1. 随筆
  2. 1113 view|最終更新 19/05/22

自分に酔わないようにしたいね。

つい先日まで、人生で酔っ払ったことがありませんでした。いくら飲んでもテンションは変わらなかったし、行動やら何やらの変化もなかったのです。ザルの家系なのです。ゆえに、酔うってなんやねん?と思っていた過去の私。それが、要因は様々考えられますがさておき、お酒に酔う経験をしたのですね。ちなみにこのお話は記事本文とほとんど関係ありません。えへへ。

「自分に酔う」という慣用句があります。ナルシシズム、傲慢な態度、特権的ポジション等、原因も様々ありますが、ヒトは時に自分に酔ってしまうのです。ひっく。かくいう私も、楽しく言葉を編むブログの域を超えて、言説を打つ悦に入ってはいまいか、と自問することがあります。自分自身を無批判に信じ、自分の理論や推察を疑わず、間違いの可能性から目を背け、イイ気分でブイブイ言わせちゃってはいないか~とか、こむずかしい言葉を並べてしまってはいないかーとか。

前者は色々と長ったらしくなるので今回は省きますが、私の場合、こむずかしい言葉をポンポン出す時は、頭の整理がうまくいっていないことが多いです。この記事のそれっぽい箇所が信憑性のためにわざとなのかガチなのかの判断はお任せします。

それこそ「自分に酔う」のように、表現するには文量が嵩み過ぎるものを熟語や慣用句に頼ることはナイスなのですが、本当はちゃんと届く表現に整えてお出しすべきところ、カドやバリが取りきれないまま、お渡ししてしまうタイプの失敗。そもそも、ものごとを小難しく考えがちなのも影響していそう。生来の楽天家ゆえ、そうやってバランスを取っていて、なんてお話はさておき。

「自分に酔う」のはちょっと行き過ぎていて、自身すら欺かなければならないような特殊環境下でもなければ、あんまり良いことはありません。過度なナルシシズムは人離れ(あるいは厄介な虫寄せ)となるし、傲慢で一方的な態度は反感を呼びます。地位や名声を後ろ盾とし、敬意に欠いた言動を見せれば、心ある人は距離を取り、面従腹背の取り巻きが生まれます。それは楽しくない。

けれど、それらを恐れ過ぎるあまり、冷めた態度で居続けて、自分を楽しませることへの否定まで辿り着いてしまえば、それも不幸です。自尊心を持ち、堂々とした態度で在ることを捨ててはいけません。卑屈になって、こそこそと他人の顔色を伺うばかりなんて楽しくない!……と、私は思います。

行き過ぎれば他人をないがしろにしてしまう自尊心、毅然とした態度、そのバランス……なかなか、扱いが難しいものです。でも、うまく扱うことができたら、ゲームも人生も、きっと楽しくなるんです。
それはお酒と同じように、適量ならば、人生を豊かにしてくれるものなのですから。

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