恵まれた木材産業を擁する、グリダニアらしい意匠の刀です。他グランドカンパニーの制式刀と同様、武器そのものとしての性能に語るべき所はありませんが、いずれもそれぞれ特色をよく表しており、グリダニアや双蛇党、あるいはカヌ・エ・センナ様への忠誠を誓う侍は、これを腰に佩くのも良いかもしれません。
造 … 菖蒲造。
刃 … 細直刃。
柄 … おそらく木工ギルド製。
鞘 … きっと木工ギルド製。
鍔 … たぶん木工ギルド製。
IL/Lv … 130/50
絡繰 … 鞘の飾りが明滅
染色 … 不可
入手 … 軍票交換(双蛇党)
備考 … 双蛇党所属時のみ装備可
特筆すべきは、この造り込みです。下の精霊銀打刀と比較してみると、赤丸で囲んだ「横手筋」と呼ばれる線が、この刀にはありません。これは「菖蒲造」と呼ばれるもので、短刀や脇差に多くみられます。白蛇のような模様が峰側にふたつあることから、デザインの都合上こうなったのかもしれませんね。
また、木製の鞘と鐔、翠の刀身も他に見られない特徴であり、「森林」のイメージが前面に出されているといえましょう。木の質感が漂わせる柔らかさと鍍金の華やかさ、飾りなどの形状までも含め、独特の存在感を放つ一振りです。
現実世界では「ホオノキ(英:マグノリア)」が鞘の材料となります。産地や年輪の密度、乾燥状況に至るまで細やかなこだわりがあるとされ、例えば「会津の内陸産だ、北側は硬すぎてダメ」「飛騨の冬を超えたモノが一番だ、それより南は柔らかくていかん」などなど、色々あるみたいですね。(雑
一方のエオルゼア……この刀においては、グリダニアの商店街の通り名ともなっている黒檀(英:エボニー)、あるいは紫檀(英:ローズウッド)と推測されます。おそらくベアティヌ先生が、
「なるほど……東方のカタナをグリダニア様式で……フフフフ………。」
みたいなことを言いながら考えてくれたのだと思います。取り乱したときにローズウッド材HQで落ち着いたことがある経緯も踏まえれば、鞘は紫檀製でしょうか。黒檀だと重さがありますから、鞘や鐔としては少し難しいかもしれません。いや、あるいはエーテル的な何かを施せば……?
……なんてことを考えられるのも、ゲームならではですね!
2019年6月2日 … 初版公開。
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