モモジゴ:
Yuki、いいところに……!大変なんだ、爺さんが宿から抜け出して、どっか行っちまったんだよ!
安静にしてなきゃいけないのに、薬も飲まずにいなくなっちまった。でも、あの身体じゃあ、そんなに遠くへは行けないだろう。きっとまだ、イシュガルドの都市内にいるはず。
俺は雲霧街を探してみる。アンタは「聖バルロアイアン広場」の方で辺りを見渡して、爺さんを探してくれ!
ムソウサイ:
カッカッカッ、なんとかモモジゴを撒くことができたぞ。ワシには東方から持参した万能強壮薬があるからのう、それさえ飲めば、数刻は身体の自由も効くのじゃ……。
さて、ワシがこの地へ来た目的は、以前に話したとおり、ひとつは、お主のような弟子になりうる才ある者を探すため。
そして、もうひとつが、この地に渡った「コガラシ」という侍を成敗することだ。だが、奴が働いた悪行のことは、まだ話してなかったな……。
コガラシの悪行とは、弟子の育て方を誤ったこと。奴の弟子は、ひんがしの国の要人を次々と斬り殺すという、悪事を働いた大罪人なのだ……。
我が祖国において、弟子の失態は師の責任でもある。コガラシは大罪人の師として、切腹という名の、自害をもって罪を償うことを命じられた。
だが、奴は命惜しさに国外に逃亡し、この「えおるぜあ」まで逃げ延びて、生き永らえておる。
弟子を導けなかったゆえに、多くの人命が損なわれたというのに、自分だけのうのうと生きておるとは、侍の風上にも置けん。許されざる極悪人である。
奴を斬らねば、侍の大義を果たすことはできぬ。……だがワシは……奴には勝てなかった。何度対峙しても、勝つことはできなかったのだ……。
しかし、目覚ましい成長を見せた、今のお主ならば、きっと討つことができるであろう。ワシからお主への最後の試練じゃ……。
Yuki殿、コガラシを討つのだ!お主の侍としての修行は、奴を討つことで完遂する!
コガラシは現在、この街の近く「くるざす西部高地」の、「ついんぷうるず」というところに潜んでおる。
自らの命惜しさに大義を見失うとは、汚らわしき所業。侍の大義にかけて、悪を許さず!ゆくぞ、Yuki!
ムソウサイ:
さて、Yukiよ。コガラシを斬る、その覚悟に迷いはないな?
(侍の大義に賭けて、悪を許さず!)
(………)
ムソウサイ:
よもや、情けをかけるなどとは言わぬよな?侍の大義にかけて、悪を許さず、じゃ。
さあ、ワシを斬れ。……ワシが極悪人「コガラシ」である。
「コガラシ」は、ワシがひんがしの国で、世直しの旅をするときに名乗っていた偽名。
この笠を被って、弟子とともに悪党を成敗して回ったものだが、そやつは道を踏み外してしまった……。そう、先ほど語ったことは、そのまま己のことなのだ。
ワシは弟子の凶行を止められなかったばかりか、命惜しさにこの地へ落ち延び、のうのうと生き恥をさらしておる。
そのうえ、偉そうに正義を気取り、お主をたぶらかし、悪党を成敗して回っていた偽善の極悪人。……自ら命を絶つこともできぬ臆病者よ。
さあ、Yuki、ワシを討つのだ!そして、お主の修行を完遂させるのじゃ!
お主の目の前におるのは極悪人だぞ!さあ、この首を獲りにくるがいい!さもなくば…………死あるのみ!
(バトル終了後)
ムソウサイ:
み、見事であった……。侍の大義……見せてもらったぞ……。
ど、どうやら……我が……奥義……引き出せたようだな……。その技の修得を持って……ワシの修行も終いとなる。
さぁ、Yukiよ……ワシに……悪党に……とどめをさすがいい……。
モモジゴ:
ダメだ、やめてくれッ!もういい! もういいだろう……!!
ムソウサイ:
よいのだモモジゴ……己で仕向けたことよ……。もとはといえば、罪の意識から逃げ……死をもって償わなかった……ワシが悪いのだ。
モモジゴ:
やめろ、Yuki!頼む、やめてくれェェェ!!
ムソウサイ:
……そうか、ワシの中の……悪を斬ったというのか……。
ワシの罪を……おおおぉぉぉっ……!
Yukiよ、かたじけない。お主は……ワシが望んだ以上の侍となったようだ……。生き恥をさらしてまで……この地へ来た甲斐があった……。
ワシの中の悪は斬って捨てられた。これでやっと……天命に従って……逝くことができる……。
モモジゴ:
じ、爺さん、ダメだ!死なないでくれ……!
ムソウサイ:
どの道、ワシはもう長くはなかったのだ……。Yuki……モモジゴ……。三人での世直しの旅……楽しかったぞ。
これにて、一件落着……。悪の蔓延る……世は……栄え……ず……。
モモジゴ:
爺さん……いままで、ありがとよ……。最後の旅だ、あの場所まで一緒に行こう。
俺、爺さんに頼まれてたんだ。もし自分が死んだら、西の海が見えるここに埋めてくれって。
今、その理由がわかった気がするんだ。西へと沈んでいったお天道様は、東から昇ってくる……。
ひんがしの国は、東にあるんだろ?きっと爺さんは、西へ沈んでいった夕日が、祖国で朝日となって昇ることに、自分を重ねたかったんだ……。
やっぱり、海の向こうの故郷が恋しくて、悪に染まった弟子のことが、最後まで気がかりだったんだろう。さあ……ウルダハに戻ろう……。
あるとき、爺さんが口にしたことがあるんだ。人生を終えるまでに、もうひとりだけ、自分のすべてを注ぎ込んだ弟子を残したいってな。
Yukiに出会えて幸せだったと思うぜ。そして爺さんは、最後の弟子であるアンタに、何かを託したんじゃないかと、そんな風に思えてならないんだよ。
これから先、侍の大義をかけるような悪党が出てきたら、爺さんの代わりに、成敗してやってくれ。
「侍の大義にかけて、悪を許さず!」ってな!
ついに一区切りまで来ました侍60クエスト
黙想を覚えるLv60、ストーリーもよかったしムソウサイ老の最後の教えもよかった……
ついつい、西ザナラーンにいくとAF3を染めた服で黙想して祈りを捧げちゃいます
あ、雪さんツイッターフォローしました^q^(水月柚華です)
-アルテマの侍さん
いらっしゃいませ!お返事が遅くなり申し訳ありません!漆黒はじまってしまった( ˊᵕˋ )
王道的、悪くいえばありきたりな勧善懲悪のお話だったのかもしれませんが、そこもまた良き塩梅でありましたね₍՞◌′ᵕ‵ू◌₎
漆黒編での追加クエストも楽しみにしたいところ!
ついたーでもよろしくおねがいいたします⎝( ‘ω’ )⎠