非常にシンプルな外見ですが、細かな所に特徴があります。ほぼ合口といえるほど鐔が非常に小さく、それでいて笄と小柄を備えます。刀身は、少しゆらぎも見える直刃と、棟区にある窪みが目を引きます。また、ほかの刀とは一線を画する独特な名称も印象的な一振りです。
造 … 鎬造。
刃 … 直刃。
柄 … 赤糸もしくは革、平巻。
鞘 … 赤塗木、笄と小柄、石突に銀金物。
鐔 … 小型円状、鉄製。
IL/Lv … 276/65
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … バルダム覇道
備考 … 群狼丸と同形色違い
草原をあまねく照らす太陽の朱(あけ)に染められた一振りです。長大な太刀が湛える豪壮さや力強さこそありませんが、その佇まいはまさに透き通る空のよう。柄巻は糸か革か不明ですが、草原の民にとって手芸はお手の物(※一部除く)。笄や小柄も、草原での暮らしに役立つ小道具として誂えられたのかなと思います。
刀身は僅かにゆらぎの見える直刃。鐔はとても小さいのですが、馬や大鳥「ヨル」と縁深いアジムステップでは、それらに騎乗したまま刀を振るう状況も多いことが考えられ、その際の抵抗となってしまう(防具としても不十分な)鐔は不要とされた、のかもしれません。
また、ロミンサンキャプテン・カタナや片山一文字などと同様、刀身の背側に窪みがあります。敵の武器を受け止め折る!なんてこともできなくはなさそうですが、果たしてどのような用途や意図が……!
各言語ごとの名称は以下。
日 … 透き通る空
英 … The Unsullied Skies
仏 … Ciel Immaculé
独 … Die Unbefleckten Lüfte
いずれも「穢のない、純潔な」という形容がされています。空=sky=ciel=Lüfte。だと思うでござるが、拙者頭よわよわざむらいゆえ間違っていたらごめんでござる!バルダム覇道で入手できる武器群は、詩的な表現が素敵ですね。
2019年6月8日 … 初版公開。
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