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  2. 3501 view|最終更新 20/11/20

[刀剣目録] キタンナ・ガーディアンブレード

動画
静画(ミラプリ/染色例含む)

寸評

塗装のない素朴な鞘と、至るところに疵や汚れのある刀身の、年季が入った一振りです。それは第一世界の環境と歴史を物語るものであり、実戦用の武器としての活躍期間こそ短いですが、様々なことを示唆する刀だといえましょう。

形状

菖蒲造
… 恐らくは鋳造。
喰出鐔
… 木製。
… 木製、鯉口と鞘尻に金物。

仕様

IL/Lv … 405/75
絡繰 … なし
染色 … 不可
入手 … バトル
公式 … キタンナ・ガーディアンブレード

検分


刃文はみられず、時代背景からしても折り返し鍛錬で打たれたものではなさそうです。菖蒲造であるのは、やはり刺突を旨としたからでしょうか。鋒にまで至る樋も、刺突には効果的です。ただ、サイズは打刀程度とそこまで長くありません。


刀身の中腹と鐔付近には、何らかの文字か意匠か、飾りが見てとれます。たとえばグンヒルドの剣にも文言が彫られているとされますし、現実世界でも梵字を彫るケースは少なくありません。ロンカ文化でも同様の枠組みがあったのかもしれませんね。ちなみに、まさしくロンカな一振りにロンカブレードがあります。


鞘は光沢のある濃い茶色の木材です。紫檀っぽく思いますが、後述するようにロンカ=インカ=南アメリカ地域と仮定するならばココボロかもしれません。巻きつけられた赤い紐の先にはリング状の帯執がついており、刀に近い方法での佩用がされていたことが窺えます。


柄にも刻印が施されており、なんらかの呪術的・エーテル的な作用を考えられていそうです。鐔は非常に小さく、いわゆる喰出鐔程度。刺突するなら鐔はあったほうが良さそうというのはさておき。

個性がありながら奇抜ではない塩梅の一振りです。実は独自グラフィックでもあり、その出自を含めてなかなか特徴的。似たコンセプトがあるなかでも独自色をしっかり持っており、コーディネートのコンセプトとなりえる刀といえるでしょう。

逸話


第一世界において権勢を誇ったとされるロンカ帝国の遺跡であるキタンナ神影洞で本品は入手できます。キタンナ神影洞はロンカ帝国の重要人物に関係する遺構があり、つまりこの刀の元所持者はその守護者、神影洞の守り人であったと推測されます。では、どのように使用されたのか。

検分で触れたように樋があったり菖蒲造だったりしますけれど、折り返し鍛錬ではないように見受けられます。つまり狭義の日本刀ではありませんが、刺突力と斬撃力を考えるのであれば、こうした形状の剣が生じるのも理解できます。細剣(レイピア)もそうした進化のひとつです。一方で帯執があることから、武士のような出で立ちではないにせよ、腰巻きなどはあったと推測されます。スリザーバウやヴィースの里の人々が着用する服装に近いのかな。気候が変わっていなければ、ですが!

総合すれば、刀としてではなく、長尺の剣として作成運用されたのではという推測です。もちろん、広大な版図を誇ったであろうロンカ文明が、侍に近い存在の源流ともなった可能性は十分にあります。また、キタンナの守護者と号されるのであれば、それはつまり現代のヴィースの里に生きる彼女らとほぼ同義です。そういう意味では、ヴィース=ヴィエラ族の侍には縁が深いといえるのかもしれませんね。

小話


本品のような「年代物」や「木製」といったコンセプトはほかにもいくつか存在します。月読命直刀は刀が湾刀となる以前、奈良時代前後がモチーフであり、ディープシャドウ・ブレードは本品と同じく第一世界での歴史を感じさせる風貌です。グリダニアンキャプテン・カタナは、鞘と柄に木で拵えられています。

そしてこちらは推測ですが、光の氾濫を経た第一世界においては、侍にまつわる文化は絶えてしまい、過去の遺物が残るのみではと考えています。光の戦士もとい闇の戦士により (別世界からの) 再輸入になったのではないかなー。

ロンカ帝国は遠い昔に滅び、語り部たるヴィース族やキタリ族は存続しているものの、光の氾濫で文献はもちろん口伝の伝承も散逸したことでしょう。細部までは窺い知れませんし、過去を明かす者はときの者に非ず、です。そこを承知のうえで、いま時点で捉えたモノと当時に想いをはせたモノを並べ見比べることが重要なのかな、と思ったりする拙者でございました!

2020/11/20 … 初版公開。

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