明るめな黄橡色の刀身を持ち、光の当たり方によっては黄金色にも輝く打刀です。石目塗が施された鞘は、目を引く装飾こそないものの、様々な表情をみせてくれる一振りです。
造 … 鎬造。
刃 … 細直刃。
鐔 … 鍍金多め、風雲の意匠。
柄 … 黒鮫皮、赤糸諸捻巻。
鞘 … 黒石目塗。
IL/Lv … 265/65
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … 製作/クエスト/NPC販売
備考 … 金剛打刀と同型色違い
鞘に収められている間は素朴な印象すら受けますが、不変鋼(ハイスチール)とチタンの働きによるものか、刀身は暗めの黄金色をしており、直刃の刃文とあいまって、真っ直ぐな輝きをみせてくれます。
特に鞘は「剣気」……エーテルを蓄積する魔器という側面があるため装飾を凝られがちですが、この不変鋼打刀は至ってシンプルです。石目塗の施された鞘には鐺を保護する金物がついている程度で、からくりの類や何らかの象嵌、ささやかな装飾はもちろんのこと、下緒すらありません。潔いとすら言えます。
柄は黒の鮫皮に蘇芳色の麻紐を巻いたもので、黄色成分の強い刀身が引き立つ配色となっています。
刀身の色味が多少目立つとはいえ、全体で見れば悪目立ちするものではなく、余分のないシンプルな佇まいであると言えます。ここまで削ぎ落とされた刀もそうないため、染色で色を変えられない点が惜しくも思えますが、それすらもこの打刀の侘び寂びなのかもしれません。
同様の素材を使用した、ある種兄弟的な立ち位置として、不変鋼太刀が存在します。
打刀と比べて多少は飾りがあるほか、「不変鋼」にまつわる小粋なデザインも盛り込まれており、味わいのある一振りとなっています。打刀は刀身が、太刀は金物が黄金色を少し暗くしたような色味をしているのは、不変鋼の性質に依るのかもしれませんね。
2019年6月13日 … 初版公開。
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