知識の多寡より、実物を等身大に捉え解釈し、応用する力こそが、重要なのですから。

一方、あくまで実装前の噂話レベルとして、語られた内容をつつくに留めるのは、良い付き合い方に思えます。やたらと真に受けず、行き過ぎた期待と失望を伴わず、楽しく待つ姿勢。そのような触れ方であれば、悪しき側面が問題にはならなくなることでしょう。それはそれで、いちプレイヤーの在り方として、大正解なのです。

むしろ、提供側(運営)のスタンスと合致しているぶん、より楽しめているといえましょう。こんなブログに迷い込んでしまわれたPLL愛好家の方は、なにとぞご安心くださいね!

 


エビデンスやら情報戦やら、仰々しく書いてきましたが、FFXIVはゲームです。それ以上の存在と位置づける方もいらっしゃるでしょうが、あくまでもゲームです。どこどこまでもゲームです。そして、ゲームをより深く楽しむ周辺装置、そのひとつがPLL配信です。
と考えたとき、現時点の私は、FFXIVをゲームとして深く楽しめています。……であれば、配信を見んでも満足やなって。

配信を見る時間でSSを撮りにいきたいし、スキル回しと判断を上達させたいし、何らかの変更があるのだとしても、実装されてから馴染ませていけばいいし。裏話や設定秘話は気になるけれど、知らなくとも面白くて、想像も楽しめるし。あるいはこのように、ブログ記事としてアウトプットの練習になったりするし。

言い方を変えれば、周辺装置を用いずとも、楽しいことを色々と手に取れている状態。侍の置かれる現状について思うところがあったりはしますが、そういった部分を含めて、ゲームを存分に楽しむことができています。

明確な基準と理由をもった上で、自分の意思で付き合い方を決める。視聴するのも楽しいけれど、それよりも更に楽しいことが、いまの私にはたくさんある。……そんな感じです!

 


改めてお伝えしますが、配信を視聴する方をどうこう言う気は毛頭ありません。シナリオキャラクターの作り方やストーリーの制作過程が明かされたり、どんな意図で舵をとっているのかなども垣間見え、楽しいですよね。おっさん二人がいちゃいちゃと、手を繋いではにかんだりするのもかわいいし。……ん?

さておき、視聴することで、楽しみの芽を大きく育てる方はいらっしゃるし、未だ見ぬこれからに期待を膨らませる方、予想や推測に耽ることが喜びの方、十人十色、いろいろな切り口と付き合い方があります。
それぞれのスタンスで、見る見ないを決めることができるし、深く考えずに、今日は時間があるから覗いてみるか、でも全く良いワケです。あくまで私はこう考え、こう思うからこうしている、というお話。

そして、そんなお話を記事にするところの意図は、特に明言せず、この記事おしまいとさせていただきます。以上!!!!!!!!!

随筆の最近記事

  1. 「前提を揃える」ことのたいせつさ。

  2. エメトセルクなる存在に整理をつけたいと思う。

  3. 「公式ガイド本ってヤ○ダ電機の『PC初期設定3万円』みたいなものでしょ」

  4. 名前で呼びたいおとしごろ。

  5. 「昔より 主を討つ身の……」

関連記事

コメント

    • ぷりにぃ
    • 2018年 5月 12日

    そうそうそう、こういう記事。こういう記事待ってた。なんかまだ文字数すくねーけど(感覚麻痺)

    今回の話、PLLに限らず、昨今のオンラインゲームのタイトルなら大なり小なり当てはまる部分があるように思えます。
    YouTube、ニコニコ生放送、Ustream、ツイキャス、FC2ライブ…まで手を出しているかはさすがに分かりませんが、何にせよ「インターネット上で行われる”公式の”情報発信」は非常に大きな意味と価値を持ちます。
    何を隠そう、運営会社の名前を背負った”公式の”発言なのですから、そこから得られる情報の価値と言ったら、ユーザーの想像の千倍か、万倍か、億か、兆か、それとも京か(CV:アーカード)

    たとえ話でも何でもなく、今の御時世で情報は火力です。
    オンラインゲームならざっくり言って「こんなコンテンツを実装します」「こんな調整を行います」…みたいな感じでしょうか。記事中で言うところの「未来の話」ってやつです。
    この情報1つでユーザー側は一喜一憂し、時には人が押し寄せ、時には人がサーッと引く。身も蓋も無いことを言ってしまえば、ユーザーの課金の判断=公式の赤字・黒字にも繋がるもの。
    そりゃあ公式側は必死になりますよねー。いつだったか吉田ァが「スタッフ全員命を賭けて作ってる」なんてことをポロッと言っていた気がしますが、儲かるか儲からないか、食うか食われるかの世界だと考えたら、決して言い過ぎだとは思えません。
    そんな命懸けの情報がギュッと詰め込み、「(今回の場合はスクエニの)公式」という最強の看板を引っ提げて提供されるのがPLL。
    公式の箔が付いた情報とあっては、否応なしに注目度も上がるというものです。

    もちろん自分とて注目はしますし、気になります。
    …気になりますが、その情報を手に入れた直後に(実装されてもいないうちから)有る事無い事盛り上げるのは、どうも趣味じゃない。
    実際にフォロワーが振り回されているところを目の当たりにしたことがありますが。
    もちろん公式が命を燃やして提供してくれたコンテンツですから、実装自体は楽しみにします。が、基本的には「実際に自分で触ってから考える」が大切だと考えています。
    実装前からアレコレ言っちゃうとね。なんか正体不明のデザート先に食べてる感じがしてね。こういうのって後にとっておきたい時あるじゃん?

    毛頭ない…毛頭…また髪の話かァー!!!!(違
    どうせならオッサン2人じゃなくて美少年2人用意して欲しいですよね。どうせイチャイチャを見るならそっちの方が見ていて萌える…いや個人の性癖の話はどうでもええか。

    そんな感じで
    「気分次第で見たり見なかったりするけど、見た内容について他人と話すことは無い」
    が信条のペンギンでしたー。
    これもまた、1人(1匹)のスタンス。

      • 松乃雪
      • 2019年 5月 20日

      Twitterで「一年後にお返事する」とお伝えしていたのを実行するときがきた!
      この記事を書いてから一年、ということで自身を振り返りもしたのですが、いまのところスタンスは変わっていませんでした。それこそ漆黒のヴィランズの実装目前であり、仰るところの「火力」、情報が及ぼす影響、もたらす波紋については強く感じます。
      情報の洪水が起きているからこそ取捨選択が重要となり、いわゆる「フィルターバブル」に陥っていないかの確認も大事となってきます。平成が「情報の氾濫」が問題となった時代とするならば、令和は「情報の選り好み」が問題になりそうな気がしますね。
      という私の考えでございました!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

過去目録

PAGE TOP