キヨン (受け流し及び殴打用の突起) や護拳など、本式の西洋剣を刀に近づけて仕立て直したと思われる一振りです。この推測が正しい場合、曲がりなりにも刀として作られたであろう他の西洋風刀と比べ、その出自も特異といえそうです。
造つくり。形状から刀を区分けする分類。「○○造」と称される。刺突に向く、斬撃に適するなど、形状ごとに特徴がある。 … 菖蒲造系。
刃やいば。は。切断や刺突に用いられる鋭利な面のこと。また、その面に表れる文様、刃文/刃紋(はもん)のこと。 … 直刃風。
鐔つば。指の保護などの実用性もさることながら、高い装飾性を持たせられるため、刀と鞘に並ぶ日本刀の重要パーツ。侍のジョブアイコンは鐔がモチーフ。 … 護拳ごけん。西洋のサーブル等から着想を得た、相手の攻撃から拳や指を守るための構造物。純日本刀には存在せず、フランス式剣術の導入が進められた明治期の軍刀などに見られる。 とキヨン付きの西洋風。
柄つか。刀の持ち手のこと。滑り止めを巻いたり凝った装飾を施したり、刀の設計思想や使用者によって特色がある。 … 金属と黒檀か紫檀。
鞘さや。刀を収納するケースのこと。入れば良いわけではなく、刀が内部で鞘に直接触れると刃こぼれ等が起き得るため、作成には高度な技術が必要。エオルゼアの刀には保管用の白鞘(しらさや)がなく、すべて持ち運び用の拵(こしらえ)と呼ばれる形状の鞘が付属する。 … サーベル風の革製、鎖の下緒。

寸評の通り、折り返し鍛錬おりかえしたんれん。日本刀の製作法。金属を熱して折り返しながら叩き伸ばすことで三万を超える層を形成する技法。 ではなく、西洋風のソードをベースに刀へ仕立て直したような見た目をしています。光加減から 直刃すぐは。波打っていない、直線状の刃文のこと。幅によって糸(いと)、細(ほそ)、中(ちゅう)、広(ひろ)などに分類される。私は直刃が好きです。 にも見えますが、後から研がれたと推測します。そのあたりは後述!

鞘は革巻きで、下緒さげお。刀の成立当初は文字通り刀を下げる(吊る/結ぶ)ためだったが、時代が下るにつれて鞘走りの防止や緊急時の柄巻がわりなど、刀に付属する紐として様々な運用が考えられた。結び方にバリエーションがある。 らしきパーツに鎖が取りつけられています。全体の意匠は「クリスタリウム風」とでも言うべきもので、大きな 護拳ごけん。西洋のサーブル等から着想を得た、相手の攻撃から拳や指を守るための構造物。純日本刀には存在せず、フランス式剣術の導入が進められた明治期の軍刀などに見られる。 やキヨン (受け流し及び殴打用の突起) が存在感を放ちます。

色味からすると柄は紫檀か黒檀、金属の鞘や刀とは好対照な木目が印象的です。鐔つば。指の保護などの実用性もさることながら、高い装飾性を持たせられるため、刀と鞘に並ぶ日本刀の重要パーツ。侍のジョブアイコンは鐔がモチーフ。 に相当する部分には青地に金のバナー……これまた後述しますが、クリスタリウム衛兵団の紋章です。つまりこの刀は衛兵団の制式刀と表現して良いかもしれません。
「アンティークな洋風軍刀」といった趣で、華やかに煌めく宝玉や貴金の光沢はないものの、質実剛健な実用品の雰囲気を纏わせた一振りです。打ち直せば染色も可能ですから、西洋のサムライを標榜するのにはもってこいかもしれませんね。


バナーは、上の盾に描かれている紋章を簡略化したものです。たとえば暗黒騎士や黒魔道士クリスタリウム武器ではもっと明快にエスカッシャンが描かれており、クリスタリウムにおいて、あるいは第一世界における紋章文化の発展を察することができます。
しかしながら、光の氾濫を経てクリスタリウム (クリスタルタワー) が出現し、そこに街が築かれ、衛兵団が組織されるあいだに、おそらく「侍」は途絶えてしまったものと思われます。ゆえに、侍の武器・刀として作られた武器も、わずかに残った資料による研究的なものを除き存在しなかったことでしょう。
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が、光の……闇の戦士がノルヴラントに闇をもたらしました。闇の戦士は「侍」の技を使えたため、それに憧れたり惹きつけられる者が続出。制式装備を急遽改修することで、新たな「侍」の武器とした……なんて可能性はあるし、あるいは水晶公が功労者のために一点物として作成させたかもしれません。ストーリーで語られないであろう部分ですから、各々の好みで妄想するのも良いのではないでしょうか!

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まず特徴的なのは、護拳ごけん。西洋のサーブル等から着想を得た、相手の攻撃から拳や指を守るための構造物。純日本刀には存在せず、フランス式剣術の導入が進められた明治期の軍刀などに見られる。 とキヨン (受け流し及び殴打用の突起) の存在。護拳ですら純血主義の方には邪道とされるなか、受け流し用の機構とはなかなかアグレッシブです。日本刀のように鐔を取り外した手入れは難しそうな印象。柄の菊花っぽいボタンも目貫のように見えますが、単にボタンな気がします。とすればやはり、西洋のソードを研いだのかなという推測。
しかし、特徴が多少異なるとはいえ、侍が扱いやすい形状のソードを、侍の技を活かす研ぎを施してくれたこと自体が、何ともありがたくはありませんか!……なんて、どうにも妄想がメインなお話ながら、そういう余地があるのは良いことですね、と丸投げしてご紹介おしまいにござる!



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