1. 随筆
  2. 613 view|最終更新 19/05/22

イベント主催の心構えあれこれ。

先月から今月と、複数のユーザーイベントを開催させていただいています。以下は前回までのまとめ。今週土曜日ぶんは残り5枠となっておりますので、迷ってらっしゃる方はいまのうちに!

そして、私は「主催者」という立場になるのですが、主催者と一口に言っても、文字通りの主役となって引っ張る・縁の下の力持ちに徹する・とにかく盛り上げるために弾ける……様々なアプローチがあり、そのあたりもイベントのキーポイントとなるように思います。
というわけで本日は「私が主催をする時に気をつけている、心がけていること」をテーマにお届け!特に、二桁人数を超えるイベントについてとなります。同じく主催をされる方の参考になったり、私のイベントに参加される方が「そういうことなのかー」を得ることができたらしあわせ!そして早速のまとめだ!

 

・主役は参加者一人ひとり。主催者は黒子になる。
・反応の取りこぼしや疎外感を与えないよう、目と気を配る。
・「参加者が楽しい」が「主催者の喜び」。

 

主役は参加者、主催は黒子。

主催として必要な段取りや調整は行いますし、必要とあらば「指示」や「お願い」もしますけれど、このバランス感覚は大事だと思うんです。主催は我を殺して奉仕すべきだ!なんて話ではなく、参加者ならばイベントすら逸脱した何をしてもいい、というわけでもありません。
イベントは、主催が居てこそ発生するもので、方向性と指針は主催に委ねられます。と同時に、参加者の協力と自主性があってはじめて、それらは形となっていきます。つまり、確固たるベースを提供すること、そのうえで参加者に協力してもらえる&自主性を引き出せる声掛けや働き掛けが、主催者にはだいじだということ!

たとえば、今回募集しているのは、主催者は私1人、参加者は23人のイベントです。比率でいえば1:23。そんななか、ひとりの主催が好き勝手して参加者を振り回したり、逆に23人の参加者になんら働き掛けをしなかったりすれば、たちまち集団は瓦解してしまいます。主催側が1グループならばまたアプローチも変わってくるのですが、それはそれでともすれば疎外感につながったりもする……なんてお話は次の段に。

主催者が強引にレールを敷いて舞台を整えるほうが、楽な部分は多いです。そういうモノがあるのなら、それに従って楽しめれば充分だよ、と仰る参加者さんがほとんどだとも思います。それを認めたうえで、できる限り私含めた全員の化学反応で転がっていきたいなぁというきもち。無論、状況によっては冒頭に書いた通りに「介入」も辞さないのですが、軸足がどこにあるか、ですね!

私の場合は、そうした「介入する・しない」、「伝える・伝えない」、「手綱を握る・任せる」を見極めたうえで、同じ目的の元に集った参加者全体の最大幸福を追求するのが楽しみなのですね。そして、参加者さんが自主的・主体的に楽しまれている場合、このスタンスは割とやることがありません。次の段でお話するような、チャットやコミュニケーションに神経を注ぐくらい。
……なかなか、うまくはいきませんけれども、そうありたいなぁという心構えを端的に現したのが、主役は参加者、主催は黒子というわけですね!

疎外感を与えないよう、目と気を配る。

たとえば定例会のようなイベントでは、”常連さん”が出てきます。それ自体はすごく良いことで、大変有り難く喜ばしいのと同時に、主催者は接し方をよく考えないといけません。いつも来てくださる方ですから、親しく仲良くするのはまったく問題ありません。私だって、複数回ご参加いただいた方は覚えていますし、差別こそしませんが区別はあります。
けれど、常連さんとのコミュニケーションばかりに気を取られ、ご新規さんや一見さんを蔑ろにしてしまう……なんて事態があれば、新規さんはきっとしょんぼりしちゃう。”内輪”に入り込もうとする気概も大切ですが、”内輪側”が迎え入れる姿勢あればこそ、ですから。
大げさかもしれませんが、そのような振る舞いが固着して蔓延するとき、そのコミュニティは緩やかに閉じて、萎んでいくのだと思います。もちろん「閉じた」交流の場であればアリですからね!開けているはずの場で、ということ!

ではどうするのかというと、私は「特定の誰かに向けたものではない、反応しやすいお話を喋る」ように心がけています。……心がけていますが、実践できているかは微妙なところだけども!例えば、ボスを目にしたとき。「やたらでかいな!」とか「おめめがかわいいですよね」みたいなこと。
「それな」「せやな」「せやろか?」みたいな反応があれば、全体のテンポを悪くしない程度にチャットに花を咲かせると良いし、反応が無かったとしても、チャット速度や諸々には個人差がありますから、お話が届いていることを信じながら(なんて言うと大仰ですけれど)、無言で淡々と進むのだけは回避!雑談でも一言コメントでも、いわば呼び水として喋り続けることを意識しています。

そして、賑やかにチャットを交わすのが好きな方がいれば、その様を眺めるのを好む方もいます。前者なら(礼儀は弁えつつ)好き放題に喋り倒せば良いですが、後者のなかには、どう返答すべきか考え込んでしまったり、これを言うと誰かを傷つけてしまわないか?と、慎重な方もいらっしゃいます。
もちろん、賑やかなイベントだと理解して参加されている以上、少なくともイヤではないでしょうけれど、そういった方に突然お話を振ってしまうと、慌てさせてしまうことがあります。反応しなきゃ!面白い返しをしなきゃ!等のプレッシャーを感じたり、あの時の反応は気を悪くさせていないか、なんて思い悩んだりしてしまうケースがあるんです。

すると、チャットで楽しく!と、良かれと思ってしたことが、ちょっぴり苦しませてしまう、なんて悲しい結末もあるのです。できることならば、チャットログにお名前が登場する回数だけでも把握しておくと良いですね!私の中では4パターンで把握しており、とあるパターンの方が増えると進行が手放しできて楽に……というのはさておき。これ、結構神経を擦り減らす行為ではあるので、当日の体調とマインド管理も非常に重要です!

ちなみに、チャット好きのヒカセンを忙しい等でスルーしてしまった場合、それはそれでしょんぼりさせてしまいます。それも望むところではありません。よって、主催は会話をとにかく拾う能力が大事で、反応できない話題をできるだけ減らすように反射神経や頭の回転を鍛え、時事問題からヲタ知識まで幅広く網羅することが大事なのですね。(真顔
そのように、黒子として、会話の潤滑剤として動くのが、私の主催スタイル!

楽しんで貰えるのが嬉しい。

上記2つの心構え、すべてはコレがあるからできることだと思います。同じ目的の元に集った方々に「楽しい」「楽しかった」「また参加したい」と思ってもらえるのが、何より嬉しいんですよね。(綺麗な松乃雪

ほら、自分が好きなものを好きって言ってもらえるの、嬉しいですよね。このマンガ面白いよと貸したとら後日「全部貸して」と言われたら、嬉しいですよね。自分の趣味に興味を持ってくれて、一緒にやってみたらいつのまにか道具を全部揃えてたとか、嬉しいじゃないですか。
だからといって接待や布教のような心持ちではなく、それこそ同じ目的の元に集った対等な私とあなたx23パターンであって、その数だけ、得難い機会があるわけです。

……ちょっと脱線した気がしますのでバックします。
楽しみ方は、十人十色千差万別です。上で挙げたチャット一つに対してもそうだし、ミラプリの傾向や戦い方まで、様々あります。なかには真反対で両立できない、片方を選べば片方はしょんぼりな状況も起き得ます。そんななかで、参加者の皆さんが自主的に考え、振る舞い、ときに妥協し合い、結果として多数が「楽しかった」に辿り着くその道程が、主催として最も嬉しい戦利品なのです。

と同時に、「あんまり楽しめなかった」であろう方がおられた場合は、フォローをしたり、次に糧とさせていただくことも大事。でも、「楽しくなかったですか?」なんて聞くのはド野暮ですから、なかなか直接伺うことはできません。ですので、何らかのトラブルやちょっと気になる動きがあったときは、「全体としては楽しかったから、ええか!」と放り投げず、ちょっと苦いけれど、自分のなかで思い当たる節はないか、気づいたことはないかと向き合うことで、次へ活かせるように思います。その改善サイクルがあればこそ、新しい仕組みや楽しみ方も芽生えてきますしね!

これら感覚の無くなったときが、様々な主催を考えなくなる時かなーと思います。思いますが、それはマグロが泳ぎを辞めるのと同義ですね。

まとめ?

どっからどう見ても自分語りやけど!!!!ドメインも購入してるし広告ゼロやからええやろ!!!!!
ただ、いろいろと考え、自分なりの立ち居振る舞いを把握したのち、当日はその場の雰囲気とノリに身を任せるようにしています。杓子定規のツアー旅行より、やっぱり事前の準備をしっかりしたうえで、ドカンと弾けるのが良いんです。
最後にひとつ付け加えておきますと、みんなの楽しみが私の幸せ♪だのと宣っていますが、そもそも自分したい遊びの道連れを募集しているので、そのあたりはもうアレやね。どう転んでも自分のためやんな。それでもええぞ!むしろお前の遊びを利用したるわ!という方は、ぜひぜひ「侍だけのヴォイドアーク討ち入り」にご参加くださいませ!!

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コメント

    • コール
    • 2019年 5月 13日 8:21pm

    はじめまして。ゼロムス鯖在住のカーテン・コールと申します。

    私も別ゲームで「怪談話大会」を主催しておりまして、タイトルに惹かれ拝読させていただきました。
    記事の内容には、まとめ(ぶっちゃけ話?)も含め、大いに共感致します!

    特に「黒子として、会話の潤滑剤として動く」という部分、私も、心掛けてはいるのですが
    これがなかなか難しく、毎回反省を繰り返しているところです。

    「チャット主体のイベントな以上、来場者には静かに聴いて欲しい」
    「でも、語り手目線では適度な『合いの手』が入った方が気分が乗る」
    「主催者目線では、話後に進行に差し支えない程度に感想で盛り上がって欲しい」etc…

    8月には別ゲーム、そして今年からはゼロムス鯖でも「怪談話大会」を開催する予定ですので
    松之雪様の記事を参考に、進行をさせていただこうと思います。
    とても為になりました。ありがとうございます!

      • 松乃雪
      • 2019年 5月 15日 2:29pm

      -コールさん
      いらっしゃいませ!
      様付けだなんてお気遣い頂いてしまい……もっとこう、おいそこの足軽ゥー!みたいな感じで大丈夫ですから!
      既にイベント主催をされてらっしゃるとのこと、ご参考になったのならば幸いでありますが、釈迦に説法になってはいまいか心配でもあります!
      ともあれ、仰られているような「イベントの妙」を出すためには、常連さんや理解者さんの存在が不可欠ですよね。張り切る余り、自分ひとりで頑張ってしまいがちですが、主催と参加者それぞれの視点で「楽しんで作り上げる」雰囲気に持っていけると良いなぁと思いつつ、私も毎回反省しきりです(:›_ヽ)_
      エオルゼアでも、良いイベントとなりますことを応援しております!

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