この記事はストーリークエスト(紅蓮のリベレーター)の重大なネタバレを含みます。蛮神ツクヨミって?な方は回れ右でござる!
日本神話の月読尊 (ツクヨミノミコト。月夜見尊、月読命とも) の名を冠するだけあり、刀の形状としては最も古い類に属します。黒と黄金のコントラストが美しい一振りです。Patch5.3にて、エフェクトつきの「【輝】」が実装されました。
造 … 切刃造。
刃 … 直刃。
鐔 … 唐鐔風。
柄 … 出し鮫柄、金の装飾。
鞘 … 飾剣拵。
明るめの赤褐色をした刀身は、色から考えれば、純銅が使われているのでしょうか。……純銅は刀の素材としてどうなのか、というお話は横におきまして。形状は最も古いタイプので、折り返し鍛錬(“日本刀”の作り方)が確立される前に作られた切刃造状です。名称もあいまって、神代の宝物といった趣がありますね。非常に小さい唐鐔だったり、出目貫の出し鮫柄の柄であったり、飾太刀らしい様相です。
刀身はいささか素朴とも言えますが、鞘はたいへん綺羅びやかです。全体に金あるいは鍍金と彫りが施され、山形金物(やまがたかなもの)には水晶玉。とても豪華で美しい仕上がりです。おそらくは梨地螺鈿金装飾剣がモチーフでしょう。
目を引くのが、飾剣拵の作法に則った山形金物。嵌められている宝玉が月の満ち欠けを表しており、月というモチーフとの関係性、蛮神ツクヨミのギミックとの関連性を感じさせます。半円の形状をうまく利用しているのも風流ポイントが高い。そして、月読尊は「紫の衣を着て、金作りの太刀を腰に下げ」たとされるため、金物に巻かれた紫の布、金色ベースの鞘というのは、伝承を踏まえたデザインともいえます。
神話に登場する月読尊が名にある通り、神代のエッセンス……古代、祭祀、儀仗といったものが織り込まれているように思います。なかなか類似品のないコンセプトをした一振りであり、個性的でありながら、優雅な雰囲気を湛えます。月明かりの元、じっくりと味わいたい逸品ですね!
ツクヨミの英語版アチーブメント「Happy Death Day To Who」は、以下ふたつのダブルミーニングと解釈できるのではと考えています。(長くなるのでツリーにします
1.ドマの民に向けた「悪党の死を喜ぶが良い」の意(文字通り
2.死と引き換えに、根源の復讐を成し遂げた自身を慰める意— 松乃雪 (@Matsu_no_Yuki) August 10, 2020
Twitterにて、英語版アチーブメントのことを書いておりましたので、よろしければどうぞ₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
2020/08/28 … 「月読命直刀【輝】」追加、本文修正。
2020/03/30 … 体裁修正。
2019/03/17 … 初版公開。
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